#CMC_Meetup 札幌 Vol.4に参加してLTをしてみた(東京に引き続き後編)

 一月ぶりの登壇レポートになります。
 1/18にコミュニティマーケティングコミュニティ(CMC) さっぽろ(!)の第四回目が大衆酒場 俺流 本丸さんの店内で行われたので参加・登壇してみました。コミュニティマーケティングは今までのマスメディアに頼る広告手法を用いずに、利用者やファンの直接的な口コミを情報源として活用してユーザーの輪を拡げていくという新しい方式です。DoMCNの母体のTMCNも(多分無意識に)この方法でグループメンバーを増やしていったと考えられます。CMCとは、この方式に馴染みの深いユーザー(つまりイベント運営側)の集いです。

 お伝えした内容から漏れた内容もありますので、補足もしていければいいかなと思います。

なぜ参加?

 こないだのCMC_Meetup Beginners Vol.1(12/9, Yappli)に突撃してLTしてきた時に主催の新藤さんと小島さんそれぞれから「札幌ミートアップ来月どう?」とお誘いを受けました。(えっ札幌ミートアップ次回いつか分からんから東京に参加したのにもう…?('ω')?)と心の中で思いながら、予定日の1/18は東京HoloLens Meetupの3周年記念関連がたくさんあるのでお断りしました。ところが一転、本来は16日から22日くらいまで東京にいるつもりでいたのですが、年明けにお世話になっている方からあった連絡が16日くらいに札幌にいくからよろしく、て感じだったので、(えぇ…?)と思いながら東京行きをキャンセルしました。(どっちに居てもやることはそれなりにあるので、面白い方を選んだ形です。)

 18日のCMC札幌にエントリーしてLT情報を眺めていたら、14日くらい時点までにLTが完全に埋まってなさそうだったので、せっかくなので喋ってみることにしました。アウェーだし。もしかしたらWebVR的な人も混じっているかもしれないしね。いつもの雑な判断です(LTの主題だけは年明けから決めてた)。

からの

からの

今回のお題は『存在感の強化』

 東京のビギナーズ向けLTでお話したのは、ミートアップに価値をどうやってつけて参加してもらうか?というポイントに沿ってやってみました。これは一個一個のイベントの設計に関わります。これの補完として、今回の札幌では、数あるコミュニティの中でどうやってDoMCNの存在感を際立たせていくのか?というポイントに沿ってお話してみることにしました。こちらは、イベント群をどう関係づけていくと全体が活性していくのか?の設計に近いかなと思います。

簡単に概要を列挙します。さっぽろHoloLens Meetupではない二つの別シリーズの事例紹介をしました。

・XRミーティング(#XRMTG) by #大阪駆動開発 (毎週第三水曜日・憶えてね!)

 地方開催のxR勉強会(オフライン)の問題点は、地方民同士のSNS的ネットワークが東京に比べて弱く、SNSを使った告知の拡散力が弱い事。そのため参加予約も伸びないという特徴がある一方で、そんな中エントリーしてくる人は各個人がSNS上での発信力を備えたロールモデル体質の人が多い。小島さん提唱のロールモデル・フォロワー・ワナビーズの三つの分類で地方勉強会の参加状況を見直すと、早期にロールモデルの方が入ってくる。当日の人口分布的にもロールモデル・フォロワーで大多数が占められる。これは強みです。

 大阪駆動開発のXRミーティングは、小会場で有志を募って定期的にオフラインミーティングを繰り返していました。東京との2拠点同時接続体制がZOOM(遠隔会議システム)で実現された頃、同時接続3拠点目として加わらせて頂いて、今に至ります。約一年経った今、拠点数は次回7拠点の予定で参加人数も50名程度の合計人数になりました。そして東京で開催される100人規模のxR勉強会と較べても #XRMTG タグのツイート発信数が見劣りしない程度まで増えています。前項で書いた、発信を日常的に行う層が各拠点に最低1,2名いる状態がこの状況を生んでいて、各拠点の主だった活動内容が遠隔地にも情報としてちゃんと届くようになりました。具体的に言うと、私が熊本・福岡の勉強会(XRミーティングに限らず)を札幌で把握している(逆もまた然り)。ありがとう大阪('ω')

・VRChat内ミーティング(#VRCミートアップ)

 去年の1月14日に初回の DoMCN vs VRChatミートアップ という交流会を行いました。第3回のさっぽろHoloLens Meetupに登壇いただいた @Tnohito1 さんが発案してくれたもので、VRチャットのプラットフォームに発表会用のインスタンスを用意し、そこにみんなで入って互いの活動報告を行うというものです。何をいっているのか分からないと思うので、第三者視点のYoutube記録(4月15日VRチャットミートアップ Vol.2)をここに貼っておきますね(余談後述)。

 登壇中はさも狙ったかのように言ってしまったかもしれませんが、LT会の後から考えてVRChatのエンジニアさんは一人一人が独立した技術の発信者属性を持っていることがわかりました(やってみて初めて分かった)。さらに彼らの主戦場がVRChat、Discord、twitterな事もあり、SNS上での拡散力が逸脱しているという性質も備えています。ですので参加募集もすぐ埋まりました。よって、小島さんの3分類によるところのロールモデルの人しかいないわけです。さらにコミュニティの象限を規定する「距離軸」(地方・所属に根差した観点)・「関心軸」(趣味・関心に根差した観点)の2軸のうち、「関心軸」しかないのがVRの長所なので、参加者のやる気がすごいという性質も持ちます。という事で、実況ツイート・登壇資料・ブログ・などとてつもない量のアウトプットが産まれます。ありがとうVRCのみなさま('ω')

