「ええ加減にしろ!日本のコロナ対策!」

  第7波で、日本の週間感染者数が世界一になったと報じられた。そして、またまた医療ひっ迫になり、入院できずに自宅で亡くなる人が続出している。もう7波も経験して、それまでの経験が全く活かされずに国民はコロナに翻弄されている。政府は、国外からの人の入出を未だに厳しく制限している。諸外国から顰蹙を買う程だ。にも拘らず、感染者がうなぎ上りだ。挙句の果てが、「保健所に負担がかかるから、感染者の全数調査を廃止の方向に」と相変わらずの出たとこ勝負の対処療法で切り抜けようと画策している。
  国内でコロナ患者が発生してから2年半が経つ。5月に有識者会議を設置し、過去2年半のコロナ対策を検証した。しかし、何の役にも立っていない。その間の経験が全く活かされず、患者数が増えるたびに医療体制がひっ迫し、PCR検査が追い付かなくなっている。特に、今回のオミクロン株による流行はヨーロッパなどがすでに先行して経験してきたのだから、十分に対処する時間があったはずだ。それを調査し、提言するのが専門家会議のはずだ。しかし、有効な手も打たず、これまでで最高の第7波を迎えてしまっているのだ。もはや、専門家会議の態をなしていない。思えば、コロナ流行初期に、PCR検査数を拡大すると医療体制がひっ迫するので、検査数を抑える、と公言して顰蹙を買っていた専門家がまだ、専門家会議にいるのだ。この際、総替えをしないと一向に日本のコロナ対策が世界標準になっていかないような気がする。
 それだけではない。2年半という十分な時間があったにもかかわらず国産のワクチン、有効な試薬が作り出されていない日本の製薬業界にも危うさを感じる。
 要は、日本の医療政策すべてについて、大きな目詰まりが生じている。これを抜本的に変えない限り、同じ過ちを繰り返すことになる。
 

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