「子ども予算のために国は何をすれば良いのか」

  岸田首相は異次元の子ども予算、と言って野党から「その財源はどうするのだ!」と追及されている。今出ているのが、「社会保険料増額」、「消費税総額」、「国債発行」と、負担を国民に押し付けるかさらに借金を増やすことで達成しようとしている案ばかりだ。しかし、小泉政権時代には、行財政改革で小さな政府を目指す、国家のプライマリーバランスを保つ、などと歳出削減に注力していた。しかし、安倍政権になり、アベノミクスの大号令で、借金財政でなりふり構わず国家予算を膨らましてきた。さらにコロナ対策で膨張し100兆円を軽く超えてしまった予算規模は、決してすぼむことなく推移している。11年連続で最高を記録している。
 歳出削減などどこ吹く風、とばかりに大盤振る舞いしてきたのだ。そして、子ども予算の財源を問われたときに、それを国民に押し付ける、さらに借金を増やすというのはあまりにも虫が良すぎるのではないだろうか!まず、自分たちの身を削る工夫をするべきではないだろうか。
●今こそ行財政改革を推進する好機!
 AI全盛時代には、型通りの仕事が大半のお役所仕事はDXの格好の的だ。国、地方の窓口業務を合理化すれば、兆円単位の税金が浮いてくる。そして、削減できた人材を人手不足と言われている職種に転用できれば、国民から喝さいを受けるだろう。さらに、政治家だ。国会議員の収入は、世界でもトップクラスに位置付けられている。とすれば、国民に痛みを押しつける前に自分たちの待遇を削る法律作り、議員定数を削減する提案をするべきだろう。
 その上に立って、まだ、予算が足りないが、新しい施策を打ちたいというときに国民に負担を問えるのではないだろうか?まずやるべきことをやる!これが日本の政治家・役人に問われていることではないだろうか。

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