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周辺領域の技術イベントにお呼ばれしたりする話

こんにちは、じゅんです。
Hokkaido MotionControl Network (#DoMCN)というHoloLens・VR技術好きの技術者コミュニティの勉強会を運営していて、開発者の知見の交流を促進しています。また、元・物性研究者として、研究機関に所属する若手研究者でxRに興味を持つ人を見つけてはHoloLensを被せに行き、開発者コミュニティへの橋渡しを行う事を続けています。これらを適切に表現する職名が無いので、勝手にScientist/Developer Relations と名乗っています。

 10月はいろいろなイベントに呼んで頂いて、そこでなんとなくの存在感を示す事がいくつかありました。今月のXRミーティングでも一部紹介しましたが、改めてまとめておこうと思います。


JAWS DAYS 2022 (#jawsdays2022)

 AWSのユーザーコミュニティJAWS UGの全国規模の勉強会JAWS DAYS 2022が10/8に行われました。5トラックのセッションが展開されて、それらのコンテンツをオンライン視聴・各地方支部に設置されたオフラインサテライト会場・oViceのバーチャル会場でそれぞれ見るという形になっていました。(10/19にセッション動画が公開されたみたいなので、↑にリンクもしておきます。)

 札幌では #jawsug-Sapporo のメンバーが札幌駅付近にサテライト会場を立てて、地域会場の楽しみ方についても発信していました。

 事例セッションでは、AWSを使ったサービス作りから、コミュニティに関わってキャリアがどう変わったかみたいな話までいろいろで、初めての人でも理解できるものも含まれていたので助かりました。

 お昼休みには、わりとまとまった時間を割いて各会場の紹介が行われ、他の会場で何が行われているのかがイメージしやすいようになっていました。こういうのあると、サテライト会場を開いたスタッフ側も遠くから知ってもらえやすくなるかもしれないので良いと思いました。

 私は会の存在は知っていたものの、AWSのサービスを使ったことすらないので、はるか遠くから準備の様子だけひっそり見ていました。9月末くらいにスタッフのおぐらさん(8月に開催したDevRel/Japan Conferece 2022 札幌会場で知り合った)からお誘いをされて、勉強に行ってみる事にしました。躊躇マンにとってはこういうお誘いはありがたいですね。

 現地開催なのにオンライン視聴環境を完備して、いつも通りのスクショツイート実況をしてみました。セッション視聴の様子は↓のツイートツリーで分かると思います。


JAWS DAYSロゴの置物を作った話

今回、せっかく呼ばれたのだから何らかの技術交流もしたいなと思って、xR系の痕跡を現地会場に残してみようと試みました。

JAWS DAYS 2022の大会ロゴを見つけたので、それを立体化したうえで裸眼立体視デバイスLooking Glass Portraitに入れて表示してみました。思ったより手のかからないコンテンツ(ゼロオペ運用できる)になりました。これが出来た段階でひとまず札幌運営のテッダーさん(@_falken)に共有して反応をもらい、受付に置いてくれる方向で話が進みました。
 ハッシュタグツイートを1発投稿できるようになるQRコードをコンテンツ内に埋め込んで立体表示に追加した(うちでは成功してたけど現場では読み込めなかった)のと、#jawsug-sapporo のロゴバージョンも作って開場直後から受付で展示しておいてもらいました。受付にルキグラ一式を預けちゃって自分は終日会議室で実況してたので、この置物がどのくらい注目されたかはよく知らないです。FaceBookの書き込みで、これの動画撮ってくれた参加者さんが居たのを後で知ったので、そこそこインパクトはあったのかなと思っています。

 なお、作り方はみゃおんさんのツイートを参考に、こんな感じでした。
調べ始めて30分くらいで立体表示までできて、細かい調整とかに+1時間くらいです。


 ゼロオペにした以外にも、Looking Glassを置いた意味はいろいろありました。↓のツイートにだいたいをまとめてあります。運営のみなさんありがとうございました。


 オンボーディングの一環かと思いますが、着いた時・昼休み・夕方のブレイクそれぞれのタイミングで、運営のテッダーさんがわざわざ私のところに来てくれてどのセッションに興味持っているか聴きに来てくれたのが印象的でした。AWSの無料枠の事も教えてくれました。こういうのって一回触ることで作業のイメージがより正確に出来るようになるので、無料枠を上手く活用して新しいスキル習得に活かしたいものですよね。


