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「ファイアーエムブレム無双 風花雪月」にめちゃくちゃハマりました。

ファイアーエムブレムの新作が発売間近という謎のタイミングで、発売当時から気になっていた「ファイアーエムブレム無双 風花雪月」を購入した。

先日購入から一ヶ月ほどで1周目をクリアし終わったのでその感想を一度まとめておきたいと思う。
1周目クリアまでかかった時間はおよそ65時間だった。また主人公のレベルは60くらい、主人公以外のキャラクターのレベルは50で揃えた。難易度はノーマル/カジュアルで、ラスボス戦以外のすべての戦闘でノーマルでは戦績Sを獲得している。

購入理由

ファイアーエムブレムシリーズについては、3DSで発売された「ファイアーエムブレム if 暗夜王国」をプレイしたことがあるだけだった。無双ではない「ファイアーエムブレム風花雪月」についても未プレイである。なぜ本編未プレイのまま無双を購入したかというと、理由は3つある。

まず、「if」をプレイしただけでも、ファイアーエムブレムシリーズの世界観はかなり好きだったからだ。わたしは幼少期から親の影響でドラゴンクエストやファイナルファンタジーに親しんできた。そのおかげでいまだに一番好きなゲームのジャンルはファンタジーRPGである。

それから、「if」をプレイしたことにより、ストラテジーゲームが苦手だということを自覚したということもある。わたしが好んでいるのはパーティを組んで戦うコマンドバトルものが多かったので、複数のキャラクターに指示を与えて戦略を練って戦うことがあまり得意ではないのだ。それが理由で、「ファイアーエムブレム風花雪月」については、友人からさんざんおすすめされていたのに購入を渋っていた。ちなみにこの点では、「ファイアーエムブレム無双 風花雪月」でも苦労することになるが、その話はまたあとで。

そして最後に、無双シリーズが好きだということが一番の購入の決め手になった。これも親の影響で、わたしは子どもの頃から「三國無双」をめちゃくちゃやりこんでいた。それこそ物心つくぐらいの頃から、姉とよくふたりでプレイしていたのだ。ちなみに余談だがわたしは「刀剣乱舞」も大好きな作品なので、「刀剣乱舞無双」が発売されたときにも購入している。(しかし現状積んでしまっているが)

※ここから先はネタバレを含むので未プレイの方はご注意ください。

ルート選択

「FE無双風花雪月」においては、大きく分けて3つのルートが用意されている。さらに、主人公と敵役(灰色の悪魔)の性別を選べる上に、途中で敵役を仲間にするかどうかでゲームクリアまでのエピソード数も異なる。

わたしは1周目については、金鹿の学級(ヒルシュクラッセ)を選択した。そして、うっかり流れで灰色の悪魔を倒してしまったので、仲間にすることはできなかった。主人公と灰色の悪魔は共に女性を選んだ。

結論から言うと、灰色の悪魔を仲間にするかどうかで、ストーリーのラストは変わらない。だが灰色の悪魔を仲間にしておくと、プレイアブルキャラクターが増えるのはもちろんのこと、クリアデータを引き継いだ際にラルヴァ(主人公の運命共同体を自称する謎の存在)が使用可能になるらしい。だから仲間にしておいた方が得ではある。

それから過去のファイアーエムブレムシリーズでは、結婚システムというものがあり、わたしも「if」では誰かと結婚して子供を設けたような気がするのだが(しかもこの子供がチート級に強かった)、今作では結婚はできない。その代わり、「傭兵の呼び笛」というアイテムを渡した仲間からは、特別なアイテムをもらうことができ、これが今作においての結婚の意味合いを持つらしい。ちなみにこの「傭兵の呼び笛」を渡したキャラクターからはストーリークリア後に手紙ももらえる。わたしはこの相手にヒルダを選んだ。理由はピンク髪のかわいい子が好きすぎるからという単純なもの。ちなみに本当に関係ないが、あんスタだと姫宮桃李が、プロセカだと暁山瑞希が推しだ。わかりやすい。とうらぶでももちろん村雲江が好き。

キャラクターについて

金鹿の学級と灰色の学級の面々について軽くご紹介。

クロード
こいつはイケメンか、パリピか。はたまたパリピのイケメンか。個人的な見解では今作中一番のイケメン。でも仲間にはもうちょっと心を開いた方がいいと思う。パルミラとの関係をもうちょっと突っ込んで知りたかった。

