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2022年に初めて遊んで面白かったボードゲーム(+ワカつら大賞)

はじめに

2023年が明けて結構経ってしまいましたが、2022年に初めて遊んだボードゲームの振り返り記事をまとめます。

私は遊んだボードゲームを #ボドゲレビュー というタグを使ってtwitterに投稿しており、中でも面白いと思ったゲームには #1金 #2金 #3金 のタグもつけています。

それらのツイートを全て拾い、リストアップした上で、改めて「印象に残っているゲーム」を抽出してみました。

最後に、私が不定期で朝放送しているツイキャス番組「ワーカーはつらいよ」にちなみ、「ワカつら大賞」を選定します。

はじめて遊んだ数は184作品

と、その前に、どれぐらいのタイトルをはじめて遊んだのかな、と数えてみると、なんと184作品! 

世の中にはもっともっと遊んでいる人もたくさんいらっしゃるとは思いますが、個人的には100を超えている事はないだろうと思っていたので、びっくりでした。

これらは全て、新作や珍しい作品をコレクションして遊ばせてくださる皆様のおかげです。また、仕事帰りに「ボドゲSHOPオフライン」さんに寄れるようになったことも大きいと思っています。

遊んだ事のないゲームを遊ぶと、やはりいつも楽しいです。人生、つらいことばかりではありますが、新しいゲームを遊ばせて頂いているときは、いやなことも忘れて遊びに興じることができます。皆様に感謝いたします。


パーティーゲーム部門

まずは、パーティーゲーム部門からです。ここでいうパーティーゲームとは、笑いや悲鳴があがるような「盛り上がる」ゲームのことです。
私が所属する「ちゃがちゃがゲームズ」の面々はパーティーゲーム好きが多い為、ちゃがゲーで集まる時はもっぱら軽めのゲームが中心になります。
そんな面子の中、しっかり盛り上がったゲームを紹介します。

ステラ

作者はCattiaux&ルービラ。「このキーワードなら、この絵とこの絵でしょ〜」ってのを皆で答え合わせするゲームです。意外と合ってるし、意外と合わない驚きで、遊んだ後はみんな仲良し! 複数人で何か最初のアイスブレークを・・・というタイミングでこれを出すと、まぁ外さないでしょう。絵を選ぶだけなので、ほかのコミュニケーションゲームのように「言葉を考える」のような難しさがなく、気軽に遊べるのが最大のポイントです。ディクシットのヴァリアントだと思って遊んでいない人は、ぜひ遊んでみてください。同じカードを使ってはいますが、全然違うゲームです。

スーパーメガラッキーボックス

作者はフィル・ウォーカー・ハーディング。みんな大好きビンゴゲーム! 1列3マスなのでガンガンビンゴして列がそろうとまたボーナスでマスが塗りつぶせる為、どんどんビンゴしまくります。全員同時プレイだから、ダウンタイムもなくサクサク・ワクワク。列がそろったら「ビンゴ!」と元気よく声に出して言うと、ソロゲームっぽい雰囲気が一変してパーティーゲーム風になります。運ゲームかと思いきや、数字の待ち幅を広くもたないと手番が無駄になるという、結構考えるポイントもあったりするので、ゲーマーもにっこり。一つ持っていて損はないゲームです。
本来は紙ペンゲーム部門に入れるべきなのですが、どちらかというとパーティー寄りの為、こちらに含めました。

イグザクト

作者はシュタウペ。パーティーゲームの中には、頭を使うものやコミュニケーション系以外にも、特定の「スキル」を競う系があります。パズル早解きや敏捷性を競うものなど、いろいろありますが、これはその中でも割と特殊な「距離を目測で測る」スキルを競うもの。2つの丸い穴の距離とピッタリ一致する丸の色の組み合わせを順番に応えていき、最初に正解した人がポイントゲット。「赤とピンク!」と自信満々に応えて、タイルを重ねて穴の距離を確認すると、全然違う・・・ということが頻繁に起こり、「早く私の手番来て!」とワクワクです。

