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おめでとう中村直幹 〜22/23スキージャンプ第4戦 Ruka レビュー〜

彼ならば、この初表彰台というステップはもう少し早く達成するだろうと個人的には考えていました。

高校生の頃から大倉山で表彰台に上がり
多くの国内、国際タイトルを獲得していてもワールドカップの舞台は重いみたいです。

彼が最も得意そうな条件で、ほぼ完璧なジャンプを2本揃えました。
巡り合わせがよければ、優勝してもおかしくないクオリティだったと思います。

しかし、それを圧倒的な経験値と実力を持つ2人によって表彰台止まりだったとも考えることができます。

おめでとう中村直幹。

手に汗握る空中戦

この日もまた、前日の覇者であるLanisek(SLO)を中心に
Kubacki(POL)、Granerud(NOR)、Kraft(AUT)がすごうジャンプを見せてきました。

しかし、その口火を切ったのが彼らより順番が早めな中村直幹。
地を這いながら144mまで持ってきました。
このジャンプで、あたかも自分が飛んで行ったかのようにガッツポーズをした私。スポーツ観戦は楽しいです。

1本目は好条件をものにしたKubackiがトップ。前日より推進力に欠けたLanisekが2位。3位に飛び込んだ中村直幹の下にはKraftとGranerudがぴたりとつける。

前日の予選では、彼らの後ろにつけたとはいえ実績では劣るので

Granerud、Kraftが直前にスーパージャンプを決めた時にどれだけメンタルコントロールして良いジャンプを繰り出すか。。。
個人的に、表彰台は厳しいと感じていました。

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2本目。予想通り147mと145mというとんでもない飛距離を叩き出すGranerudとKraft。
今思えば、それだけ状況が良いという証拠なのです。
しかし、表彰台がちらつく中で格上のスーパー選手たちが猛追してくることを考えてしまえば、自ずと体の動きが悪くなるのは想像できます。

そうした難しい状況の中で140mに迫るジャンプを見せた中村直幹。彼らに後塵を拝すことにはなりましたが、きっちりできることをこなしてきました。

「本来、このクオリティの2本なら普通は表彰台に乗れる」音声SNSでそう発信しました。

しかし、残すは開幕2連勝したKubackiとLanisek。ただし、失敗ジャンプから程遠い2人。

弱まる風、最後のもう一伸びに欠けた2人。表彰台確定。

力でもぎ取った表彰台とはいえ、中村直幹が持つ「勝ち運」みたいなものを初めてワールドカップで見ることができました。

良いジャンプを揃え、勝ち運を使っても表彰台の真ん中まではあと10点。。。
個人的にはまだ遠いんだなと感じました。
#近々達成したらごめんなさいします

表彰台本当におめでとう。。。


日本チーム

19位に佐藤幸椰が入りました。なんであのジャンプの状態でワールドカップの10番代をもぎ取れるのか?私にはさっぱりわかりません 笑
風に助けられながらも、我慢に我慢を重ねて飛距離を伸ばしていました。
こうしたところがワールドカップ 優勝者。Aチームたる所以なのでしょう。

23位に小林陵侑。なんかスタートとRの抜けが変な気がします。多分身体のセンサーが少々狂っているのでしょう。
次のワールドカップが2週間後と調整期間があり、その後もクリスマスブレイクがあるので修正してくるでしょう。Oberstdorfで良いジャンプが見れなかった時に心配します。

小林潤志郎さんと佐藤慧一は2本目に進めず、二階堂蓮は予選落ちとなりました。
しばらくは2本目に進めるか進めないかの争いになりそうだなという印象です。

特に二階堂蓮はこの台での好ジャンプに期待していましたが、変な風に捕まったかで予選落ち。

転倒、2本目進めず、予選落ちと、流れが悪い二階堂蓮。

そうこうして、失格なんて食らった暁には、悪いスパイラルから中々抜け出せない場合があるので、早々に良いジャンプをして払拭したいところだろうと思います。

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