夕張市の財政破綻理由と財政再建計画と安芸高田市の財政黒字化

https://www.city.yubari.lg.jp/soshiki/4/1257.html

まず、この公式文書から夕張市の財政破綻までの経緯や今取り組んでいることを把握できました。

次に、いったい今いくら借金があり、いつまでに返せるのかを見てみましょう。

https://www.city.yubari.lg.jp/soshiki/4/1257.html
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再生振替特例債というものだけで68億、これを返済すれば財政再建計画が終了するような印象ですが、借金完済せずとも期日がきたら財政再建計画が終了してしまうのかは読み取れませんでした。

いずれにしても再生振替特例債を完済しても、夕張市全体の借金は149億(217-68)になっていますから、まだまだ道のりは険しいと思われます。

こうなってしまっても国は助けてくれないようです。
だから夕張市は頑張って返済しているはずです。

夕張市は夕張メロンという高級メロンで有名だったはず。
財政再建に向けていち早く取り組みを開始したようですが、身の丈に合わない投資をし過ぎて破綻したという経緯だったんですね。

さて、そんな前例のある中で、大阪や広島の安芸高田市の財政は建て直されました。
大阪は大阪維新によって府知事と大阪市長が密に連携しながら結果を出しました。規模が規模でしたから組織的な対応が必須だったのでしょう。
一方、安芸高田氏は人口数万人で規模感は全く違いますが、ひとりの40台のオッサンが市長になってから4年足らずで財政黒字化を実現したみたいですね。

大阪のときも安芸高田のときも、首長とマスメディアの対立は凄まじいものだったと思います。
YouTubeで安芸高田のものはたくさん流れてきますが、大阪のものも調べたら動画が見つかります。

横並びでジリ貧で地方がどんどん財政破綻していく見通しである中で、そうならないところとそうなってしまうところは10年以内に明確になるでしょう。

夕張市のように何十年も、逃げられない住民が多くの負担を継続しなければならなくなったら大変です。

そうならないために、財政破綻する前に、最初に掲載したPDFの内容に取り組まなければならず、明確に取り組んで結果を出したのが安芸高田だというのが事実です。

何年前か、地方活性化みたいな用語が飛び交って、企業の中にはその波に乗って地方で力を尽くすアピールをしていたところもありましたが結果はどうだったんでしょう?
あまり聞きませんが報道されていないだけでしょうか?

結局、地方は国からの助成金なくしては成り立たない財政状況で動きが取りにくい中で、唯一選挙で首長に慣れる知事や政令指定都市の市長には大きな権限があり、それを有効に、周りからの反対を押し切って、ズンズン施策を進めていかなければ地方は持たなくなっているのは明らかです。
しかも、それをやったとて、地方に出来ることには限界があり、国も今以上のことは難しいのでしょうから、別のどこかが地方再建に一役かう必要があって、それが外国だったりするわけですが、そうじゃなくて東京がそれを担えるという新しい可能性を示した都知事立候補者も出てきました。

確実に今、日本は、世界は、歴史の転換期にあって、ここで変えられなければ共倒れという状況の中、誰が都知事に選ばれるのかは注目しています。

世界は不景気まみれの中、戦争も各地で勃発してきて、米国の影響力は限界が見えてきて、AIが台頭し、これから世界はどうなってしまうのだろうという漠然とした不安はあるものの、ここをうまく乗り越えられれば日本に未来があるのかもしれません。