見出し画像

グローバル企業のWebサイト分析をしている。 ②

国内グローバル企業の状況(日立製作所)
日本国内のグローバル企業も同時に俯瞰している。ここで定義しなければ
ならないのが「何をもってグローバル企業」と呼ぶか?という点である。
私の場合は、海外売上高比率が50%超の企業に着目した。

まずは日立製作所(https://www.hitachi.com/)。この企業は海外売上高比率が6割を超えている。トップページを見るとメインビジュアルに「Hitachi Social Innovation is POWERING GOOD」というメッセージが組み込まれて
いる。これは中期経営計画の ビジョンメッセージである。以前からこの会社は「Social Innovation」というパーパス・ステートメントを発信、今回は
パーパスと中期経営計画とを連動させるような形で印象づけている点が巧みである。事業の成長ドライバーとして  1.Digital  2.Green  3.Innovationの
3領域を挙げており、動画解説(約1分)も相まって主張が分かりやすい。

日立グループのブランドアイデンティティを示す「I am Hitachiサイト」も
あり(https://www.hitachi.com/corporate/about/identity/i_am_hitachi/)
グローバルに点在する従業員が社会課題といかに向き合っているかを
リレー方式の動画(約3分)で宣言している。それによりグループ全体の
向かっている方向が揃っているかのように印象づけられる。

また、独自のオウンドメディア「 social-innovationサイト」というもの
がある。https://social-innovation.hitachi/en/  このメディアはグローバルサイトとは別ドメインになっている。このサイトのメインメニューとして
2本の軸となる記事群がある。FeaturesとCategoriesという2種類である。
 Featuresの分類は、 ・The People of Hitachi ・COLORS ・COP26
 ・Future of Work ・Building a People-Centric Cityというものでいわゆる
 特集記事に見える。
 そしてCategoriesの分類 は・environment ・IT/Digital ・Future of Work
 ・COVID-19/New Normal ・Case Studiesであり定番記事のようだ。

同じページにトレンドキーワードが掲載されている。
・DX ・Co-creation ・AI ・Decarbonization ・Healthcare ・Securityである。
これらは6つはSEO対策として重要視しているキーワードとも言える。
他社のグローバルサイト内の記事づくりの参考になりそうだ。SNS関連情報をつぶさに見ると、Linkedin のフォロワーが109万という表示であり、
SNSの中では、Linkedin に注力しているように感じる。
(ちなみにFacebookは 35万)動画活用も素晴らしく30本以上の多様な内容が準備されている。

全体のページ数も被リンク数も多く、ドメインパワーも強い。
とても充実したグローバルサイトでありベンチマークしたい企業である。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?