リモート生活、1年半を超えて得たもの①

思いがけないアメリカ合衆国への興味、そして好きな作家の発見 
昨年2020年は大統領選挙があったこともあり、トランプの傍若無人な
発言を見るにつけアメリカへの興味が高まった。そこで、まず歴史に走った。
新書版「物語 アメリカの歴史」(中公新書)「アメリカの20世紀(上)
(下)」(中公新書)「狂気と幻想のアメリカ500年史(上)(下)」
by カート・アンダーソン
(東洋経済新報社)などを読み、どのように
この国はできたのか?なぜアメリカ人は陰謀論を信じるのか?キリスト教
との関係は?などをある程度理解した。
 また、次は文学へ転進した。J-WAVEの「INNOVATION WORLD」の
ナビゲーター川田十夢さんがポール・オースター推しだったので、
近所の古書店で「リヴァイアサン」(新潮社)を発見してからハマって
しまった。次々と彼の作品を購入して読みまくった。あと、名前に
惹かれて手に取ったのはトマス・ピンチョンだ。この人はノーベル文学賞
候補に挙がるほどの天才らしいが、謎の経歴。文学界のバンクシーか?
彼との出会いは「スロー・ラーナー」(新潮社)で、最新作「ブリーディン
グ・エッジ」
(新潮社)まで、やはり古書店で見つけては単行本を収集し
続けた。結果分かったのは、圧倒的に読みやすいのはポール・オースター、
圧倒的に読みにくいのはトマス・ピンチョンだったということ。
 探究の旅はまだ続く。次は地理だ。私はアメリカの州の名前は少しは
知っているが、どこにあるのかが分からないことに気づいた。そんな
初等・中等教育は受けていないと思うが、実際名前と場所が分かるのは
カリフォルニア州、ニューヨーク州、フロリダ州、テキサス州くらい
だった。そこで「地図でスッと頭に入るアメリカ50州」(昭文社)を購入、
大統領選挙のニュースが流れるたびに州の特徴を読み込んでは「なるほどね」
などと楽しんだ。この本は州の歴史や特徴、その州出身の有名人などが
紹介されていてとても勉強になった。(ちなみにジョー・バイデンは
デラウェア州の出身、皆さんデラウェア州どこにあるか分かりますか?)

このようにアメリカというひとつのテーマで様々に関心ごとが拡張して
いくのがとても不思議な体験だった。

不自由な生活を強いられたコロナ禍ではあるが、このように思いがけない
発見もあったということで、引き続き書き綴りたいと思うお盆休みである。


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