AGAとは違う!円形脱毛症の原因について
抜け毛の原因のひとつにAGAというものがあります。遺伝性のもので、頭の広い範囲で脱毛がおこることが特徴です。
髪の毛が抜けてしまう原因には、このAGA以外に、円形脱毛症というものがあります。AGAとは違い誰にでも起こりうるもので、なおかつ脱毛部分が局所的であるというのが特徴です。
今回は、AGAによる脱毛とは種類の異なる円形脱毛症について見ていきましょう。
円形脱毛症とは
円形脱毛症とは、その名の通り、円形に毛が抜け落ちる脱毛症のことです。大きさはだいたいコインほどで、10円ハゲなどと呼ばれることもあります。
基本的は頭の一部が丸くハゲることが多いですが、ときとして複数個所にハゲができたり、円の大きさが頭部の広い範囲を覆って全体的にハゲてしまったりすることがあります。
AGAは基本的に男性にのみ発症するものですが、円形脱毛症は年齢や性別関係なく発症するのが特徴です。
円形脱毛症の初期症状
円形脱毛症が発症すると、頭皮が透けて見えるくらい髪の毛が薄くなる部位ができます。髪の毛が抜けた部位の残った毛を引っ張ると、通常であればピンと突っ張る感じがあるはずが、痛みのようなものが感じられず、そのまま抵抗なく毛が抜けます。また、初期症状のひとつとして爪の表面が凸凹になるといったものがあります。
円形脱毛症が発症すると、頭部のみではなく全身に症状が現れることがあります。
円形脱毛症は突然髪の毛が抜け落ちてしまう病気ですので、このままハゲてしまうのではないかと不安になる方が多くいると思いますが、円形脱毛症は対策をしっかり行えば比較的簡単に改善することができます。
円形脱毛症になったら、慌てずに専門家に診てもらうようにしましょう。
円形脱毛症の原因
円形脱毛症にはどのような原因があるのでしょうか。円形脱毛症の原因について見ていきましょう。
・自己免疫疾患
円形脱毛症の主たる原因のひとつに、自己免疫疾患というものがあります。自己免疫疾患とは、体を守る役割を持っている免疫システムに異常が起こることです。免疫システムに異常が起こることで、自分の髪の毛を異物と勘違いし、攻撃し始めます。その結果、髪の毛が抜け落ちてしまうのです。自己免疫疾患はストレスなどが原因で起こることがあります。よく、過度なストレスを浴び続けると円形脱毛症になる、ということが言われますが、それはストレスによって免疫システムに異常が起こるからなのです。
・遺伝
AGAが遺伝性であることは有名ですが、実は円形脱毛症も遺伝することがあります。割合としてはそれほど高くはありませんが、円形脱毛症の8%が遺伝により発症したものであるというデータがあるのです。円形脱毛症を発症している血縁親族がいることで、自分にも円形脱毛症を発症してしまう可能性が生まれるということです。親等が近ければ近いほど発症率も高くなりますので、ご家族に円形脱毛症を発症した人がいないか、気になる方は事前に確認しておくようにしましょう。
・アトピー素因
アトピー素因というのは、気管支炎、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎など、アトピー性疾患を持っている方のことを指します。つまり、アトピー性の病気を持っている人のことです。円形脱毛症が発症した人の4割が、アトピー素因(もしくは家族にアトピー持ちの人がいた)だったとされており、アトピーをお持ちの方は注意が必要であると言えるでしょう。
円形脱毛症の予防法
円形脱毛症になったら、速やかに専門家に診てもらうことをおすすめします。専門家に診てもらうことで、案外簡単に治ることもあるものです。
しかし、できることなら発症したくはないものですよね。
そのためには、しっかりと予防をする必要があります。
円形脱毛症の予防法には、主に以下のようなものがあります。
・ストレスをため込まないようにする
・栄養バランスの取れた食事を心がける
・頭皮マッサージなどを行うなど、頭皮環境を整える
ストレスは自己免疫疾患の主たる原因です。ストレスをため込まないよう気をつけつつ、食事内容や生活習慣を整えていきましょう。
円形脱毛症は誰にも起こりうるものです。そして、治療をすればほとんどが完治するものです。円形脱毛症になってしまったら、慌てずに近くのクリニックを受診するようにしましょう。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?