35.韓国企業で働いた4年間

■このNoteを書いた理由
外資系企業に転職を考えている人にために、役に立つ情報を提供したくこのNoteを書きました。外資系企業と言っても、色々な国がありますが、私は韓国系企業で、韓国国内の勤務でした。

■このNoteから学べること
韓国企業の仕事のやり方、通勤、勤務、給与について学べます

■韓国に行くまでの経緯
日本で仕事をしておりましたが、自分の実力が不足しており、仕事で結果を残せませんでした。簡単な仕事をやっておりましたが次第に仕事はなくなり、精神的に参ってしまい逃げ出しました。この時は会社だけではなく、日本全体が原因だと考えており、「日本の閉塞感のある雰囲気が苦手」と、海外の会社で働くことを考えていました。そして、韓国の会社からお誘いがあり、転職しました。今思えば、日本全部まるごと否定とか、飛躍した考えだったとは思いますが（笑）、当時は若かったですし、その世界観で仕事をしていたのだと思います。

■韓国で学んだこと
韓国の会社に約4年ほど勤務しましたが、日系韓国企業ではなく、韓国企業です。よって周りには殆ど韓国人しかいなく、韓国語のみで会話、会議になりますので、良いトレーニングになります。韓国語の勉強は韓国を離れるまでずっと続きましたが、勉強の習慣をつける良い期間だったと思います。土曜日も午前中は韓国語の勉強がありました。

韓国企業の下記の内容について書いて行こうかと思います
・意思決定
・変化に対する考え
・相対評価
・責任区分
・言語の習得
・社内の設備
・通勤
・勤務時間
・給与

・意思決定
メリット：上司に決定権があり、すぐに決まります
デメリット：上司の能力次第であっという間にビジネスがダメになることもあります

構成としては
チーム長（専務SVP、常務VP）
グループ長(常務VP,　部長）
プロジェクトリーダー（部長、次長、課長）
一般（部長、次長、課長、専任、社員）
役職名と職級は異なります、決定権があるのはグループ長以上です。グループ長は全てのプロジェクトの決定権があるため、業務量が半端なさそうでした。

・変化に対する考え
メリット：うまくいかないと判断すればすぐに変える。朝令暮改など常識。ダラダラとプロジェクトが延期されたりしません。
デメリット：上長の一声で組織が解散したり、再度構成されたりしてやり直し作業が多くなります。

・相対評価、基本給が下がる人が必ずいる
メリット：成果を出すことに命懸けになるため、みんな必死に高い評価を狙いに行きます。緊張感を持って仕事が出来ます。
デメリット：社会の仲良し感はなくなり、ギクシャクする。成果の取り合いになり、自分が持っている情報を他に人に言わなくなります。

・責任区分が明確に分かれている
メリット：役割が明確なので会議に呼ばれる人は決まっている。聞きたい内容も決まっているので、発言しない事はありません。その分野の専門家として呼ばれて意見を求められますので。日本で言われているような、「会議に出たら発言しろ」という意味ではなく、聞きたいことがあるから呼ばれています。

・言語の習得
メリット：お昼休みになると韓国人はベトナム語、中国語の授業を受けている人が多いです。能力改善は常に実施されており、日本人は韓国語を受けてます。
デメリット：単純にしんどい、自由な時間が少ないです。

・社内の設備が最高
メリット：トレーニングジム、体育館、シャワー室、カフェ、コンビニ、病院、歯医者、アイスクリーム屋、、、、大体なんでも社内にある。社内の活動も沢山ある。バドミントン、卓球とか。しかも月会費が安い、1ヶ月で1000円、2000円。社内の食事は朝昼晩無料。病院、薬代も無料。カフェは有料ですが、200円とかそんなもんです。

デメリット：基本的に朝晩のご飯を食べると勤務時間が30分延長されます。悪い点は家に帰る時間が遅くなることです。

・通勤
基本的にはバスと電車で通ってました。会社のバスが至る所から出ていますので、その駅まで電車で行く感じです。車でも来ることが出来ます。お金は支給されませんが、バスの時間に合わせる必要がなくなります。

・勤務時間
基本的に自由です、業務に支障がなければ何時に来ても良いですが、大体来る時間は決まっているため、遅れる場合は連絡します。1日4時間以上勤務して、1週間で40時間勤務すればOKです。早く帰れるときは早く帰ったり、友人と飲みに行ってました。

・給与
家賃はタダでした、給与も高かったです。交渉次第で安くも高くもなります。前職の給与も関係するため、交渉して勝ち取る必要があります。

本日は大変長い文章になりましたが、自分が勤めていた韓国企業について書きました。韓国で実際に勤務したことのある方、特に韓国企業で働いたことがある日本人は少ないと思い、その内容を書かせていただきました。韓国に居て最も変化したことは食の好みです、辛い物が好きになったというか、それなしではダメな感じになってしまいました。韓国は大統領が5年に1度、大統領選挙があり、最後の方は必ず政治が荒れるのでその時は少し不安な気持ちになりましたが、危険な目に合う事は殆どなかったです。結果として非常に良い経験を積ませていただけて本当に感謝しかないです。