ニゴイチ

作者は佐藤雄介氏。ワード連想ゲームと推理ゲームの組み合わせでは、最近では「ことばのクローバー」があり、こちらもとても面白いゲームなのですが、この「ニゴイチ」は、ことばのクローバーと同じような「2つの単語から連想する言葉を書いて当ててもらう」というメカニクスを使いつつ、一人当たりの負担を減らし、なおかつ協力ゲームではなく対戦ゲームに仕立て上げています。ほかの人全員の意図を読まなければならないけど、決して全員分完全に推測する必要はなく、だれかほかの人の回答から類推して連鎖的に他人の回答も推測できる為、本当に「推理」している感覚が味わえます。
時々めちゃくちゃ難しいお題、例えば「サングラス」と「ウィンナー」のような、どうやってここから連想しよう、と悩んでしまうような組み合わせが起こる為、子供は「思いつかない」とさじを投げてしまう事はあると思います。大人同士で楽しんだ方がよいゲームです。


紙ペンゲーム部門

最近は、ダイスを振ったりカードをめくったりしてその出目やカードの内容に応じて各自が手元の用紙に記入していく「紙ペンゲーム」というジャンルのゲームがたくさん出ています。「紙ペンゲーム」という用語は、紙とペンだけあれば遊べるゲームの事を指す場合もありますが、ここでは前者の意味で使っています。最近は、ダイスを使う場合は「ロール&ライト」、カードを使う場合は「フリップ&ライト」と言う場合もありますね。インタラクションが犠牲になるぶん、全員同時に気軽に遊べるものが多いのが特徴です。

アンコール・アンコール

作者はブラント夫妻。もともと、「アンコール」という紙ペンゲームがあり、ルールはほぼ同じで「色ダイスと数字ダイスの組み合わせを選んで隣接のマスを塗っていく」という内容です。これがめちゃ面白いんですが、いかんせん、ちょっとゲーム時間が長引くことが多く・・・下手すると1時間以上かかってしまうんですね。
それを解決するためか、盤面を少し小さくし、さらには小さいマスをまとめて広範囲に塗りつぶせる「ボム」などのボーナスを入れることでプレイ時間を短縮しつつ、爽快感もアップさせたのがこの「アンコール・アンコール」。
そんなの面白くないわけがないわけで・・・今後一生遊べそうです。さああなたもすぐに「アンコール!」。

エクスプローラー

作者はフィル・ウォーカー・ハーディング。紙ペンゲームの中には、ダイスやカードで示された色を塗っていく系が結構ありますが、このゲームはそれを「マップ上を探険していく」テーマ性でまとめあげつつ、とてもうまいジレンマをちょうどよい感じでちりばめています。この手のゲームの中では、派手さはないけども非常に良くまとまったゲームと言えるでしょう。
手番では、めくられたカード(タイル)に示された地形2種のうち一つを選んで4マス塗るだけ。しかし、世界に散らばる宝箱を手に入れるには鍵を先に取らないといけなかったり、村を発見したり、食べ物をゲットしたりと、やることがたくさんあって、馬を使って一気にマップを駆け抜けて効率よく目的を達成できたりすると最高の気分です。
ルール自体はそこまで難しくないのですが、得点ルールが少し多く、ノンゲーマーよりはゲーマー向けと言えるかもしれません。

ダンジョン・ダイス・デンジャー

作者はリチャード・ガーフィールド。こちらもまた、地図上を塗っていく「探検」系のロール&ライト。
しかしこちらはダンジョンを進んでいくタイプで、いくつかの部屋にはモンスターが控えている為、マップを塗る代わりに「出目」を使ってダメージを与えていくところが、RPGをやっている雰囲気っぽいです。
マップ上にはやっぱり宝箱なんかが置いてあったりして、それを開けるとアイテムを獲得できたりします。
ノンゲーマーも十分に楽しめるシンプルさなのですが、ちょっとプレイ時間眺めなので、子供とやるとダレてしまう恐れはあるかもしれません。なのでこちらもゲーマー向けでしょうか。

