CMC Meetup Beginners Vol.1(#CMC_Meetup)に初めて行ってxR領域の開発者コミュニティ地方活動の話をしてきた


本記事は、DevRel Advent Calendar 2019 の12/12日担当分の記事として、昨日公開済みの記事を掲載させて頂いております(あっちでのタイトルは『札幌xR開発者コミュニティの道内外への認知と活性を上げるための人的ネットワーク戦略を、CMC MeetupでLTしてきたときの話』)。去年は、HoloLens Advent Calendar 2018 第11日めにて、↓記事に似たポエムのような旅行記のような何かを掲載しました(技術文書じゃなくてQiitaさんごめんなさい)。今回はnoteです。

------------

久しぶりの投稿です。こんばんは('ω')
12/2-10までの間に東京に滞在して、XRKaigi → HTC VIVE ECOSYSTEM Meetup → CMC(コミュニティマーケティングコミュニティ) Meetup Beginners Vol.1 とイベント参加して来ました。CMC_Meetupでは、5分間のライトニングトーク(LT)で準備に頭を結構使いましたが無事に終えられてほっとしております。

↓↓↓こちらです


お話したかった内容

「北海道でxRコミュニティをデザインしてみた」(@jun_mh4g)

 講演の焦点は、地方xR開発者コミュニティ活動の問題点(参加者と熱量をともに増やす)を解決して、どうやって視認性のより高いコミュニティにしていくかというお話にしました。今回はコミュニティ作り初心者向け講演かつ実例紹介としてのLT登壇でしたので、気持ち面の「こうするとうまく新しい人も呼び込めてますよ」的なお話に留めました。しかしやっていることはDeveloper Relationsの領域にかなり通じる点があると思います。普段は自然科学系研究者や、大学所属のHCI研究者をITの界隈に繋げたりもしています。ちなみに『デザイナブルコミュニティ』は私の造語です。

要約
①新規コミュの地方イベント開催は参加者数全然伸びない。
②体験設計を徹底的に参加者目線で行う。それぞれの参加者属性に対して仮説的に「善い」体験を想定して実現する。特に人に着目して具体性を上げる。
 ・開発者(リーダー)にとって望ましそうなオフラインでの体験
  (黎明期なのでココを相当手厚く考え抜く)
 ・学生(フォロワー/リーダー候補)にとって(以下同じ)
 ・一般参加者(フォロワー/ワナビーズ)にとって(以下同じ)
③SNSとTogetterを活用して②が叶っている様子の具体的イメージをとにかく拡散する。
④実際「つい」足を運んでもらい、自ら発信してくれる流れが出来る。
⑤次回が出来る。

 ↑みたいな開催記録が残るのでまた新しい開発者に来てもらうアピールにできる。
⑥個人編 これらコミュニティ活動をどう下支えしつつ、自分自身の今後のキャリア(自然科学研究×先端IT技術)に活用を図っているのか。
↓コレです。

自然科学者の現場にハイテクを入れるには相当な壁があるので、先例をねじ込んでいってやり始めやすくするマンをやってます。
(⑦細かい技術的な事は時間の都合上最小限に留めました。具体的なアクションは今年6月にLT登壇したこちらの方が詳しく載っています(それでも一部)。)

そもそもなぜCMC Meetup?

 誤解がありそうなので先に申し上げるとコミュニティマーケティングコミュニティなので、ビジネス領域の人が多いコミュニティです。無職だしほぼ何も売っていない私ですので多少のためらいがありました。それでも私の背中を押した理由が以下です。

 ・主宰 小島さんの黄色い本にお世話になっていたから
 ・Tokyo MotionControl Networkのイベント運用に、黄色い本にかかれているエッセンスがかなり実践されていると感じたから(無意識かもしれない)
 ・非ビジネスのLTが一件くらい混じってもいいじゃないw(ひどい)どうせLTだし
 ・2年近くコミュ運営手伝っているし、知見的には少し語れる(てゆうか今年6月にマイクロソフトで語った)
 ・コミュニティマーケティングコミュニティに対するxR技術の認知度調査
 ・発信者側に回ると別の層の情報が集まってくるのを既に知っている
 ・「口コミを拡げる」人を育てる人たちの口コミ力が弱いはずがない(拡散力に超期待)

