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サバティカル休暇を終えて

私は約7ヶ月間にわたってサバティカル休暇を取得していました。
サバティカル休暇とは取得する理由を問わない職場の制度で、私の会社の場合、給料はでません。
「大学院にいく」とか「世界一周の旅にでる」といった壮大な目的があったわけではなく、介護も育児もメンタルも関係なく、無職の擬似体験を通じて、自分は何者なのか、何を考え、どうやって過ごすのかを身を持って体験してきました。

そのサバティカル休暇がとうとう終わりました。

今回は社会復帰前後のことについて書いてみたいと思います。


出社前の心づもり

まず迷ったのが次の3つ。

  • 何時に出社するか

  • 通勤中はみんなマスクが常識なのか

  • 社内でお菓子を配るか

早めに家をでたけれど

これまで何時に家をでていたのか思い出せない。
出社初日は誰よりも早く会社に行って、一人ずつ挨拶をしようと思っていたので、とりあえずこのぐらいなら早いだろうと7時過ぎに家を出ました。
ところが、7時ってすでに「出勤時間」でして、人混みに慣れていない私はなんとなく女性専用車両に乗ってみました。

年末年始にインフルやコロナに感染したという話を周囲で結構聞いていたし、それは人混みが原因だろうと思っていたに行かなかったので、女性専用車両なら少しは人口密度が低いだろうと。

車中はマスクをしたほうがいいのかどうか、まったく世間の常識がわかりません。
マスクは着用しませんでしたが、マスクなしの方もまあまあいてホッとしました。

殺伐とした通勤電車

女性専用車両・・・・なんとなくピリピリしたムードが漂っています。
ちょっと擦れ違っただけで大袈裟に体を動かして牽制する女性、たまにいるんですけど、そのタイプっぽい方がいて、「わかるよ、わかる・・・ホルモンバランス悪いのかな、、、なんか嫌なことでもあったのかな」と心では許してあげつつも、私の視界に入れないように背中を向けて立ちました。
もちろんその人には触れないように。

どっかの誰かが言っていたのか、本に書いていたのか覚えていないのですが、毎日経路を変えるとなにかいいことがあるらしい(あやふや・・・)
そこで思い出したのです。

そうだ!私の家から会社までの経路は2通りあるわ!
そうだ!この経路、実は好きじゃなかったんだわ!

危きに近寄らず。

次からは違う経路で会社にいこう。
乗換案内で最速だったというだけで、なぜこの経路にこだわっていたのだろう。
新経路は今までよりも10分長くかかるんだけど100円くらい安い。
その100円をモチベーションにして。

お菓子よりも笑顔で挨拶まわり

社内にお菓子を配るかどうかは
「別に旅行から帰った直後じゃないし、休暇は社員に保証された権利というか福利厚生だし、周りに迷惑かけないタイミングで取ったし、リモートワークだからそもそも知ってる人がどれくらいいるのかわからない・・・」
という自分勝手な結論に至り、手ぶらでいきました。

結局、別にお菓子がなくても全然よかったです。
挨拶は挨拶。礼を尽くしていれば良いのです。
フリーアドレスなので誰がどこにいるかわからないし、私がサバティカルだったなんて知らない人も大勢いるし、挨拶に来てくれる人は向こうから来てくれるし。
笑顔で十分でした。

社会復帰直後

時間がない

仕事と通勤。これがあると家事をやる時間もありません。
サバ休前にどうやってこなしていたのか思い出せない。

「今までみたいに私が夕方からご飯を作りはじめて、あなたが帰ってきたらすぐご飯が用意されてるなんてもうないからね」

とサバ休が終わる前にダンナに釘を打っておきました。

家事だけではなく、自分を整える時間も確保するのが難しくなってきました。
サバティカル中に、私は手帳やノートを書く時間や思考を排出する時間が好きだということがわかりました。
これからは仕ゴトと自分ゴトのバランスをもう一度立て直さなければ、と思いつつ、仕事に重心を置くことは全く考えていません。

からだは正直

出社初日に会社でギックリ腰を発症してしまいました。しかも、トイレで。(ギックリ腰リピーターなので、そこは落ち着いて対処できました。)

速攻家に帰らせてもらったり、翌日勤務時間中にクリニックに行かせてもらえたし、職場環境やメンバーは良いので、今のところ会社を辞めるつもりはありません。

よくぎっくり腰は「魔女の一撃」と言われていますが、きっと「無理するな、えい!」って魔法の杖でつつかれたのでしょう。
初日にこんなことがあるなんて、痛いけどおもしろい。

こんな感じで会社員生活が再スタート。
会社なんて絶対考えられない!とかはなく、意外と順応するのは早いです。
サバティカル休暇後の心の変化はまた今度。

ここまでお読みくださりありがとうございます。








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