ザ・ギルド・オブ・マーチャント・エクスプローラーズ

作者はダンストン&ギルバート(エリジウムのコンビ)。ペンで塗るのではなく駒を置いていき、しかもラウンドの終わりに駒がいったんクリアされる為、厳密には紙ペンではないのですが、ルールやプレイ感が紙ペンとほぼ同様の為、ここに含めています。
そしてまたもや、マップ上を探険する系紙ペン! というか紙ペンゲーム部門ほぼ全部それですねw 私はこういうゲームが大好物なんでしょう。
このゲームの特徴は、なんといっても「特殊能力カード」の発動。4ラウンド中、各ラウンドで各自異なるユニークな特殊能力カードがもらえます。そして、それを後のラウンドでも発動できるタイミングがあるのです。それをうまく使っての後半の派手な立ち回り! これが快感になってついもう一回遊びたくなること請け合いです。
今年中にケンビルさんから日本語版が出る予定ですので、期待しましょう。
もちろんこのゲームもゲーマー向けです。


ファミリーゲーム部門

ファミリーゲームとは、パーティーゲームを除く思考型のボードゲームのうち、家族や子供など、ライトゲーマー層とも一緒に遊べるような軽めのゲームのことです。
我々ゲーマーは、ともすれば難しいゲームばかり好んで遊びたがりますが、なんだかんだでこういう軽いゲームをたくさん遊ぶと満足感半端ない、ということも往々にしてあります。いろいろ持っておきたいですね。

フレームワーク

作者はローゼンベルク。ツイートでは#2金とありますが、この後#3金に上方修正しています。
ローゼンベルクはこの系統のタイル配置パズルゲームをこれまで「ノヴァルナ」「サガニ」と出しており、その三作目にあたります。ルールはノヴァルナをシンプルにしたルールとなっており、個人的にはノヴァルナが面倒で合わなかった私ですが、このフレームワークはヒットしました。
とにかく準備が楽で、ルール説明も簡単。そして手番もサクサク進みます。それでいて、まとめてタスクを達成できた時の気持ちよさったらありません。まぁ、なんだかんだでうまくいかないことの方が多いんですが…。
他人を絞ることを考え始めると、一段階上の楽しみ方ができるようになります。そういう意味では、周囲を見渡せる2人か3人ぐらいがベストかも。でも、4人でもサクサク楽しいです。

ダイスハンター

作者はガーフィールド。同作者の「キングオブトーキョー」ってあるじゃないですか。ダイスじゃらじゃら振って、怪獣ぶったおすゲーム。あれをめちゃくちゃシンプルなダイスゲームに仕立て直したようなゲームです。
特殊効果は基本なくて、「剣アイコンをたくさん出してモンスターを倒す」か、「お金アイコンをたくさん出して勝利点を稼ぐ」か、または「追加ダイスをもらえる出目を出す」かなので、複雑なことを考えずにシンプルにダイス目勝負でRPGをしている感覚に浸れます。
追加ダイスをもらうと次から振れるダイスが増えていくので、めっちゃ強くなった気がして有頂天になるのですが、増えたダイスは「✖」の出目で即死してしまうので、みんなで大笑い。栄枯盛衰をしっかり味わえるでしょう。
この手のワイワイ対戦ゲームを遊びたい面子にはガッツリヒット間違いなしです

惑星Xの探索

作者はオマリー&ロゼット(代表作:ふたつの街の物語)。「彗星は小惑星の隣にある」「4〜8の範囲にガス雲はない」そういう情報が次々と与えられる中、学会の発表日が迫る。学会日には何らかの天体の位置を特定して発表しなくてはならない(当たれば得点)。
そんなテーマで遊ぶ、論理推理パズル。出題はスマホで行われる為、他人のプレイミスによって推理が全部パァになるということもなく、みんなで推理に熱中できます。
やってることは各自でのソロプレイなんですが、やっぱり「学会の発表」という味付けが良いです。他人の発表により「えっ、その場所に準惑星があるの!?」という驚きと、そこから連鎖的に分かる答え。ゲーム会の定番になるかもしれませんね。

