見出し画像

【無料公開】『4コママンガで誰でもわかる!スマートフォン超入門』冒頭

はじめに

000_はじめに

「スマートフォンに興味があるけど、なにが便利なのか分からない」
「スマートフォンを買ったはいいけどいまいち使いこなせていない」

スマートフォンは日本でも急速に普及し、今や個人のスマートフォン利用率は4割に拡大しているそうです。あなたの身近な友達やご家族、職場の仲間にもスマートフォンを持つ人が増えてきているのではないでしょうか。

しかしその陰で、冒頭のような声もまたたくさん聞こえてきます。スマートフォンが普及しているからこそ興味は湧くものの、いまいちその理由が分からない。そして、今さら人にも聞けない。そのように感じている人が増えてきているようです。

本書ではそんな方に向けて「そもそもスマートフォンとは?」というところから始まり、基本的な使い方や便利な活用法に至るまでを漫画を交えて分かりやすくご紹介します。2010年に初めてスマートフォン(iPhone)を持ち、それからの3年間で私が身につけたスマートフォン活用術について余すことなく網羅したつもりです。

スマートフォンについて丁寧に解説された本やブログは数多くあれど、「スマートフォンってこんなことができる」を気軽にまとめて知ることのできる場は今まであまりありませんでした。なんとか多くの人にその場を届けたいという想いで、本書の執筆にあたらせていただきました。

スマートフォンをこれから購入しようか迷っているあなた。
スマートフォンを買ったけど使いこなせていないと感じているあなた。

スマートフォンに興味を抱いたからには、そこに何かしらの「期待」を込めていたことと思います。この本が、そんなあなたの期待に応える一冊になれば幸いです。

スマートフォンってなんだろう

001_スマートフォンってなんだろう

そもそもスマートフォンとはどういうものなのでしょう。従来の携帯電話(スマートフォンと区別するためにフィーチャーフォン、ガラパゴスケータイなどと呼ばれます)といったい何が違うのでしょうか?

実は、「スマートフォンとはこういうものです」という明確な定義はありません。しいて言うなら「パソコンの特徴が取り入れられた携帯電話」といったところでしょうか。

フィーチャーフォンは「携帯電話にいろんな機能(カメラやおサイフケータイ)をつけたもの」。それに対しスマートフォンは、「小さなパソコンに電話機能をつけたもの」と考えると分かりやすいかもしれません。

明確な違いがないと言っても、スマートフォンがここまで普及したのはやはり「スマートフォンならでは」の特徴があるからに他なりません。ここでは一般的なスマートフォンが持つ代表的な機能でありメリットを4つにまとめて挙げてみましょう。

■大画面
多くのスマートフォンは従来の携帯電話に比べ、画面が大きいのがまずひとつの特徴です。おかげでインターネットで調べ物をしたりブログなどを読んだりという際に、画面がとても見やすくなりました。

■タッチパネル
スマートフォンイコールタッチパネルというわけではないのですが、やはりスマートフォンと言えばこれ!というくらいに圧倒的に多いのがタッチパネル型です。iPhoneのタッチパネルは指に吸い付くような反応の良さで、サクサクと気持ち良く画面が動いてくれます。

タッチパネルであることのメリットは操作が直感的であるところ、それから操作の手数が少なくて済むところです。よくウチの2歳と4歳の娘たちが私のiPhoneのロックを勝手に解除してゲームやYouTubeなどを楽しんでいます。それくらい操作が直感的で簡単なのです。

■アプリ
パソコンにはワードやエクセル、インターネットブラウザなどのアプリケーションが入っていないと使いようがありません。同じようにスマートフォンにおいても、ほとんどの機能はアプリというものがあって初めて利用することができます。

アプリはスマートフォン上のストアやマーケットという場所で無料のもの、有料のものを含めたくさん提供されています。iPhoneでダウンロードできるアプリはすべてApple社の審査を通過していますので、安全性が高く、完成度の高いものばかりです。

このように自分が必要な機能をアプリという形で自分で取捨選択するという仕組みが、スマートフォンならではの楽しみでもあります。

■クラウド活用
スマートフォンはインターネットとの親和性が高く、ネットを経由したサービスやデータのやり取りが得意です。これによりメモやスケジュールがいつでもどこでも確認できたり、写真や動画を家族、友だちと共有し合ったりということが簡単にできるようになります。
これはいわゆる、クラウド活用と呼ばれる使い方です。スマートフォンは、クラウドと組み合わせることによって初めて最大限に活用することができると言えるかもしれません。

iPhoneとAndroidは何が違うの?