そんなわけで、イベントが公開された11/16日の即日にエントリを入れたのでした。今回の長期出張は実はこっちが最大の目的でした。

体験設計は自分の講演にも適用(工夫したところ)

<準備編>

 まずイベント公開から週明けの11/19日にmessengerで登壇者連絡網が立ちました。多分、仕切り役の藤井さんは、[職名不詳×XR×札幌]という謎属性にまみれた登壇者の私に困惑しているだろうと考えたので、この時点で発表予定の大まかな概要と過去の発表例、直近イベントのTogetterまとめを共有しました。安心してもらうのが重要なフェーズかと思いました。
 渡航前の11/27に、スライドパワポが大体できていたので、連絡網全員に共有をかけています。小島さんのメイントークとどのくらいかぶりそうか/差別化できるかを測る目的で投下しました。みていただくことで、だいたいの空気感を予測してもらえるだろう(相手はコミュニティ設計のプロの方だし)という双方の不安を減らす取り組みその2になります。
 こうしなさいという指示は一切なく、単に自分が当日楽になるためだけに勝手にやっているというだけです。

<登壇>

①オーディエンス巻き込み
 冒頭の質問「xRという領域について知っておられる方お手をあげてください~」に「つい」反応した方は、もう本編を自分事にされてしまっています。ありがたい存在です。以降、体を動かしてくれる人として、私からは認知されています。xRは8割くらい知られていない状態であることを確認して簡単に定義だけ説明したら、「xRそのものの話は本LTではしません!」と即宣言して会場を落ち着かせることにしました。超安心設計ですね。

②拡散対象のコントロール
 滞在中に思いついた苦肉の策ですが、LT資料の総枚数を伝えて(22枚、多すぎ)、そのうち数枚にカメラマークがついている事を冒頭で伝えました。
↓これ

これを追っかけて下さいと伝える事によって、自分が最低限伝えたいことが、#CMC_Meetup のタグに乗っかっていい感じで拡散するようにしてみました(実験)。これは大成功だったと思います。人間、探し物を先に提示されると集中力とかも上がるのか分かりませんが、カメラマークの間のスライドも熱心に見て頂けたかなと感触がありました。以前は失敗しているので時と場所と人を選ぶ作戦でした。

③登壇内容の分かりやすい化
今回、スライドに造語以外のカタカナが一切ありません(雰囲気のコントラスト)。言い換えを徹底して、易しくしました。適切な用語があるのは知っていてもあえて使わない方針にしました。講演を見た人が実況発信してくれる時に想定通りに解釈してくれたか、こちらがわかるようになってます。
ちょっと嘘をつきました。18ページ以降はまとめパートなので少しカタカナ入ってます。ぜひ確認してみて下さい。

<講演後>

ウェアラブル系xRの醍醐味、ゲリラ体験会です('ω')降壇の際に展示予告を出しました(後述)。

共感はして頂けたようです

LTの宿命で自己紹介が短くなるのですが、今回も例にもれず、冒頭10秒で過ぎ去りました(それを見越して登壇者名についったーアカウント併記しておいてもらっていたのです)。講演のメイン部分が終わって最後にまともな自己紹介と活動を入れたのですが、この瞬間的なスライドをピタッと撮ってくれる方が複数人いらっしゃったことに感動していました。普通メイン部分が終わった宣言したらもう写真撮りませんからね(V)o¥o(V) あえてカメラマークも抜いてるのに撮られているところを見て、そこそこ内容の伝達には成功したかなという気持ちで帰ることができます。

ツイッター実況の様子もまとめられているのでありがたいですね。この辺りが自分の担当分への反応です。(20:10分辺りからかな)

エンジニア力が無くても始めることはできるという別の例も聴けた。


受付ジャック&講演後ゲリラ体験会


 勉強会の受付時間に軽い気持ちで相談してみたらなんと受付机の一角を展示スペースに頂けた(しかも電源コンセントもちょうどある!そして延長コードは当然持ち歩いている)ので常設展示でLooking GlassとUnityちゃんのアプリ(by @z_zabaglione さん)置いておきました。ちなみにこれが大盛況で、Yappli社員さんも通りすがりに大はしゃぎしてくれる状況でして。メイン講演とかを若干邪魔する威力を醸していたのですが、懇親会で体験会場を設置することをアナウンスしてもらいました。