ホットリード

作者はクニツィア。年の暮れに飛び込んできた、クニツィアの新作カードゲーム。これがひたすら面白かったのです。「ニムト」を知っている方なら、あの「この数字を出すと何番目になるのだろう」を、ニムトよりめちゃくちゃシンプルに楽しめるといえば興味がわくのではないでしょうか。
全員同時に1-55のカードを1枚選んで伏せてだし、一斉公開。それで、自分が獲得できるカードが決まります。基本、それだけ、ノンゲーマーとも遊べます。
同じ色を4枚集めてしまうとその色が0点になってしまうし、マイナス点がついたカードなどもある為、一喜一憂、悲鳴が飛び交います。後半はみんな首が締まって来て、だれかの悲鳴が上がるとテンションは最高潮に。日本ではまだ流通していないのですが、一部並行輸入品が購入できるようです。ただだいぶお高いので、2〜3千円台になるのを待ちましょう。


国産個人製作ゲーム部門

通常ですと、あまり国産個人製作ゲームがここに挙がることはあまりないのですが、今年は面白いゲームがあったのでご紹介します。「それは個人製作と言えるのか」とか「ほかの部門のやつも国産個人製作じゃん」みたいな話もあると思いますが、ご容赦ください。

オープン

作者はブレブレゲームズの斉藤氏。日本人になじみの深い「大富豪」の構造を用いつつ、たった26枚のカードでゲームをシンプルかつスピーディーに再構成。スートは2色で、特定の数字は3枚ある、という構造の為、プレイ感が「打天九」に近くなっています。強い手札の時の爽快感があるので、つい「もっかい!」となるわけですが、このゲーム、それだけでは終わらず、なんと手札6枚中4枚は公開されるので、ラウンド開始前にある程度展開が読めるのです。そして、その上で「誰が勝つか賭ける」という要素もあって・・・ひと捻りもふた捻りもあるこのゲーム、侮るなかれ。
残念ながらこのゲーム、個人製作の同人ゲームの為、現在再販予定はないそうですが、ここまで面白いのだから、恐らくどこかの出版社が商用化するでしょう。気長に発売を待ちましょう。

九九ジャン

作者はナナワリ氏。麻雀系の創作ゲームは数あれど、シンプルにしつつオリジナリティも同時に出して成功した例は、私はこの「九九ジャン」以外に知りません。九九ジャンのすごいところは、「九九の表」という素材を「麻雀」という構造に当てはめている為、麻雀的な「スジ」の考え方が通用しないところ。でもやっていることは「1枚引いて役を作る」「捨て札から相手の役を類推し、あたらないようにする」などの、麻雀的ななじみ深い考え方。これらが融合し、とても心地よいプレイ感になっています。
さらには、九九の表というのはある程度複雑なのですが、小学生でも知っているという日本人特有の事情があり、「誰でも遊べるのに十分な複雑性を持っている」という特殊な状況を生み出しています。
ちょっとした息抜きにちょうどいいゲームです。


リメイク部門

古い名作が最新のコンポーネントでリメイクされることが続いています。そういったゲームの中でも、特に印象に残ったゲームを挙げています。

マザーロード・ルート66

作者はサクソン。手番にダイスを何度でも振って車を進めて良いけど、1つも進められない出目になったら、手番の前時点まで車を戻されてしまうというプッシュ・ユア・ラックゲーム。
元となっているゲームは、もはや古典ともいえる「キャント・ストップ」で、恐らくボードゲームアリーナなどで遊んだことがある人も多いかもしれません。
しかし、「進んだ先に他人のコマがあったら飛び越せる」というルール変更が大きく効いており、レースゲームというテーマにもマッチして、俄然ゲームは白熱します。「あと一歩進んでおかないと、後ろから追いつかれるから!」からの、バースト失敗…! また、2位まで得点が貰える変更がされている為、「ここはもう勝てないからいいやー」というあきらめが起こらず、必ず白熱する展開となります。
これは買って損のないタイトルかと思います。

