小海線を乗り通す旅【FREE】

 夏休み期間が終わり、残すところ18きっぷが使える週末はラスト1回となりました。今回は小海線を乗り通す旅をご紹介します。
 回り方としては、小諸から入る北回りと、小淵沢から入る南回りがありますが、東京から行くとなると必然的に南回りになるかと思います。
 新宿を6時35分発の快速高尾行きで出発します。高尾で甲府行きに乗り換えます。この時間ですと余裕をもって乗り換えられるかと思います。
 高尾を出発して、トンネルをいくつも抜けながら山の中へ入っていきます。大月を出てそろそろお尻が痛くなってきたころ、長い笹子トンネルを抜けて甲府盆地に入ります。ここからは下りになり、甲府には9時21分に到着します。16分の待ち合わせで、階段を渡り隣のホームに停車している小淵沢行きに乗り換えます。
 今回のパターンでは、乗り継ぎに余裕があり、途中駅で食料を調達するのが容易ですが、店舗の規模が大きく品揃えもよいので、甲府駅で調達しておくことをお勧めします。
 甲府を出発すると、盆地の淵に向かって登り始めます。韮崎を過ぎると山の中に入っていきます。小淵沢には10時22分に到着します。乗り継ぎは17分あるので乗り換えは余裕ですが、改札口を出てそばを食べるには微妙な時間となります。(駅弁は買えると思います。)
 小淵沢から乗る列車は、「HIGH RAIL 1号」で指定席券が必要です。事前に予約が必要です。小淵沢の乗り換えの間に発券しようとすると、話せる券売機がふさがっていたりするので、出発前か甲府駅で発券することをお勧めします。えきねっとで予約して、甲府駅のホームの券売機で発券するのが無難かと思います。

 小淵沢を出発するとゆっくり坂を上りながら最高地点を目指して進んでいきます。清里を過ぎて野辺山に向かう途中の踏切あたりにJR最高地点があります。(直前に案内放送が入ります。)野辺山では18分停車で記念撮影ができます。次の信濃川上から千曲川が寄り添ってきます。先ほどの最高地点が分水嶺で千曲川水系に入りました。このあたりが千曲川の「川上」なんですね。実際には、もう少し先の川上村が水源になります。場所的には奥秩父の裏あたりが千曲川の水源なんですね。
 中込あたりで、千曲川とは一旦離れます。このまま小諸まで乗り通してもよいのですが、お昼時なので岩村田で下車します。何をするかというと、駅の近くにあるホカ弁屋でネット予約した弁当をピックアップします。20分後の列車で小諸に向かいます。
 小諸からは13時24分発で長野へ向かいます。千曲川は線路の近くを流れているのですが見えるのは限られて区間になります。のんびり弁当を食べて乗り通すことにします。なお、小諸~篠ノ井は、しなの鉄道になるため、別途980円が必要です。

小海線下り

 長野に14時30分に到着し、飯山線まで時間がありますので、弁当を食べたばかりですが、そばをいただきます。15時04分発の越後川口行きにのるのですが、北しなの線の乗車券260円を買ってから乗り込みます。おすすめは進行方向右側の席です。車窓を楽しめるのですが、朝が早いとこの時間から眠くなってきます。気が付いたら千曲川から信濃川に変わっていたなんてことも。まあ、川の境界線は見えませんから地図で確かめるしかありません。3時間ほどで越後川口に到着します。ここから東京に戻る場合は、18時19分の越後中里行きで越後湯沢まで乗車、高崎までワープすれば、東京まで帰着することができます。
 18時13分発で長岡へ向かいます。長岡では10分の乗り継ぎで、18時46分発の新潟行きに乗車します。19時58分に新潟に到着します。信濃川とともに下ってきた旅の締めくくりに、萬代橋を見に行くのもよいでしょう。
 ちょっと強引ですが、篠ノ井から大阪方面へ向かうとどうなるでしょう。松本,中津川,名古屋,米原と乗り継いで大阪には22時57分に到着します。(平日は乗り継ぎパターンが異なり23時17分になります。)
 もう少し早く着きたい場合は、塩尻~中津川をワープして、21時38分に到着します。シーズン最後の週末に思いっきり乗り通してみてはいかがでしょうか。

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