【シャビ・アロンソから見る】 スペイン人指導者のベースの高さとは?
スペイン人指導者シャビ・アロンソ率いるレバークーゼンがブンデスリーガ優勝を達成しました。そのフットボールに注目をし、彼のチームを追っていた指導者の方も多いかと思います。
シャビアロンソと言えば、現役を終えてから現バルサ監督のシャビと同期でUEFAの指導者ライセンスを受講し取得。その後、レアル・マドリード育成のU-14から指導者キャリアをスタートさせた後、選手としてデビューを果たしたクラブでもあるレアルソシエダに帰還し当時スペイン5部に所属するソシエダBの監督に就任。1シーズン目には見事に昇格をさせましたが、2シーズン目は降格の経験もしました。
ご覧の通り、育成年代の監督を経由しながら少しずつのプロセスを歩んできたことは個人的には好印象。バルセロナの現場でも、もし最終的にプロのカテゴリーで指揮を取りたいのなら育成年代の異なったカテゴリーでの指導経験は重要とよく言われます。
今回はそんな今大注目されるシャビアロンソの凄さ…の話をするのではなく、彼の成功を見ながら改めて”スペイン人指導者の強み”となぜスペインから優秀な指導者が出現し続けるのか?を皆さんに発信できたらなと思います。
【この記事を書いてる人】
当記事の内容を動画で視聴されたい方はコチラ.
シャビアロンソは特別じゃない
以前、このようなツイートをしたところ多くの反響がありました↓
確かにこれだけを聞くと、納得のいく内容が話されていると思います。
フットボールにおける各存在する局面は、切り離されずリンクされているという考えです。
-参考記事-
ただ、自分の本音としてはこの内容の話を現在のシャビアロンソが話すので大きな説得力をもたらしますが、正直なところスペイン人の育成指導者大半が恐らく語れるような話だと思っています。
いつも発信しているのですが、スペインサッカー育成の強みとそれを支えているベースは、何か”特別な知識のある指導者”ではなくその指導力のベースの高さにあります。
よく「スペイン人指導者は特別な戦術知識を持っているんでしょ?」「スペイン育成現場にある魔法のようなメソッド教えてください」のような話を聞かれたり、思っている方が多くいますがそんなのありませんし、重要なのはそこじゃありません。
動画内で話されている内容を、バルセロナの育成年代で指導をする指導者に問ても似たような回答が即答で来ると思います。
ではなぜ、この知識と指導力のベースがスペイン人には備わっているのか?その1つの要因は間違いなく、現地の指導者学校(ライセンス)の内容にあります。以下の記事で、概要を全てまとめているのでぜひ目を通してみてください。規模が違います。
毎年2月に僕がオーガナイズしているバルセロナ指導者プログラムの参加者たちもいつも口を揃えてコメントします。
「スペイン人指導者は共通してみんなが自分の意見とフットボール観を即答で熱く語ってくる」と。その内容はなにも特別のものではなく、ベースを持つ故に語れる内容ばかりです。
こうは言いながらも、シャビアロンソの今シーズン収めた成績というのはそれだけの要因が伴っているわけですが、その要因が動画内で語られていることだけではなく、もしかすると彼の選手管理能力やトーク力、TRデザイン力やカリスマ性にあるんだと思います。
バルセロナの育成現場でも、ものすごい戦術知識を持っている指導者がそれらを現場で浸透させるだけのTR構築能力に欠けていることで死んでいく姿は腐るほど見てきました。
ということで今回はシャビアロンソを参考に、改めてスペイン人指導者の特徴と強みに関して発信をしました。同時に伝えたいメッセージとして、やはり彼らの現場での指導力を見て体感してほしいという気持ちが本当にあります。肌感覚でその瞬間を皆さんにも一度生きてもらえたらなと本気で思います。
2025年2月に向けて第3期バルセロナ指導者プログラム参加者の募集をスタートします。当プログラムにおける各詳細は以下からチェックできます。
フットボールに対して熱いパッションを持つ指導者の方の参加をお待ちしています。
-当プログラム参加者VOICE
-当プログラム詳細
-当プログラムONLINE個人相談お申し込みフォーム(定員あり)
https://docs.google.com/forms/d/1Wpv0Pr_Wh69ZRQkKyIR1dyuOtY1Z0Vnm6lmG-zry31I/edit
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