1号線で行こう

作者はドラ。共通の盤面に線路を引いて、自分の秘密のルートを完成させます。他人の置いたルートによってとんでもない遠回りをさせられたり、逆にラッキーだったり。
ルートが完成したら、ほかの人がタイルを置いているのを後目に、手番でさいころを振って自分の電車をゴールまで辿りつかせるのを目指します。それもまた、楽しいんですよね。
名作の復刻版ですが、今でも全然古びないゲーム性。それと同時に、最近のボードゲームが失いつつあるインタラクションも色濃く存在する為、まさにこれこそ、友人や家族とわいわい楽しめるボードゲームと言えるでしょう。
一家に一台、1号線で行こう! しっかりしたボードやタイルなのに、値段がお手頃なのもポイント高いです。

重量級ゲーム部門

ゲーマーのみなさんお待ちかね、重ゲー部門です。ただ残念ながら今年は、あまり重ゲーをリプレイできておらず、ここに挙げたゲームはあくまでも「一回目のプレイがとても面白かったゲーム」でしかありません。実は「美徳」も面白かった為ここに挙がる予定だったのですが、年始にリプレイしたところ、思ったほどのリプレイ意欲につながらず、掲載なしとなりました。
そういう前提でご覧ください。

カーネギー

作者はザヴィエ・ジョージ。手元のボード(会社)上でワーカーをうまくやりくりしつつ、ステータスを伸ばして収入や資源を確保し、ワーカーもふやしてマップ上の陣取りを進めつつ、勝利点も確保・・・そんな平行するマネジメントが相互補間関係にある為、うまく回していきたい気持ちにさせます。この「アクション同士の相互関連性」をうまく作れている重ゲーって結構、なかったりするんです。最近は、お手軽関連性が作れる「トラックボーナスで追加アクション」系をよく見かけて、嫌いではないのですが、システムに遊ばされている感はぬぐえず・・・。この「カーネギー」のように、アクション同士の根幹をうまく関連付けていて成功しているのは素晴らしいです。
アクションはヴァリアブル・フェイズ・オーダー。他人が選んだアクションを全員やるタイプなので、「自分はそれ今やりたくない」場合でもやらねばならず、ただでさえ少ないアクション数を無駄に消費することに。この部分だけはちょっときつすぎるのではないかと心配で、もう一度遊んで再評価したいところです。
ただ、それを除けば完成度は非常に高く、はやくリプレイしたいと思いつつまだ二回目が遊べていません。

ブーンレイク

作者はフィスター。私が大好きな、「手札の条件を満たして場に出すと特殊効果が貰える」をひたすらやる系。そして手元ボードのコマを場に出すと収入が増えます。さらには手元ボードに特殊アクションができるスイッチを増やすことができて・・・あぁ、めくるめく「盤面パズル」の快感。
ただし、この盤面パズルが災いして、めちゃくちゃ長考になってしまいます。アクション選択時に、アクションに対応する「朝」「昼」「夜」のアイコンが一致しているカードをプレイすると追加効果が貰えるのですが、この制限を初回プレイではなくして遊んだほうがいい気がしています。いやいっそ、慣れるまではなしでもいいのでは・・・。
それぐらい長考してしまうゲームですが、めちゃくちゃ面白いです。これは3回遊んでいますが、まだまだ遊びたいと感じます。
盤面を埋めるアクションがちょっと強すぎて、後半は盤面が全部埋まってしまう感じになるので、調整が欲しい気もしています。

https://www.yodobashi.com/product/100000001007170190/

ファウンデーションズ・オブ・ローマ

作者はマツウチ。盤面を見ると「アクワイア」を想起させると思いますが、まさにそんなゲームです。ただし、番地の権利はランダム引きではなく、場に何枚か出るダッチオークションから獲得します。他人がどこを狙っているか丸見え! なので、それも見越した陣取り戦略が求められます。
こうやって書くとなんだかすごく複雑なゲームに聞こえるかもしれませんが、そこは「スパイスロード」のマツウチ、資源を「人口」と「お金」の2つに絞り、拡大再生産をシンプルにとどめています。そしてそれが、ただシンプルなだけでなく、非常にいい感じでまとまっているのです。
といっても、遊ばせてもらったのは拡張なしのベースゲームだけで、様々な拡張が同梱されているようなので、さらに複雑にもできるようなのですが。
3万円超えの建物フィギュアゲームなので、どうか1万円以内の廉価版を出してほしいです。

