飲食店の値上げに怒る日本人の思考回路と値付けの論理
飲食経営は利益が出るよう料理やお酒の値付けを行う必要がありますが、日本人って値上げする理由を『原材料の高騰』って言ってしまうじゃないですか。あれダメですよね。
だって、うまいもんは高くても買い手がいるはずなんですから、腕に自信があるなら、その価格設定をした方が利益が増えるわけです。
原価100円だから300円で売ろうと決めたものは
原価が150円になると450円に値上げされてしまいます。
原材料の高騰が値上げ理由になってるのがほとんどですが、これは変だなと思った方がいいですよ。
原価は100円だけど、めちゃくちゃうまい料理を開発できたとして、原価ベースで利益率を算出して値付けするのではなくて、市場アンケートや試食などで『いくらなら買いたいか』を導いて値付けした方が利益率高くなるじゃないですか。結果、利益率が低くなるならボツにすればいいだけです。
その料理にいくら出してもらえるのか、いくらならリピートしたいと思うのか、っていう顧客視点での料理開発、値付けができれば、利益は増えるし顧客満足度も上がるんじゃないんかい?
日本人って、全体的に安くても一定以上の品質のものを提供できてしまうから、価格勝負みたいになってますけど、ほんとその価値観、やめた方がいいですよ。
昔と違って、今はもう、実際に料理をしているのは日本人ではなくなったりしてきてますし、業務委託の2次請け以降は他国の企業だったりするのが当たり前なんですから。
ビルの建設工事の発注コンペとかもきっと同じでしょう?
受注側の品質なんてそこまでしっかり検証せずに安く提示してきて、何か問題が起こっても補填してくれそうな大企業を選ぶんだよ、日本人は。
そうじゃないでしょ〜って思いますけどね。
まあ、飲食と業務委託を一緒にするのは間違ってますが、なんとなく言いたいこと、伝わりましたか?
一瞬で世界に飲み込まれてしまうのに、いつまでガラパゴス島の亀のまま保守的な考えに固執しつづけるんだろう?っていう素朴な疑問でした。
事が起こってから気づいても遅いんですけどね。