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「責任政党」と「国民政党」ということ(大島理森前衆議院議長の講演より

本日行われた自由民主党の青森県支部連合会の定期大会で、大島理森前衆議院議長が講演をされました。
その中の「責任政党・国民政党であるということ」のくだりは、今の自民党に対する叱咤激励であり、大いなる期待のこもったエールであると感じました。
その内容をかいつまんでここにご紹介したいと思います。
なお、録音したりしていないため、実際の講演の内容を私なりに解釈し、再構成していることをご了承ください。

1.「責任政党」ということ

自民党の国会議員や市町村議員の皆さんは、街頭などで「我々自民党は責任政党であり、国民政党である」と演説する。
この「責任政党」と「国民政党」とはどういうことであろうか。
本日は私なりの解釈をご紹介したい。
私の解釈を元に、津島淳県連会長のほか、皆さんで改めて考えてみていただきたい。

まず、「責任政党」は何に責任を持つべきか。
私は、「過去と今と未来に責任を持つべき」と考える。
今だけ良ければいいというわけではない。
もちろん、未来だけ良ければ今が苦しくても構わない、ということでもない。
そして、過去の結果にもしっかりと責任を持っていく、ということであろう。

自民党は「ポピュリズム政党」ではない。
自民党は「責任政党」として、国民と国家の「過去と今と未来」の課題にしっかりと向き合い、結果を出してきたし、これからもそのように進んでいかなければならない。
時にはその結果に対して厳しいご批判もいただくかもしれない。
それでもそれをしっかりと受け止めて、未来に対して覚悟を持って進んでいく。
そのことが「責任政党」ということではないか。

2.「国民政党」ということ

何を持って「国民政党」と言えるか。
私は、特定の集団、企業、思想、利益団体などにのみ寄り添うのではなく、国民の一人一人に寄り添うということだと思う。
辛い思いをしている国民、苦しんでいる国民、それでも一生懸命頑張っている国民の一人一人にしっかりと向き合うこと。
そのことが「国民政党」ということだと思う。

3.責任政党・国民政党であるために

自民党が「責任政党」であり「国民政党」であるために必要なこと。
それは「聞く耳、説明する口、行動する足」を持つことではないか。

正しい政策を立案し、実行していくためには、国民の声を真摯に聞く謙虚な姿勢を持たなければならない。
そして、自分たちの掲げる政策や信条に対して説明責任を果たさなければならない。
時には国民の耳に心地良くない事柄、厳しい現実についても、覚悟を持ってしっかりと説明し、国民の理解を得る努力をしなければならない。
さらに、聞く耳と説明する口を活かすためには、自分の足で国民一人一人の間に分け入っていき、丁寧に寄り添っていかなければならない。

もし国民、県民の民意が離れていると感じたならば、「聞く耳、説明する口、行動する足」という「自民党の原点」に戻るべきであろう。
自民党が「責任政党」であり、「国民政党」であり続けるためには、このことを忘れてはならない。

(補足)「党風一新」について

大島理森先生の講演の内容は以上です。
この後の県連の定期大会の議事の中で採択された今年度の「活動方針」に、津島淳県連会長名で書かれた「党風一新」という項目があります。
最後に補足として、この「党風一新」をご紹介します。

「党風一新」
我々は、自らの総意として、県連が開かれた風通しの良い組織であり続けるため不断の努力を重ね、県民の声を真摯に受け止め、国政・県政・地方行政に反映していくため、以下の基本的な考え方のもと、今年度以降の活動を行っていく。
1.ルールに基づいた意思決定プロセスを明確にし、それを原則とする
2.意思決定にあたり、県連所属の党員・党友の意見をなるべく反映するよう努める
3.意思決定にあたり、提案内容及び理由等を明確に説明する
4.若者・女性など多様な意見を政策や県連活動に活かしていく
5.そのため、「移動政調会」・「ふるさと対話集会」など対話型の活動を強力に推進していく
自由民主党青森県支部連合会 会長
津島淳

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