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H3、15日再挑戦 失敗から1年弱、対策施す リスク考慮、大型衛星載せず・JAXA

2/12(月) 7:04配信(Yahoo!記事より転載)

 宇宙航空研究開発機構JAXA)は15日、新型の液体燃料ロケット「H3」2号機を鹿児島県・種子島宇宙センターから打ち上げる。 【写真】H3・2号機に搭載される小型衛星  1号機は昨年3月、第2段エンジンが電気系統のトラブルで着火せずに失敗。搭載していた地球観測衛星「だいち3号」も失われた。  JAXAは三菱重工業などと原因究明に着手。半年余りで対策を取りまとめ、1年足らずで2号機打ち上げにこぎ着けた。開発責任者の岡田匡史プロジェクトマネジャーは「なんとか挽回したいという思いで頑張ってきた。ぜひ成功させたい」と意気込む。  失敗直後から始まった原因究明作業は、他部門やOBも動員した「総力戦」だった。過電流が検知された第2段エンジンの電気系統を中心に、飛行中のデータや製造時の記録、再現試験などを組み合わせて原因を探り、着火装置内の部品のショートなど三つに絞り込んだ。  現行のH2Aロケットの退役が2024年度に迫る中、JAXAは三つすべてに対策を講じることで、早期の打ち上げ再開を目指す方針を選択。部品の絶縁強化や、不要な部品の除外などの措置を取った。  当初の計画では、2号機に「だいち4号」を搭載するはずだったが、1号機の失敗を受けて見送りに。代わりに、だいち3号と質量や重心をほぼ同じにした「性能確認用ペイロード」(高さ約4メートル、重さ約2.6トン)を載せることで、飛行経路や荷重の解析などの期間短縮を図った。  一方で、小型衛星に打ち上げ実証機会を提供。キヤノン電子が開発した観測衛星(重さ約70キロ)と、宇宙システム開発利用推進機構などの超小型機も搭載される。  24年には欧州のアリアン6など、H3のライバルとなる新型ロケットもデビューする。JAXAの山川宏理事長は「原因究明と対策は慎重かつ丁寧にやる必要がある一方、国際競争力確保にはスピード感も必要。極めて重要なこの時期に打ち上げ再開に取り組める」と評価した。 


というような記事があり、私も応援している。そもそも昨年のH3初号機の打ち上げの時には種子島まで本当に行こうかと飛行機や新幹線の予定も調べたくらいだ。LE-7から部品点数を圧倒的に下げた、絶妙な熱設計だと思われるLE-9のエンジンも何度も展示を見て予習しておいた。新しい時代の到来を思わせるH3の成功を願わずにはいられない。よくぞ批判の多い中、1年以内の再ローンチまでこぎ着けてくれたと、応援せずにはいられない。

RTFの文字を拡大するとこのような無数の応援メッセージが散りばめられている。


フェアリングには再打ち上げを示すRTFの文字

インターネットのお陰で、スペースXの打ち上げもNASAの打ち上げも、もちろん日本の打ち上げもライブで見ることができるようになった。ニュースで結果を見るのではなくて、ライブでその瞬間に立ち会うことができる。臨場感はないし振動も轟音もないけれど、そんな瞬間に立ち会えるのは幸せなことだ。アメリカの場合は中継もほぼほぼイベント化しており、エンタメ性まであるのではないかと思われるくらいに軽妙な解説を交えて視聴者を楽しませてくれる。アメリカの中継にくらべて、日本はまだまだ。こんなに素晴らしい技術をもって世界に伍しているのに、国民はもっと応援したら良い、とまでは行かないものの、関心を持ったら良いのではないかと思う。もちろん日常とかけ離れた世界の話ではあるが、これが日本が今威信をかけて取り組んでいるものだというのであれば、野球のWBCでもサッカーのワールドカップでも同じように、この世紀の瞬間の生き証人になったらいいのではないだろうか。

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