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尾瀬の温泉小屋へ泊まって燧ヶ岳と至仏山に登ってきた

温泉小屋ホームページ

標準時間は
尾瀬御池〜燧ヶ岳〜温泉小屋で6時間25分、10.0km。
温泉小屋〜至仏山〜鳩待峠で6時間46分、14.4km。

東京から向かうには始発で出ても尾瀬御池に11時20分着が最短なので、体力に自信がない人は尾瀬御池ロッジで前泊してから行ったほうが良いと思う。

台風7号が心配だったけど二日間とも「てんきとくらす」は評価A。温泉小屋のTwitterでは台風が心配な方は遠慮なくキャンセルしてねと。ありがたい。

でもキャンセルしなくてもなんとかなりそうなので北千住駅から東武鉄道のリバティ会津に乗って会津高原尾瀬口へ。

ところで東武鉄道不便すぎるぞ。
乗る時はスイカでいいのに降りるのは現金のみって。車内で車掌さんに現金を払う。そして降車記録をもらう。今度スイカを使う前に清算してくれと。うむむ。こんなん外国人観光客は困るだろなと思ったけど外人さん全然乗ってなかった。そういうことなんだろな。せめて乗るときに言ってくれるかそもそもスイカで乗れるようにしなきゃいいのに。詳しくは書かないけど帰路でめちゃくちゃ困った。二度と東武には乗りたくないと思うぐらいに。

結構おりてくる。駅は何もないので注意。
人手が多かったらしく増便がでた。そちらに乗る。時間通りに走らなくて良いからか10分以上早く尾瀬御池に着いた。

尾瀬御池は標高1,500m。少し涼しい。バスターミナルのようになっていて結構広い。ホームページで調べたら「水場あり」とあったけど無くて売店で水のペットボトルを購入。複数本買って自分のソフトフラスコやパウチの水筒に入れ替える。空のペットボトルは引き取ってもらえた。助かる。

燧ヶ岳の登山口は駐車場の奥へ。

いきなり急登からはじまる。270mほど標高をかせぐと平坦な地形が開かれる。広沢田代湿原だ。そこからさらに200mほど登ると熊沢田代湿原があらわれて「尾瀬」っぽい景色を見せてくれる。
いわゆる尾瀬の尾瀬ヶ原より山あいにあらわれるこっちの湿原の雰囲気のほうがドキドキした。


燧ヶ岳はふたつのピークからなる。手前が「マナイタグラ(爼嵓)」という読みも書きもできない名前。そこから5分ほどあるくと本当のピーク「シバヤスグラ(柴安嵓)」。標高は2356m。覚え方は「ニーサンゴロゴロ、燧で昼寝」だそうだ。おかげで覚えた。

燧ヶ岳は比較的若い山とのことだけど、36万年前の噴火。足もとは安山岩がゴロゴロ。

1時間ほどゴロゴロした岩場をくだり平坦になったらもう少しで見晴。「みはらし」と名付けられたここはかわいい山小屋が点在している。生ビールも飲めるしお風呂も入れるので一気に街に帰ってきたかのような雰囲気。パラダイス。

見晴から2キロほど木道をすすむと奥にみえてくるのが今回泊まる温泉小屋。左が別館で右が本館。

部屋は6畳の和室。エアコンは付いていない。到着したてのときは少し暑く感じたけど窓を開け放ってお風呂に入って戻ってきたら涼しくなってた。
布団は自分で敷くスタイル。

17時から食堂で夕食。生ビールはなし。食堂の外に自販機があるのでそこでビールを買って持ち込む。メインはカレーだけど残念ながらおかわり可はご飯だけだった。でもおいしかった。

2日目。少し雲が多いけど天気は問題なさそう。
朝食は6時に食堂に集合。夕食のときもそうだったけど館内放送が流れる。
「朝食の準備ができました〜。食堂に集まってください〜」。合宿に来てるみたいで楽しい。

夕食と異なりご飯の入ったおひつが各テーブルに置かれる。3杯食べた。味噌汁もおかわりできたら嬉しかった。けどおいしかった。

朝食を終え7時前に宿を発つ。

見晴までもどってしばらく進むと背後に燧ヶ岳。正面にはこれから登る至仏山。どちらも山様が似ている。

尾瀬ヶ原を7キロほど歩くと小屋が点在する「山ノ鼻」へつく。トイレを済ませて登山開始。トイレは募金制で100円。なんとPayPayで支払える。ちょっとは見習ってよ東武鉄道さん。

至仏山は燧ヶ岳のように途中湿原が現れるでもなく、ひたすら1400mから2228mまで一気に登る。振り返ると尾瀬ヶ原が広がる。
至仏山の標高2228mも覚えた。「ふっふっふっ、やっと登れた至仏山」だそうだ。

至仏山は燧ヶ岳とは異なり「蛇紋岩(ジャモンガン)」でできている。この色からは想像できないけど、国会議事堂でも使われる石材で深緑色に白の脈が入っている。割れている岩を見るとその模様が垣間見える。とてもツルツルすべるので下りは禁止で一方通行。

一気にのぼり一気にくだって鳩待峠へ。鳩待峠の名前の由来は2つあるらしいけど、

村人たちは、冬に「きこり」や「炭焼き」のために尾瀬に入りました。やがて里に春が来て、農作業ができる季節となると峠で鳩がポーポーと鳴き始めます。村の女性たちは、この鳩が鳴き始めることで、夫や恋人たちが山から戻ってくるのを心待ちにしていました。このことから鳩を待つ(鳴く)峠→鳩待峠と呼ばれました。

https://www.tokyo-pt.co.jp/oze/blog/20160613

ってほうが好きだな。

バスを待つ間、鳩待峠の売店でスタミナ丼を。ハトでブタを。にんにくがしっかり効いていておいしかった。

お疲れ様でした。


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