アルナックの失われし遺跡

作者はエルヴィン&ミン夫妻。有名タイトルなので今更説明の必要もないかもしれませんが、インディージョーンズとかの遺跡探検ものが好きならテーマが絶妙にマッチしています。
メカニクスはデッキ構築+ワカプレ。ただ、ワカプレ部分はそれなりに自由度があり、取られたら別のを取ればいいやという感じです。
むしろカード効果がこのゲームのメインで、様々な派手な効果のカードをうまく使えるとテンション上がります。
洞窟探検のすごろく部分が、上級者向けと2つあり、ゲーマーであれば最初から上級者向けをやったほうが楽しいかもしれません。通常の方は、割とぬるいので、「ふーんこんなもんか」となってしまう可能性があります。
私は、3回目に上級者向けを遊んでようやく「これは面白い」となりました。それまでは「なるほどなー。よくできているなー」程度で、「いろいろできて緩いから、今風なのかもなー」とか思っていました。上級者面やったらめっちゃ考えること増えて最高でした。
重ゲー苦手な人とあそぶなら通常面、と使い分けもありかもです。
そのあと発売された拡張を入れるとさらに完成度が上がるそうなんですが、私は獲得競争に敗れてしまった為、残念ながら未プレイです。
プレミア価格の拡張を買うつもりはないので、再販を気長に待ちます。

エカチェリーナ2世

作者はヨハネス・シュミダウアー=ケーニヒ(「ウィーン」など)。私の好きな、「このカードを使うためにはこっちのカードを捨てないといけない」という系。レースフォーザギャラクシーやロンドンなどでも使われているメカニクスですね。
毎ラウンド4回アクション、を3回やっておしまい。しかも同時プレイなので、めちゃくちゃサクサク終わる割に、ステータスがあがったりカードコンボでガッツリ得点が入ったり、ボーナスをもらってお得な感じがしたり、盤面でネットワークを作ったりと、とにかく満足感が高い!
同時プレイの常として、インタラクションは低めな点はありますが、それでも、「7ワンダー」的な両隣との軍事力比べ、そして全員との知識比べがあり、それもまた非常に重要。サクサク感とインタラクションのちょうどよいバランスと言えるでしょう。何時間もかかる重ゲーはちょっと無理でも、これなら何度も遊べます。
ただ、この手の「こっちを立てればあっちが立たず」なプレイ感を苦手とする(いつまでも選べない)人もいるようで、そこは注意が必要です。

ワカつら大賞2022

というわけで、各部門別に、昨年一年間にはじめて遊んだゲームの中でとても印象に残った面白いゲームを挙げてみました。

これ以外のゲームも面白かったゲームばかりですが、頑張って絞りました。

全部で20作品。なかなか多いですが、184作品も遊んだ中からなので、相当厳選しています。

そして、今回挙げた作品の中から、ファミリーまたはライトゲーマーも遊べる作品として「ワカつら大賞」1点と、ゲーマーズゲームとして「ワカつらエキスパート大賞」1点を選びます。

と、ここまで記事を書いて、いったん疲れ果ててしまいました。
大賞はもう少し考えてみたいと思っていますが、私の頭ではほぼ決まっています。

よろしければ皆さんも予想して、この記事のURLと #ワカつら大賞2022予想 のタグをつけ、「大賞」と「エキスパート大賞」の2つを予想してみてください。この記事への「いいね」もして頂けると助かります。

#ワカつら大賞2022予想
大賞:
エキスパート大賞:

この記事のURL

ツイート用テンプレート

見事当たった方には、抽選で1名様に、間違えて2個買ってしまった「ダイスハンター」か、今は入手困難なプロモカード付の「くだものあつめ韓英版(日本語ルールブック付き)」、まだはAmazonギフト券(EMailタイプ)2000円ぶんをプレゼント致します。