#MRカンファレンス札幌

 こちらは企業のセミナーイベントです。10/11くらいに突然一般向け告知が出ました。10/21に行われたMRカンファレンス札幌では、ヘルメット一体型HoloLens2の「Trimble XR10」を扱うソリューションや、HoloLens 2で現在進行中のMicrosoft Meshの取り組みなどが紹介されました。

https://building.nikon-trimble.co.jp/bld/file/MRconference.pdf

 ↑のPDFチラシを見ると、主催ニコン・トリンブルさんだけでなく、こないだの東京HoloLens Meetup Vol.31で発表された北海道電力さん事例もあり、体験会もかなりの長時間で用意されていました。


告知と現地参加の様子

 MoguraVRでのイベント告知記事が掲載されたのが10/18日で、記事内で紹介された申し込み締め切りも18日でした。私は実はMicrosoft Base 札幌スタッフさんから今回のイベントの存在は2か月前くらいから教えてもらえていたのですが、具体的な情報は知らず、申し込みページも18日に知ったというありさまでした。というか企業イベントだと思っていて一般向け告知のされないイベントなんだろうと思っていました。
 HoloLensコミュニティが存在するのにこの機会に参加できないのはもったいないと考えましたので、早速ニコントリンブルさんに参加の空き枠と申し込み締め切り延長の有無を確認して、翌日19日のXRミーティングでイベントの告知をしました。

 東京・大阪・奈良・長野のエンジニアからの反応が得られています。出張が間に合えばMVPの人にも来てもらえた可能性がありました。惜しい。


 当日は普通に現地参加して、会の実況と、参加者との交流、登壇者との質問タイムなどをあれこれやっているうちに終わりました。以下ツイートツリー参照です(途中枝分かれしちゃってるとこあるけど)。

 リアル会場での写真撮影については、主催スタッフさんに投稿ポリシー(顔映り込み防止、他社事例は画像載せない)とかを確認した上で無音カメラで撮っていきました。それでもまずかったものは随時消します。

 今回の目的の一つであったTrimble XR10と自動調光バイザーオプションHoloTintも現物を見て体験することが出来ました。

体験できたコンテンツは、
①Microsoft Meshによる3者間会議(3か所にそれぞれ体験ゾーンを作っての同時接続)
Microsoft Dynamics 365 Guides を用いた積木ミッションの自己ガイダンス 
③建築・施工・製造現場用 MRシステム「Trimble Connect MR
④北電火力発電所の巡視点検ツールのMicrosoft Base施設案内バージョン
の4種でした。参加者同士でワイワイしていました。

 物理会場でこういう会をやるときのワイワイ感とか、久しく体験してなかったので、ちょっと懐かしい感じもしました。オンラインでしかお会いした事ない人とも挨拶できましたので、こういう機会を作ってもらえて感謝ですね。

 会場内のコミュニケーションについては一つ実験を行いました。冒頭のパートで、会場提供を行ったMicrosoft Base札幌さんの活動紹介がありました。MR技術との接点について、開発者コミュニティDoMCNがHoloLens被せに来た事がきっかけ(意訳)と紹介しましょうか?と言っていただきましたが、お断りさせて頂いて、私は首にHoloLens2つけてる謎の一般人として参加していました。

 登壇者さん中心に話しかけてみて、札幌HoloLens Meetupの実績紹介とか告知チラシとか見せて回って、それで仲良くなれそうか試してみました。その後のメールへの反応などを見る限り、厳しそうだなと感じています。今回、ビジネス向けの側面の強い会でしたので我々コミュニティ勢は明らかに浮いていました。開発者コミュニティおよびDevRel的なプレイヤーのよい特徴をビジネスの人たちに知ってもらうさらなる工夫が必要だなと再確認しました。冒頭の紹介で知られてしまうと素の反応が分からなくなるので、今回はあえて名を伏せてみてもらったという感じです。Baseスタッフさんのお気持ちはありがたく頂きました。


おまけ 

 カンファレンス会場の椅子片付けて自宅に帰る途中に、#AR合気道 のコンテンツ体験展示ブースを発見したので、ついでに体験してきました。このコンテンツは昨年のNoMapsでも展示され、Tokyo HoloLens Meetup Vol.30でも紹介されたコンテンツです。視覚誘導をHoloLensで提示して、着用者が自然に強くなってしまう体験をさせてもらえました。


まとめ

 呼ばれたイベントについてまとめてみました。コミュニティ繋がりからお誘いされたイベントではお互いのコミュニティ間のちょっとした気配りで仲良くなれる感触を得ました。一方ビジネス寄りのルートからのお誘いのイベント参加に対してはコミュニティ文化の行動は空回りし、反省点が多めです。
 オフラインイベントに比重が戻ってきても、告知の重要性とかイベント本番前の関係づくりとかは変わらないので、補完する関係を作れるように丁寧にやっていきたいと思っています。

以上です。
(2022/10/25 初稿 3331字
 2022/10/26 追記 3981字)