ローレンツ
最初はなんかうざいんだけど、だんだんこいつはまあ悪い奴ではないからな、みたいになるタイプ。あと紋章装備が普通にチート級に強い。彼のおかげでわたしは「被ダメージ0%でクリア」を達成できました。

ヒルダ
可愛い。とんでもなく可愛い。おそらく女性からは嫌われるタイプの女の子を作ろうとしたのだろうけど、普通に同性から見ても可愛いタイプになっている。しかも戦闘でもめちゃくちゃ強い。惚れちゃうじゃないか。

ラファエル
通称オデ。誰かシャツ買ってやれ。最初はなんかうざいひとその2。でもだんだん、お前がいなくちゃこの軍はだめなんだ……みたいな気持ちになってくるから不思議。個人スキル拾い食いって。それはあかんやろ。食事シーンでもひとりだけめちゃくちゃ量食べてるのがおもしろい。

リシテア
めちゃくちゃ可愛い。しかもなんか知らんけど短命の宿命を背負っているらしくて、薄幸の美少女感が出ている。けどめちゃくちゃ勝気。好き。紋章を2つ持っているのがなんだかんだ強い。たぶんこの章ではカトリーヌを仲間にできないので、雷霆はリシテアが踊り子になるためにあったのかなって勝手に思ってる。

イグナーツ
夢見る豆知識担当。別名ひとりスプラトゥーン。ビジュアルが可愛くてなんか好き。属性攻撃は盾(正式名称が覚えられない。敵将の上にたまに出てくるやつ)を削りやすいので彼の個人スキルはけっこう有用だと思う。

マリアンヌ
根暗だけど遠乗りに行ったときの反応が意外で面白い。イグナーツとの支援会話でペガサスの話をしていたので天馬騎士にしたらけっこう似合っていた。もうちょっとちゃんと食べようね。

レオニー
正直言ってこういうタイプあまり得意ではない……。あとジェラルトを殺してしまったので支援Aにならなくてやっちまった感。レベルアップのときに「女っぷりが上がったぞ」って言うのが、そういうの気にするタイプなんだ……と意外だった。

ホルスト
ヒルダのお兄ちゃん。正直髪がつんつんしすぎているのが気になって話が頭に入ってこない。あと名乗りがいちいち長くて舌嚙みそう。強い強いと言われている割に能力値がそんなに高くない印象。

シャミア
え~~~~好き。大好きだ。正直このゲームの中で圧倒的推しだったラルヴァの次くらいに好き。正直そんなに強くない気もするけどそんなことは気にしない。カトリーヌを殺してしまって申し訳なかった。

ユーリス
声がいいねと思ったらえのじゅんだった。途中で突然すごい推せる見た目で出てくるから動揺した。紋章装備の「縮地」が強すぎて感覚バグる。なんか盗賊の悪党?っぽいことを察したんだけど、本編で説明がなさすぎて消化不良。

バルタザール
ホルストの幼馴染。このひとの外伝が無双!!って感じに敵をばったばったと斬りまくるやつで楽しかった。喋り方がちょっと独特。あとなんか無駄に強い。

コンスタンツェ
ちょっとキャラ造形手抜き感が否めない。どうやら二重人格らしいんだけど、途中まで気が付かなかった。向いているの以外の職業にすると、なぜか服が全身ピンクになるのがおもしろい。

ハピ
絶対一部のひとにめちゃウケるタイプ。そしてイラストより3Dモデルのほうが可愛いという珍しいタイプ。なんか深めの設定があるっぽいのに無双だとあまり深堀されずにもったいない。


ゲームシステムについて

戦略性

普通の無双シリーズでも戦略的要素はある程度あるのだが、FE無双はより戦略性を重視しているらしい。今作では、戦闘中は出陣している仲間たちにけっこう細かく指示が出せる。それと、操作可能なキャラは4人までと制限があるので、誰を操作可能に設定しておくか、また誰をどこに配置しておくかが大切になってくる。

例えば主人公はやはり能力値が高めに設定されているのと、物語が進むメインクエストでは必ず出陣させねばならないのでレベルが上がりがちなのもあって、最初は主人公の強さでごり押ししてしまいがちになる。だが戦闘によっては、右端の砦を守りながら左端に逃げる敵将を追いかける、なんてこともあるので、操作するキャラクターを臨機応変に変更して戦いを進めないと簡単にゲームオーバーになってしまう。

