CTOが「プロダクトマネジメントの教科書 PMの仕事を極める」を読む

前職の同期であり、ハッカソンの戦友である @pika_shi が『Cracking the PM Career』の翻訳出版をしたとのことで献本してもらった。
高名なAsanaのPMであるJackie BavaroもAsanaが渾身の気合いで執筆したとのことで、プロダクトマネジメント・プロジェクトマネジメントに従事する人には垂涎ものの一冊・・・しかし英語であり、かつかなりボリューミー(翻訳した本書も500ページほどのボリューム)なことから手が出しにくかったので翻訳はとてもありがたいんじゃないでしょうか。
本書はまさに教科書と書いてある通り、PM・PdMなどの役割を持つ人が何をすべきか・どうなっていくべきかが体系的に書かれている手引きのような本です。

一月の発売で早めに献本いただいたんですが、至極多忙を極めてしまい今更の読書感想文の投稿となってごめんズラ・・・🍖

この本を読むべき人

「500ページ・・・!?そんなん読んでられるかー!!」と思うかもですが、全員が全員全部読まなくて良いと思います。書籍の中でも冒頭で、読者の状況に応じて読むべき章をまとめてくれています。
個人的なおすすめとしてはB章を読んでみて、気になった章だけピックアップして読めばいいと思います。(私は義務感を持って全部読んだ)また I章の「プロダクトリーダーQ&A」は著名な企業で働くPdM・PMたちへのキャリア・働き方をはじめとしたさまざまな質問への回答を知ることができます。彼らと自分のギャップを考えてみて、足りない部分をイメージしながら必要な章から読んでいくのが楽しかったです。

どんな時に読む本か

私はCTOとしてもPdM、またPdMを束ねるリーダーとしても働いており、日々壁に向き合ったり登ったり、時には諦めたりしているんですが、この本はさまざまなケースで必要な知識や先人の躓きが書かれているのでまた躓いた時に読みたい本だと思いました。特にまだ自分としても弱いと思っているプロダクト戦略やユーザーインタビューなどのプロセスでどうすべきかなど多くの学びがありました。
ただ本当はすんごい情報量の本であるので、いつ誰が読んでもよい・・・

良かった章

今の自分には「E 戦略的スキル」の章がとても良かったです。シニアPMや先輩PdMと仕事をした経験がないので、プロダクトのロードマップやプロダクト戦略をちゃんと教えてもらったことがないのですが、今回読んでみて自分の中でどうこれと向き合うべきか・作るべきかが見えてきた気がします。なかなか経営・事業観点からどうやって戦略を定義して、それをチームのメンバーレベルの目標にまで落とすかを書いてくれている本は多くないんですが、この本では網羅的に書いてくれているので割と自分には即価値が出せそうだと思いました。
またディラン・ケイシーへのインタビューで下記のように述べていたのがとても印象的で、直近でさまざまなことに関心を持っていた自分としては気づきを得られました。

プロダクト責任者としてロードマップではなく、問題へオーナーシップを持つ

読み終えての感想

事業に参加する中で大小問わずプロジェクトに関わらない人はいないとおもいます。その中で自分が明確にPMというロールを持たなくとも、タイムマネジメントをしたり分析をしたり、何かを推し進める立場になることは多くあると思います。そんな時に誰にとっても頼りになるとしておすすめできます!ぜひ読んでみてください〜!!!

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