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渾身のヘッドスライディング

グッと心を揺さぶられた瞬間のことを書こうと思います。

8月4日に行われた、第44回くりくり少年野球選手権大会の決勝戦。
4年ぶり4回目出場の大宮パワーズ(大宮)と初出場の山野(さんや)ガッツ(越谷)の県勢同士による対戦でした。

野球の試合を見に行くのは、高校生のころ、同期の甲子園予選の応援に行ったときぐらい?というくらい久しぶりのこと。

野球にあまり明るくないですが、少年野球の大会は細かな駆け引きもなく、シンプルに子どもたちのひたむきさが伝わってくるような試合でした。

そして、優勝した大宮パワーズの守備は固かった。
山野ガッツもあと一歩のところでしたが、大宮パワーズの守備にチャンスを阻まれていきました。

5-1。
最終回の裏。
点差はあったものの、打者が塁に出れば流れが大きく変わりそうな回でした。

打席に立った子のバッティングはサードゴロ。
あー、ダメか…。そう思ったその時、サードの選手が捕球にもたつきました。
山野ガッツにとっては流れが大きく変わるチャンス。
果敢に1塁に向かってヘッドスライディングをするも、わずかに届かずアウト。

「最後まで諦めたくない」
その渾身のヘッドスライディングには、気持ちがこもっていて、結果は残念だったものの、自然と拍手が出ていました。

表彰式。その子は、特別賞でもある「TeamHub賞」に選ばれました。
閉会式が終わって、その子のお母さんとお話をする機会があり、少しお話しをさせていただきましたが、元々かけっこが苦手で、ヘッドスライディングも「突き指するから」と滅多にやらない子だったとのこと。

でも、「チームのために」とヘッドスライディング。それも決勝戦で。
思い切ったプレーにお母さんもグッときたといわれてました。

スポーツが持つエネルギーや、一生懸命さが、ときにひとのこころを大きく揺さぶり、突き動かす。そんな瞬間でした。

#スポーツのチカラを感じた瞬間
Twitter ID:@m_ozaki_jmb


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