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思考はその仕事をしてるだけ

私はエミーという可愛い保護猫出身の猫ちゃんが家族にいます。もう2年近く一緒にいます。
今日、彼女の猫の爪を切りました。
飼い始めのころ、彼女の爪を切ろうとした時、めちゃくちゃ抵抗されて、
指を噛まれることが多かったんですね。
でも最近は大人しくしてるんです。少し辛抱すれば終わるってこととと、抵抗しても無駄だってことを学んだのかな。
でもね、爪を切ってる間、体は小刻みに震えてるんです。緊張してるんですね。
彼女の行動から私も学ぶヒントがありましたので今日はそのことについて書きます。

【緊張ってなんだ?】
私は、緊張して手が震える、手に汗がたまる。なんてことあります。大勢の前でのスピーチ、就職活動の面接などなど。
先日も職場で、館内アナウンスをすることがあり、終わったら、別のスタッフに「JUNさん、顔が真っ赤ですけどどうしたんですか?体調大丈夫ですか?」と言われてしまいました。(笑)
緊張してたんですねー。
さて「緊張」ってなんなのかというと、不安な思考と感情のループによって起こるんですね。
「間違えちゃうかもしれない」
「セリフを噛んじゃったらどうしよう。」
「言葉が詰まったら、笑われるだろうな。」
「変に言い間違えたら、しばらくからかわれるだろうな。」
「こんな不安に思ってたら、余計うまくいかない気がする」
「あーなんか嫌になってきた」
私の思考さんが耳元で、囁くんですね。ネガティブな感情も渦巻く。
そうすると、緊張は一気に高まるし、体にも反応がでる。

【思考の正体】
特にネガティブな思考はコントロールが難しいので、「さん」をつけて客観的にみていきます。
実は思考さんは、私たちが意識するしないに関わらず、過去の自分経験や記憶にある他人の経験、自分が思っている世の中の常識やルール的なものをベースに、一人で話しているんです。
思考さんは時には私たちに知恵を与えてくれ、リスクを回避するのに役立つころもあります。例えば、夜道のよく露出魔が出現する道はあえて通りません。思考さんが「ここは露出魔が通るかもしれない」と教えてくれるからです。
しかし、一方で思考さんは、私たちが「自分の人生にとって役立つ行動」さえも制御してしまうこともあります。
だから、思考さんは「ご自分の仕事をしているだけ」という事実を知り、その思考の意見に同意するか、同意しないかは自分が選択できるということが分かると大切だったりします。

【私は思考に同意しない選択肢】
よく、「心のままに生きよう」とか「気持ちに素直であること」なのが正しいことであるという考えがあります。ただ、これは時と場合によってです。
私たち人間は、動物の中でも思考がとても発達しています。うちの猫が爪を切られるのを怖がる思考よりも、もっともっと複雑に発展していきます。それだけ人間社会が複雑なのか、思考が複雑だから、このような社会になったのか。「自分の人生をどう生きようか」というような目標も立てられ、それに向かって進んでいくこともできます。

ただそれに向かって進む中では、複雑な「思考」と意識して、健全な関係を作る必要があります。ネガティブ思考を敵視して消そうとしたり、ポジティブに切り替えるように努力したり、怖がったりすると、その感情や思考ははどんどん大きくなることに気がつくでしょう。
それは、まるで、家事を消化しようとかけていた水は実は油だったという感じです。思考はただその仕事をしているだけです。

一方で、あなたの「仕事」はその思考を認めて、どう行動をするか選択することで、そのためには「自分の人生に役に立つか」ということに従うことがキーになります
ここで、私の館内放送の話に戻りますが、私が、ネガティブな思考が私にガミガミ言ってても、館内放送をした理由は次の通りです。

  • 誰かが重要なことを館内の人に伝えないといけなかった。私が言うことが役職的に最適だった。

  • 大勢の前で話せる自分になりたい。という漠然とした憧れがあった。

「責任感」と「自分の成長にとって良いもの」だったということです。

【ネガティブな思考は消えるわけではない】
ここで強調したいのは、私が思考さんの脅しに乗らなかったからといって「負けた〜」と思考さんが去っていくわけでは決してありませんでした。
私の中に居座り続けます。しかし私は、自分の心の目線をやりたい事(エネルギーを役に立つこと)に変えようと決めたことで、その暴れぐらいに集中しなくて良くなりました。でも私の中にはいましたので、確かに緊張の中で、放送をすることになり、私の顔は赤くなったということです。
決して上手な館内放送ではなかったけど、自分の上記の目的が達成されので、満たされました。赤い顔を指摘されましたが、自分の行動を褒めました。自己満足なんですが、それが幸せそのものです。

あと50回ぐらい、人の前で話すことを続けたら、もしかしたら、私の思考さんは新しく上塗りされたデータベース(経験)をもとに、ネガティブな思考をやめるかもしれません。また、50回行き着くまでに、大きな言い間違えをして自信を無くしたら、思考さんはさらにネガティブな思考を私に言ってくるかもしれません。

でもそんなことは問題ではないのです。
だってどちらにしたって思考さんは思考さんのお仕事をしているだけですから。
そして私はそれが真実かどうかが問題ではなく、「自分のありたい価値」に向かって選択し、行動することだ大切なんです。

それは決して簡単なことばかりではないから、正直うまくいかないこともあるけど、それもうまくいかないことも学びにして、この原則に立ち返り、挑戦していきたいですね。


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