予想締め切りは 1月21日(土) 17:00とします。お遊びですので、お気軽にご参加ください。ツイートの際に、一緒に「自分のお勧め作品」も書いて頂けると参考になります。

参考:遊んだゲームリスト

遊んだゲームのリストです。分類は途中で力尽きました…。

結果発表

それでは、結果発表です。皆様、多くの方が予想に参加してくださいまして、本当にありがとうございます。
私が2022年に初めて遊んだゲームで一番面白かったのは…

ワカつら大賞2022は「フレームワーク」

予想でも何名かが挙げてくださった「ホットリード」と最後まで悩んだのですが、何度も遊んで、いまだに誘われたら何度でも遊びたい、これになりました。ホットリードは、まだ何度も遊んでいないこともあって、ちょっとデータ不足感もあったりします。

ネットラジオ「ワーカーはつらいよ」でも何度か話していますが、私は「斬新なアイデア」とかよりも、「完成度」を評価します。完成度とはこの場合、余計なものが削ぎ落とされていたり、特定のシチュエーションで遊ぶと面白くない、というような瑕疵がない、例えば何人で遊んでも大きな問題が起こらない、そんな感じのゲームを表しています。

このフレームワークは、ノヴァルナから数えて3回目のリメイクであり、アートワークもルールも、余計なものが削ぎ落とされた感があります。私はフレームワークを遊んで、同じローゼンベルクの「スプリングメドウ」を思い出しました。あれも、「タイル配置3部作」と言われて「コテージガーデン」「インディアンサマー」と続いての3作目で、角が取れて丸くなった感がありましたし、実際この3作品で一番好きなのは「スプリングメドウ」です。

スプリングメドウもフレームワークも、さすがに同じようなアイデアを3回も出してくると世間に飽きられるというか、それほど評価されていない感じがしていますが、どちらも最高のパズルゲームですので、もし遊んだことがない方がいらっしゃたら、ぜひ遊んでみてください。

ワカつらエキスパート大賞2022は「エカチェリーナ2世」

エキスパート大賞は、最後まで「アルナック」と悩みました。しかし、2022年を振り返ってみると、一番遊んだのはこの「エカチェリーナ2世」だったと思います。やはり、短時間で終わって気軽に出せるというのが大きいです。

アルナックは面白いのですが、単純にメカニクスの好みの問題で、「ゆるいワカプレ+ゆるいデッキ構築」よりも、エカチェリーナのメカニクスの方が楽しいと思えた、ということかもしれません。

一時期に集中して繰り返し遊んだ「ブーンレイク」も候補にありましたが、あのゲームには長考を誘発しすぎる点と、何度遊んでもタイルが場に早期に出切ってしまうという小さな瑕疵を感じているという点があります(それでも面白いのですが)

最終的には、やはり「繰り返し遊んだし、今後も繰り返し遊びたいと思えるゲーム」として、このエカチェリーナ2世を選びました。

当選者

予想がどちらもピタリ当たった方はいらっしゃらなかったのですが、以下の方々が、片方だけ的中でした。

  • くのすけ さん (ニゴイチ、エカチェリーナ2世

  • モジャアーサー さん (ダイスハンター、エカチェリーナ2世

  • 鼻兎 さん (ダイスハンター、エカチェリーナ2世

  • ロハンザム さん(ホットリード、エカチェリーナ2世

  • kazuki さん (フレームワーク、アルナックの失われし遺跡)

ただ一人、「フレームワーク」を的中させたkazukiさんを、当選とさせていただきます!

