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自分に制限をかけているのは何⑤

おはようございます。TICEコーチ小野寺です。

信念によって無意識の判断と無意識の行動が決まります。
信念に反した判断と行動は意識に上がりませんので現状維持します。習慣を変えようとしても現状維持する機能が働くので意図的に変えることが必要です。例えばダイエットで体重が減っても信念が変わらなければ習慣は元に戻るのです。上手くいかなかったのは根性がないとかいう事ではありません。そういう様に人の脳はできています。

信念は情動を伴った記憶によってつくられます。些細なできごとで深く心に浸透していないことは情動記憶になりません。
体験することで得た記憶であれば、とても痛い思いをして忘れられないことや言葉によって強く褒められて嬉しかったことや貶され傷つき心に残ったものが情動記憶です。人はこのような情動記憶を元にビリーフシステムがつくられています。

人にはセルフレギュレーションが存在してそれを繰り返します。引き続いて延長線上の未来を維持しようとするのでビリーフシステムに反した判断と行動はセルフレギュレーションに阻まれて意識に上がることはありません。現状の判断と行動以外は意識に上がらないので認識されることなく記憶にも残りません。
人は無意識の中で現状維持を選択してそれ以外を排除しています。認知的不協和が起きないようにしています。

信念を変えずに行動を変えても元に戻ります。
テニスの試合で格上にリードしています。あと少しで勝利を手にするところまできました。あれ?格上なのに勝ちそうだ。と思ったところからセルフレギュレーションがはたらきはじめ、自分らしくない行動を制御して自分らしい、つまり格下の行動をとり始めます。ミスが続き逆転され自分らしい結果を受け入れてしまいます。過去の実績は関係なく自分は勝てると信念を変える必要があるのです。

信念に反したものは間違いと見做し修正します。
「勝ってしまいそうだ」と勝つことが間違いと判断し負けるのが正解とするのです。気合いだとか気持ちを込めてとか言っても信念がどのように働いているのかを確かめることです。
勝っていることが自分らしい!!だからこのままプレーして勝利する!!
現状維持する行動は本来の姿なので今の基準よりも高いところにマインドを設置しましょう。

最後までお読みいただきありがとうございます。

<用語>
ビリーフ
情動記憶からできあがった信念

ビリーフシステム
出来上がったものの見方、正しいと思っている事

認知的不協和
現状維持と違った行動をとる時に現れる不快な状態

マインド
脳とここの使い方

コンフォートゾーン
居心地の良い場所

ハビット
決定している習慣

アティチュード
選択するが選ぶものは同じ習慣

ビジュアライゼーション
想像によって描く鮮明な映像

セルフトーク
1日5万回発せられている自分との会話

RAS
網様体賦活系。人に備わっている機能で不要な情報を遮断して重要な情報を通過させて知覚します。

ストコマ
RASによって見えなくなっている物。 

セルフトーク
言葉・映像・情動。思考の3つの軸。

ゴール
心からなりたい事。やってみたい事。
※誰にも言わない。

ゴール設定
現状の外である事。

アファメーション
ゴールの世界の臨場感を上げる技術。

ホメオスタシス
恒常性維持機能。外部環境によって寒さを感じると震える。暑いと汗をかいて心地よい状態を維持しようとする機能。

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