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対処すべき8%に目を向けて行動しよう。決意しただけの5羽目のカモメになるな。

今日は、お勧めしたい本「希望をはこぶ人」の紹介を交えた話です。

ストーリーは、謎の老人ジョーンズが、問題を抱えている人に人生の知恵を授けていく話です。”問題は物の見方にある”ことを指摘し、異なる見方を教えてくれる本です。

なぜ、この本を取り上げたのか?

私のnoteでは、発達障害に関することをテーマとしています。
発達障害のある方にこそ必要な考え方が書かれている本と感じたからです。

対処すべき8%について

noteのタイトルにした”対処すべき8%”と言うのは、この本に出てくる数字からつけました。

40%は絶対に起こらない。30%は起こってしまったのだから、悩んでも変えられない。健康に関すること(自分は年だから、病気になるのではないか)で心配する取り越し苦労が12%、他人にどうみられているかの心配が10%。
残りが本当の心配事。その心配事にでも対処の仕方がある。と言う話が出てきます。

(一例)真の心配事の割合

この数字はストーリーの中の話であって、統計を取って確認されたわけではないと思います。

起こりそうもないこと、終わってしまったこと、自分ではどうしようもないことに気を取られて人生をムダにしていませんか?の例えとして書かれたのでしょう。

発達障害の方は、多かれ少なかれ様々なミスをよくします。そのため比較的にネガティブに落ちてしまう人が多いと思います。
また同じミスをしてしまうのではないかと起こる前から不安になったり心配している事が多いのではないでしょうか?

悪い事が起こりそうだと勝手な推測ばかりするのではなく、それが起こる確率を客観的に事実ベースで振り返ってみたら、思ったより悪いことが起こる確率が低いことに気づくと思います。

この本から学んだこと

自分がコントロールできることに目を向けて行動する大切さをジョーンズというキャラクターを通して、言葉や例え話を交えて語られます。

また考えたり悩んでいるだけでは、何もしていない人と同じことを書かれています。
その例えとして、本の”そで”にも書かれている「5羽のカモメ」を引用させていただきます。

5羽のカモメが防波堤にとまっている。そのうち1羽が飛び立つことを決意した。残っているのは何羽だい?
ー 4羽です。
そうじゃない5羽だよ。
いいかい?誤解されがちだが、決意そのものには何の力もないんだ。
そのカモメは飛び立つことを決意したが、翼を広げて空を舞うまでは防波堤にとまったまま。残りのカモメとどこも違わない。
人間だって同じだよ。何かをしようと決意した人と、そんなこと考えていない人とでは、何の違いもないんだ。
ところが人は、他人のことは行動で判断するのに、自分のことは決意で判断する事がよくある。
しかし、行動を伴わない決意は、期待してくれている人に対する裏切りでしかない。

「希望をはこぶ人」より

この本に出会った時の話

当事、発達障害の診断を受けて、とてもショックでした。そして発達障害について調べるうちに徐々に絶望を感じていました。
障害をおさえる方法はあっても、完治する方法はないわけですから。
また、様々な要因から一般のかたに比べて平均寿命が20歳低いということを、同時期に関係者から教えられました。

さらに派遣で給料も低く、貯金もほぼなく、考えれば考えるほど未来が見えない時でした。
不意に事故や事件にでも襲われないか。そんなことばかり考えていたと思います。
そんな時に出会ったのが、この本「希望をはこぶ人」でした。

この本を読んでから

発達障害だから、未来は暗いという思い込み。嘆いていたら誰かが助けてくれるだろうという子供のような甘え。
自分の物の見方に間違いがあったことを知りました。
今、振り返ると、”自分のことは自分で救うしかない”と良い意味で諦めて、勉強や転職活動に行動を移しました。

先ほど引用した”五羽のカモメ”にある、期待してくれている人に対する裏切りの言葉。
期待している人には、自分自身も含まれていると思います。

今の自分を不幸に感じたとしたら、それは過去の自分が裏切り続けてきた結果なのかもしれません。

頑張ったからと言って、必ずしもうまくいくわけではありませんが、模索しながらも反省や改善を繰り返して進む中で、徐々にうまくいく事があるのだと思います。

この本を読むたびに、そう感じさせられます。

書籍のリンク、本の部分の名称について

10年以上前に出版された本です。今でも不安や心配ごとに悩まされた時に開いています。
古本だと200円くらいで売られてますが、個人的には定価で買っても惜しくないと言える素敵な本です。興味の湧いた方はチェックしてみてください。

(参考)本の”そで”とは、カバーを折り返した内側のことです。具体的に場所がわからない方のために、各部位の呼び方を書かれたサイトを紹介します。


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