的中した方もはずした方も、たくさんの予想、本当にありがとうございました。「なるほど〜、そのあたりが人気なのか~」と、大変楽しませていただきました。

2022年の振り返りと2023年の抱負

重ゲー消化できてない

昨年は、やはり重ゲー消化がなかなかできていない、というのが大きな心残りのひとつとなっています。まあ毎年の事なんですが・・・。

結局、昨年購入した「コロージョン」「ガンジスの藩王 拡張1,2」「デューン:インペリウム」「スカイマイン」「クーパーアイラインド」「ブラジル帝国」は、遊べていません。

一昨年から積んだままの「リフトオフ」「ボンファイア」もそろそろなんとかしないといけないと思っています。

まぁでも、それらのゲームは別にいつ遊んでもいいかなとは思っているので、気長に機会を待つつもりですし、購入したことを後悔はしていません。

紙ペンゲームを買いすぎている気がする

逆に、「これはちょっと買いすぎたなぁ」と思っているのが、紙ペンゲーム類です。紙ペンゲームって、遊ばせてもらうとすごく面白いのでつい買っちゃうんですが、自分ではあんまり出そうってことにならないんですよね。

一昨年購入した「ガンジスの藩王 ダイスチャーマント」が紙ペンゲームとして秀逸だったので、昨年は割といろいろ買ってしまったのですが、結局「ダンジョン・ダイス・デンジャー」「エクスプローラー」「アンコール・アンコール」全て、遊ばせてもらった後自分でも1回遊んだあと、3回目を遊べていません。

遊ばせてもらってすごく面白かったのに、「ザ・ギルド・オブ・マーチャント・エクスプローラーズ」や「惑星Xの探索」を結局まだ購入していない理由は、それらが紙ペンゲーム的な要素が強く、リプレイするかどうかちょっと不安だった為です。

恐らくですが、紙ペンゲームというのは、どうしても「ソロプレイ的」になってしまう為、集まって遊んだ時の満足感でどうしてもインタラクションのあるゲームに劣る、というのがあるのではないかと思っています。

ただ、「惑星Xの探索」は、先日また遊ばせてもらって、やっぱこのゲームの体験って特別感あるなぁと思ったので、ひょっとするといつか買うかもしれません(ただ、スマホ必須というのは、永続性という意味でちょっとひっかかってるのですが)。

旧作のリメイクについて

ボードゲーム業界も、いったんの巣ごもり需要をいったん通り越して、不況に入りつつあるようです。やはりボードゲームが出過ぎているという点と、様々なコストが高くなっており、末端価格が上昇しているのもあるでしょう。ボードゲームの価格、1~2割は確実に上がっている感があります。

恐らくそれが原因で、新作を出しても売れず、名の通った旧作のリメイクを出せば安心感から売れる、という状況が続いているような印象があります。

正直、「スカイマイン」は悩みました。モンバサ持ってるんですもん。ただ、私はボードゲームの「完成度」を気にしますから、カードバランスを調整した、とか言われると、どうしても買っちゃうんですよね・・・。

昨年ですと、ほかにも「メトロポリィス」のリメイクである、「スカイライズ」もKickstarterでバックしてしまいました。まだ届いてませんけど(笑)

カルカソンヌなんかも、何度買わされたでしょうか。ハンザテウトニカも、ルアーブルも、イスタンブールも・・・。そのくせ、古いゲームを買い直しても、いくら名作とはいえ、今更そう何度も遊ぶものではないわけで…。

ただ、好きなゲームだからこそ、「より遊びやすく、追加要素が入って新鮮味も追加されて・・・」みたいなことを言われると、どうしても欲しくなってしまいます。今後も悩みつつ、買ってしまうのでしょう。あぁ・・・。

2023年は・・・

昨年末にフランスのフィルベールから届いた「グレートウェスタントレイル:アルゼンチン」が久しぶりに重ゲーとしてヒットし、繰り返し遊びたいと思えるゲームになっています。

今年惜しくもワカつら大賞を逃した「ホットリード」も、機会があれば回していきたいですし、年末に遊ばせて頂いて面白かったかった「超辛い」も、先日みんなで遊んだら思いのほか好評で、まだなんどか遊びたいです。

あとは・・・そうそう、アルナック拡張を遊びたいですね。まだ買えていませんし。積んでる重ゲーもどんどん崩していきたいところです。

今年もみなさん、ゲームにお付き合い頂ければと思います。



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