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#25『ゴジラ-1.0』と『 PERFECT DAYS』を観て

ちきりんさんのこちらのvoicyから影響を受けて、人生発のゴジラ映画を鑑賞しました。

https://r.voicy.jp/0dVB1MyL9gq

『ゴジラ−1.0』

終戦直前にゴジラを攻撃する事ができなかった元特攻隊員の主人公が、特攻から逃げ、仲間を殺す原因となりながら復員した自分の行為を悔いながら、苦しみ喘いでいたところに、東京を襲うゴジラから国民を守る行動に出ることで十字架を下ろす、というのがさっくりとした内容です。

鑑賞後、岡田斗司夫さんの本作解説を改めて聞き直しました。

https://r.voicy.jp/ByKoZXy8Vnx

これまでにゴジラ作品を一度も観た事が無い私でも、違和感や疑問を抱くことなく、上映開始から引き込まれました。

ゴジラが攻めてきても、誰からも守って貰えず、自国の応戦が迫られることからは、今の日本の防衛体制について考えて欲しい、というメッセージを感じました。

戦死された方や遺族が辛い事は勿論、復員した方やそのご家族も、嬉しい気持ちに加えて、言葉には出来ない苦しみも抱えることになる戦争は、絶対に避けなければならないという事も伝わってきました。それと同時に、どんなことになっても生きるという事は素晴らしいという事も、伝えたいのかと感じました。

困難な状況に合った時に、人はどう考え、どう行動するか、が映し出される、そんな作品だと思います。評価を受けた映像のみならず、音楽、そしてストーリーとも素晴らしく見応えがありました。

『PERFECT DAYS』

上映を待ち望んでいた作品ですが、家族のあれこれとFP・簿記試験対策に時間を充当し、先延ばしにしていましたが、漸く鑑賞しました。

鎌倉で不自由なく生まれ育った主人公が、何かをきっかけに渋谷でトイレ清掃に従事する規則正しい日々を綴りながら、同じ日はない、ことを表現する中で、生きること、幸せについて表現する、という作品でしょうか?

高評価の役所広司さんの演技に加えて、時間を追うごとに、見せてもらえる暮らしぶりが広がっていくことに、とても感動しました。

ちきりんさんは、「余命宣告された時に、もう一度見たい作品」とご感想を述べられていました。

余命宣告を受けた経験はありませんが、乳癌の告知を体験し、乳癌では死にたくない、最善の治療を選ぼうと強く思いました。ちきりんさんのご感想に影響を受けたのか、通院での抗がん剤治療を受けた期間、規則正しい生活を送った経験を、主人公の暮らしぶりに重ね合わせました。

2024/4/10 追加

「ちきりんさんが、voicyで三浦友和さんの演技について、撮影が短く、準備が出来なかったのでは、とのご意見が印象に残りました。

中年?初老?で癌の転移を受け入れた後は、あのような戯けた感じにしていないと心が支えられないから、という様に感じました。

ちきりんさんはシリアスさが足りないと思われたという事ではないと思いますが、テレビドラマ新参者の三浦友和さんの演技を重ね合わせて、自分の命のゴールが見えた時の演技として違和感は感じなかったです。」

以上が追記です

2つの作品を鑑賞して

どちらの作品からも、何かを成し遂げよう、という強い思いではなく、日常を慈しんんで暮らそう、という前向きな爽快感を抱きました。どちらの作品も非常に素晴らしかったです。




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