 全員のLT終了後、小島さんのQ&Aタイムを外側から見つめながらいそいそと準備をし始めて、最終的には
 ①Looking Glass常設アテンド
 ②HoloLens 体験会アテンド
 ③360°ライブストリーミング配信キット+スマホから中継受信デモ
の3種の展示を受付デスク全部使って同時展開してました。ご飯食べる時間などはない('ω')ずーっと楽しく展示とお話とをさせて頂きました。ありがとうございます('ω')(連絡先交換しきれなかった人達もかなりいるので、もしよければサインを出してくれると嬉しいです。)
 3日からのXRKaigiを知っていた方や、LookingGlassを実際に取り扱っていた方、RICOH Rを知っていて持ってないけどやたら詳しい方も来て頂いて、境界領域に出入りしている方もやはりいるんだなぁと思いました。



 女子率が高めの予想でしたので、私はネックウォーマーの外にHoloLens装備してたのお気づきでしょうか。男女関係なく15名くらいの方にひたすらHoloLensを体験して頂き、併設のルキグラもずっと人に囲まれ続けている状態でした。体験中の人の様子はどうしてもキモく映りがちなんですが、最後方の受付をジャックすることで、メイン懇親会の輪から外れた第二会場みたいになるという事も過去のイベントから得た知見を応用しています。
 私が小島さんに現地で話しかけることが出来ない事を引き換えに、IT領域の方々にxR文化を体験していただくことにしてみました。平和に楽しく遊んでいただいたので良かったです。これを機に興味が出た方はHolomagicians のconnpassグループか、xRTech Tokyoのconnpassグループなどをフォローとかしてもらえると幸せになれると思います。大阪駆動開発もいいぞ('ω')

#DoMCN のイベントは距離が遠いので実況配信も見てね(雑)

最後に

 今回のイベントオーガナイザー、進行役の藤井さん、小島さん、4階受付ゲートに阻まれて死にそうだった私を助けてくれた新藤さん、Yappli会場係の山崎さんとスタッフさん(お名前わからない)、現地でムチャクチャやり始めても怒らないでくれて本当にありがとうございました。大変楽しかったです。LT登壇者の皆さまからも感想頂けて嬉しいです。東京xR開発者コミュニティの皆さまもいつも仲良くしてくれてありがとうございます。

 すごくどうでもいいと思われがちですが、Yappliさんの照明はすごく肌色がキレイになるので個人的にはすごくいいと思いました(そこに長時間居るだけで自動的にオシャレな人になる錯覚がある。会場を出たら当然元に戻る)。プロジェクタのスクリーンも大きくて演台から近くて位置が少し高いので、参加者側からもとても見やすいですし、どの方向からもハッキリした写真がとれるので、オープンコミュニティ系の集まり用会場として歴代ベストに近いです。#ヤプリさんマジヤプリさん

思い返して調べてみたら去年の本日がCMC Meetupグループに凸った最初の日だったらしいのでそれも記念に書いておこう。もうちょっと書き足したい事もありますがとりあえず現時点で出しておこう。帰ってブログ書くまでが #アウトプットファースト だし('ω')

おしまい
(2019/12/11 執筆150分
2019/12/12 DevRel Advent Calendar 2019向けに調整・公開
2019/12/14 12/12開催 AR/VR活用セミナー@道総研のまとめ追加)

札幌開催の情報を共有しておいた。

小島さんの登壇資料

---------
第一回さっぽろHoloLens Meetupで司会してくれた @ayatokura さんの2018年の記事。あの時から相当変わりました('ω')

VR/AR活用セミナー(12日、道総研)

12日に北海道立総合研究機構にてVR/AR活用セミナーを行いました。オフラインファースト、アウトプットファーストで自治体っぽい領域にもリーチしてみているDoMCNなのです。登壇の一人がDoMCNリーダー、展示にDoMCN3人参加して、現在~近未来の技術展望について理解を深めました。


---------
DevRel Advent Calendar 2019はコチラから。