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【本要約・アクションプラン】マーケット感覚を身につけよう

ちきりん著の【マーケット感覚を身につけよう_これから何が売れるのか?わかる人になる5つの方法】の要約と個人的アクションプランをまとめました。

【一言まとめ】価値の見極め力を身につけることで市場の見え方が変わる、マーケット感覚を身につけて、替えられる前に変化し続けよう。


マーケット感覚とは?

マーケット感覚とは、顧客が、市場で価値を取引する場面を、直感的に思い浮かべられる能力と定義している。

例えばANAの競合を思い浮かべたときに、国内線や国際線の競合、移動手段としての代替案などに切り分けながら考える方法は論理思考である。
一方で、飛行機に乗って得たい価値は何か?と考えた時に思い浮かぶものがいくつかあると思う。行った先での食事?もしくは現地の人との打ち合わせ?前者はECが競合に、後者はTV会議んどが競合として挙がってくる。このように顧客が市場で取引する場面を想像することがマーケット感覚である。

相対取引の時代から市場取引の時代に

現代の取引は、相対取引から市場取引の時代に変化してきている。

例えば就活というシーンで、ネットがない時代は相対取引であった。地元の知り合い企業と就活生が面談し、働く意志のみ確認して就職するといういわゆるコネ入社が一般的であった。しかし、リクナビなどが出てきたことで学生は地域によらず様々な企業にエントリーできるようになった。それが市場取引である。

英語市場においても変化が起きている。今までは日本在住で英語が喋れることに価値があったが、昨今はインドやフィリピン人も英語が喋れる、かつ人件費も安く雇用できることがわかってきた。つまり市場取引での価値が相対的に下がったのである。これもネットを通じて、取引の方法が変わった事例である。

価値の見極め方

市場取引によって価値が変化していく中で、どうやって価値を見極めていくのか。まずはどういった価値が市場で取引されているかを改めて考える必要がある。

TVの価値は以前までは面白いコンテンツが見れるということにあった。しかし、Youtubeなどの台頭によりいつでも面白いコンテンツが見れるようになったことで、TVはリアルタイム性のあるコンテンツの価値が高くなってきている。

ジャパネットたかたは何を売っているのか?単なる商品紹介ではなく、“あの人“が選んでオススメしているから間違いないという気持ちで買っているのだ。商品そのものにお金を払っているのではなく、選んでくれたことに対する価値にお金を払っているのだ。

市場では色々なものが売られているが、何を価値として買っているのかを改めて考える必要がある。

マーケット感覚を鍛える方法

ではマーケット感覚を鍛えるにはどうしたら良いのか?5つの方法を紹介している。

  1. プライシング能力を身につける
    世の中に既に売られている商品に改めて自分で値付けしてみる。自分だったら何に価値を感じてどれぐらいの金額を払うかを考えてみる。

  2. インセンティブシステムを理解する
    解決したい課題があるときに規制をかけるのではなく、自発的に望ましい方向にしていく仕組みを考える。例えば遅刻が多いという課題に対して、遅刻したら罰則という規制を作るのではなく、朝は会社で無料の朝食が食べれる仕組みを取り入れるなど、インセンティブシステムを理解して前向きな施策を考える。

  3. 市場に評価される方法を学ぶ
    誰に評価されれば市場性が高くなるのかを考える。従来は役員など上位を抑えておけば良かったが、市場全体を見たときに本当のキーパーソンは誰かを考える。

  4. 失敗と成功の関係を見極める
    失敗と成功は分かれ道ではなく、失敗の先に成功がある。失敗した時には何がうまく行かなかったのかを振り返り、次のアクションにつなげることが必要である。

  5. 市場性の高い環境に身を置く
    学校よりは企業、地方よりは都心部など、より市場性が高い環境に身を置くことでマーケット感覚が鍛えられる。

変わらなければ替えられる

安定が好きで変化が嫌いという人もいるかもしれないが、世の中はこれまで変化によって進化してきた。変わることを否定していると「替えられてしまう」

かつては海外に行くときは成田空港を経由するしかなかった。しかし、地方出身の消費者からすると羽田経由で成田空港に行くより、仁川経由で目的地に行った方が利便性が高かった。そこで羽田空港からも国際線を飛ばすようになった。市場が“替わる“ことで、「成田空港は国際線、羽田は国内線」という消費者無視の盤石規制が“変わった“のである。

市場変化が進んでいない分野、規制が多い分野ほど替えられる可能性が高い。現代において、一生ひとつの専門性で生きていくことは難しい。変化の激しい時代においては、一生の間に複数の専門性を身につける必要がある。つまり変わり続ける必要があるのだ。

市場から(失敗しながら)学び続けられるかどうか、それができれば変化は恐れるものではなく、心から楽しめるようになる。そのために必要なのが「マーケット感覚」である。


本を読んだ上の個人的アクションプラン

  • お金を払って買ったもの・体験に対して何に価値を感じたのか書き出す

  • 市場性の高い場所やイベントに出席してみる

以上です。お読みいただきありがとうございました。
アクションプランの結果については後日アップデートします。

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