効果について

 両者に共通していることは、人に関する運営が楽であるという点です。これに尽きる。勉強会開催の経験者からは全員共感してもらえると思いますが、登壇者探し・会場の確保・懇親会の設定などなどあらゆる面での心理的ハードルが下がります(札幌で登壇者がいなければ私が告知入れて終わるだけの会もあった)。また、ロールモデルさん密度の異常な高さの集会になっている事もあり、開催後の派生アクションが起きやすいという面白さが産まれます。どこかのコミュニティに似ていますね。

 コミュニティの存在感について、私なりに重要だと考えているポイントは「安定した継続性」と、「なんか楽しい事が派生しそうな拡張性」です。XRミーティングをきっちり1か月間隔(毎週第三水曜日)に楽ちんな体制で続けているうちにxRの世界に興味を持ってもらって、3か月おきの地元HoloLens Meetupに参加してくれる流れも観測しています。また、ある意味超高頻度で全国大会をやっているようなものなので、登壇者が覚えられやすいという利点が出ています。たとえば以前は、「札幌でxRをやっている○○さん」としてよそで認知されていた人が「札幌でxR領域の中の△△のコンテンツを作れる○○さん」として解像度高く覚えられます。登壇資料も残るのでより印象が強く残ります。これらはミーティングを、オフライン、オンライン、バーチャルすべて使い倒して多重化していった効果だと考えています。エンジニアさんにノリで場を提供していたDoMCNも付随的に認知が上がっていったようで、地域では無二の存在に思われているようです。単発で終わらない事自体の威力が大きいです。

 コミュニティの新陳代謝を考える上で、新しいお客さんに常時入ってみてもらう必要があります。ここまでのストーリーでは内輪色が強くなっていくばかりのような気もしますが、それぞれのイベントはYoutube中継配信(VRChat)、Showroom中継配信(札幌HoloLens Meetup)、FaceBook Live中継配信(XRミーティング・大阪会場から)で遠隔視聴が必ずサポートされております。いわゆるワナビーズ層の方々や、都合で当日来れない方が情報を得る方法はひととおり完備されているので、それを視て頂いてオフライン側に来て頂くのもウェルカムです。関心軸がはっきりしているので対応しやすいです。

 課題としては、機械に関するリテラシーの高さをもろに要求される点が一般のオフラインミーティングに比べて大きいです。特にVRChat内だと、機材トラブルなどで会場にたどり着けない参加者の発見・誘導・音声入出力制御などにサポート要員を立てます(ときどき私がやる)。連絡経路の確保をするために、ハッシュタグの活用や、twitterの見張りなどをまだ人力でやっているなど、試行錯誤の途上です。

トークの反響について

 コミュニティ運営の方ばかりの集会なので、良く聴いて頂けたなと思いました。やりたいといってくださる方も居たので喋って良かったです。@Tnohitoさんに繋げばなんかなりそう。

(カメラマーク以外のスライドも大体写真撮ってもらえてた)

いつものゲリラ体験会

 毎回恒例、トークの後のxR体験コーナーその場設営タイムですw
 今回は居酒屋でトーク→通常営業に移行+CMC懇親会という組み合わせで、絶対無理だろとか思いながらダメ元で #俺流 店長 中澤さんに訊いてみたところ快く隅っこにテーブルを用意して頂けました。ありがとうございました。ちょっと印象的だったのは、私が機材撤収するときのケーブル回収を店長自らやってくれて、一般のお客さんの心象が悪くならないように手早くやってくれたことです。新藤さんがひとまず詳細レポートブログを上げて、店長のUX重視マインドを語ってくれていますがまさにその通りだなと思いました。ほんとよくできてる。

以下自分の展示の様子。ザバさんいつもお世話になっております。




登壇資料とか

本編の他に、前編となる東京でのトーク資料・note報告記事も公開しておりますので興味ありましたらチェックしてください('ω')ノ

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前編東京(note)

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余談1 頑張ったで賞

 前日の17日に一生懸命登壇パワポを作っていたところ、参加キャンセルしたはずの東京からメンションが飛んできて、何かなと思ったら「HoloLensコミュニティ盛り上げを頑張ったで賞」みたいな顕彰に名前が載ってたらしいです。(しかしDoMCN創設者を差し置いて受け入れるのも変なので、ノベルティは辞退しました。)

こちらHoloLens 日本3周年特別meetup(いなかった方)のtogetterまとめ

映像

余談2 去年4月のCMC福岡を見張ってVRCから小島さんにちょっかいをかける私

 本稿で紹介したVRChatミートアップの4月15日は福岡のcmc meetupの日だったのです。当時にnote書いてたのを眺めていたら、同じ日に小島さんに質問リプを飛ばしていたらしい事が書いてありました。VRC→CMC(当時の私のどこにそんな余裕があったのだろうか。。)


飯テロ

せっかく居酒屋会場でのミートアップなので深夜にご飯の画像を置いていきますね('ω')

元祖ザンギの味がすごい好きだった('ω')

以上です(1/19 4577字 編集180分)。