罪の記録、願わくば罰を。

運がなかった。その通り。
誰がなったってしょうがない。その通り。
誰のせいでもない。その通り。
全ての同情と励ましにその通りと返す。
過去を祟っても、未来は変わらない。
後悔をしても、現実が変わるわけがない。
全部、全部、全部わかった上で、それでも納得も何もできない。
この後悔はどこにもつながらない。
未来永劫昇華することもない。
であるなら、それは「罪」だ。
今日、また一つ、俺の罪が増えた。
今日、祖母が亡くなりました。

親の死に目に会えない不幸。
そんな親不孝を自分の親にさせた。
させてしまった。
どうすることもできない。
ただでさえ葬式が〜という心労がかかるところに
それ以前の様々な問題が増えてしまった。
余計な問題を増やしてしまった。
どうにも生きてるだけで迷惑をかけてしまうようです。
ただ、「子の死に目に立ち合わせる不幸」を味合わせないためだけに生きている。
それも正しいのかわからない。
ただ、これも俺のわがままで、世の中のステレオタイプに即してそう思っているだけで。
ホントにそうなのかもわからない。
いや、本当はいない方が迷惑をかけないことなど百も承知。

俺にとって、生きる、というのは「わがまま」です。
俺にとって、生きる、というのは「誰かに迷惑をかける」ということです。
今、この文章を書いている俺の感情も
結局は自分にしか向いていなくて。
親族が亡くなったことよりも、自分の内面にしか向いていなくて。
あぁ、やっぱり、壊れているな、自分。

俺にも裁けない。誰にも裁けない。
それでも許されざる罪であることに変わりない。
あぁ、願わくば罰を。


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