002_iPhoneとAndroidは何が違うの

ひとくちにスマートフォンと言っても、いろいろな種類があります。その中で今日本で最も普及し、代表的と言えるものがiPhoneとAndroidの2種類です。ではiPhoneとAndroidでは何が違うのでしょうか?

■違いはOS
操作性や販売会社など細かな違いはたくさんありますが、最も大きな違いは「OS」です。スマートフォンはパソコンと同じように「OS」を持っています。OSというのは「オペレーティングシステム」の略で、そのコンピュータ全体を管理するソフトと言えます。

たとえばパソコンであればWindowsやMac OSなどのOSの種類があります。Windowsの中でもXP、Vista、7、8というようにバージョンが分かれることもあります。

iPhoneではiOS、AndroidではAndroid OSというOSが使われています。OSが違うということは操作性が異なるということであり、入れることができるアプリケーションの種類も変わってきます。

■iPhoneの特徴
iOSを搭載した端末はApple社のiPhoneのみです(iPhone4S、iPhone5など機種はいくつかあります)。ハードウェア、ソフトウェアともにApple社が一括で管理しており、アプリも厳しい審査を通過してはじめてリリースされます。そのため自由度やカスタマイズ性においてAndroidより劣りますが、安定感と完成度に信頼性があると言えるでしょう。

■Androidの特徴
一方Androidは多くのメーカーから、多種多様な機種が発売されています。よって搭載される機能やデザインも多岐にわたり、ユーザーにとっては豊富な選択肢の中から機種を選択する楽しみもあります。Appleのような審査がほとんどないためたくさんのアプリから好みのものをダウンロードすることができますが、その反面ウィルスが含まれるアプリなどが出回ることがあるため、ユーザー側で対策をする必要があります。

ーーー

クラウドツールやスマートフォンによって、私は「漫画家になる」という子供の頃からの夢を叶えたというお話を、本書では書かせていただきました。その他にもクラウドやスマートフォンの活用は、例えば以下のようなメリットを生み出せることを私は体感しています。

・早起きできるようになる
・仕事が早く片付く
・仕事のミスが減る
・ストレスが減る
・買い物や家事の効率が上がる
・身の回りの整理ができる
・子供の成長を鮮明に残せる
・子育てを楽しめる
・遠方の家族や友人とコミュニケーションがとれる
・趣味を収益につなげる

などなど…およそ誰しもに関係するメリットばかりではないでしょうか?
どれも難しい技術や高度な知識を必要とするものではありません。スマートフォンやiPad、クラウドなどのいくつかのツール。そしてそれをうまく使うためのちょっとしたテクニックを知れば、ほとんどの人にはできることです。

しかし実際には、これらのメリットを享受できている人、そうでない人との差が生まれてしまっています。例えばある家庭ではスマートフォンを使って遠く離れた場所に住む両親に孫の姿を見せてあげられているのに、ある家庭では何年も孫と話をさせてあげられていない。そのような差です。
ここにある原因の多くは、技術的な差などではありません。知っているか知らないか、あるいは興味が有るか無いかの差です。誰もが利用できるはずのツールの利用法が分からない、面倒くさい、興味が湧かない、あるいは知る機会がない。それだけで家族とのコミュニケーションや夢を叶えるチャンスまで失ってしまうとしたらそれはすごくもったいないことです。

ですから私は「窓」を作りたいと思いました。「知らない」や「面倒そう」の壁に窓を作って、壁の中から外の世界の雰囲気だけでも見えるようにしたいと思ったのです。窓からの風景を見た結果、中の人たちが壁の外に出るか出ないかは自由です。私にとって問題だと考えるのは「外の世界の雰囲気や簡便さを知る機会すら無い」という事であり、それを知った上で「自分には必要ない」と思われるのであればそれは問題ないのです。

ですから壁を力づくで壊したり、壁の中にいる人の手を強引に引っ張って外の世界に連れ出すつもりはありません。ただ今よりもう少しだけ、外の世界の雰囲気を知る事ができる窓を。大きな勇気や覚悟を持たずとも気軽にその世界を覗くことができて、必要だと感じたら自ら出てきてもらえればいい。そのための窓です。その目的のために、私の描く漫画が役立つかもしれない。そんな想いから本書を綴らせていただきました。

この本がみなさんにとっての「窓」になって、そして今度はみなさん自身が別の誰かの「窓」になって。そんなふうにして私たちの身の回りでITを楽しんでいるなぁという人が増えたらこれほど嬉しいことはありません。

続きはぜひ電子書籍版でお楽しみいただけると幸いです。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?