特にわたしがプレイした黄燎の章では、防衛戦が多くなるので、敗北条件がわりと厳しめに設定されていることもあり、戦略の上手さはかなり問われた。わたしは戦略を立てるのが本当に苦手で、斬って斬って斬りまくれば勝てるというほうが好きなので、これにはけっこう苦しんだ。しかし普通の無双シリーズよりも頭脳戦的要素が強めなので、一番の面白さはここにあると思う。

職種

今作では、キャラクターによる職種の制限が、一部の特殊職を除いてないので、誰をどの職種につけようかと考えるのも楽しい。攻略サイトを参考に見てもいいが、それぞれの個人スキルや能力値バランス、あるいはビジュアルなんかからも向いている職種を考えるとおもしろい。もし攻略サイトを見るならば、デフォルトで向いている職種以外を選択する場合は、天賦スキルをもとに職種を決めるといいと思う。あるいは「英雄の遺産」や「神聖武器」といった紋章に関係する武器も物語が進むと徐々に手に入っていくので、そのひとの紋章に合った武器が使える職種にするのもひとつの手。

ちなみにデフォルトでは、黄燎の章は弓を扱う職種が多めになっている。そのためか、「技」が上がるアイテムを入手しやすくなっているようで、そういうところにも章ごとの違いがあるのがおもしろい。

また職種によって覚えられる戦技もしくは魔法が異なっていて、それぞれ使い込むとレベルが上がっていくので、これがけっこうやり込み要素になる。

支援会話

戦闘以外の点で言うと、共に戦闘や交流をすることによって支援値(いわゆる親密度のようなもの)が上がると、場合により支援会話というミニイベントが発生する。これは主人公以外のプレイアブルキャラクターの間でも発生する。おそらくこの支援会話を網羅すれば、細かいキャラクター設定もすべて明らかになると思うのだが、主人公との支援値は簡単に上がるものの、キャラクター同士の支援値を上げるのが意外と大変である。また、はっきり明言はされずに匂わせるような発言も多いため、正直本編をプレイしただけではどうしてこのようなキャラクター造形になっているのか分からないキャラも多かった。おそらく無双をプレイする前に「風花雪月」をプレイしている前提で作られているような気がする。

ストーリーについて

このゲームでは、ひとつの作品で3ルート×2パターンの計6通りものストーリーが楽しめる。どのクラスを選ぶかにより、全然異なるストーリーが展開されるのだ。一本で三度美味しいので、これはとてもお得だと思う。

しかも、ストーリーは単なる戦争ものに終わらず、フォドラの大地がいかにしてこのような形に治められることになったのかも匂わされ、それぞれの国の成立過程から、地域ごとの特色、貴族や紋章など、細かい設定がきちんと作り込まれている。設定が膨大過ぎて二次創作をするのは大変そうだけど、考えだしたらキリがなさそうな、大変な沼の気配を感じさせる。

黄燎の章については、実は1周目に選ぶルートとしては一番マイナーらしい。たしかにストーリー的にも、フォドラでの戦いというよりはパルミラとの戦いに翻弄されているところが否めないし、ちょっと特殊な立ち位置であると思う。しかも前述のとおり防衛戦が多いので苦しい戦いばかりになる。しかし黄燎の章の登場人物たちは、パリピぞろいなので何故だかストーリーに暗い雰囲気はほとんどない。中盤、仲間が死んでしまうところが唯一暗いが、それは戦争ものが題材なぶん、仕方がないと言わざるを得ない。ひとつひとつの戦いの前後に、きちんとその戦いに至る経緯を説明されるので、ストーリー重視のひとにも楽しんでもらえると思う。

しかし全体として楽しめるところが多い分、もったいないなと思う点もいくつかある。

前述の通り、わたしは「FE風花雪月」をプレイしていない。そのため、今作をプレイしただけでは分からない部分も多く、それが若干不満ではある。また、今作にしか登場しないはずの主人公とその運命共同体・ラルヴァとの関係もきちんと掘り下げられないまま終わってしまった。もしかしたら、全ルートをクリアしたのちにはそれも明らかになるのかもしれない。しかしいずれにせよ、ラルヴァが一体なんであったかを明言せずにメインストーリーを終わらせるのは、すこしプレイヤーに解釈を委ねすぎている気がしてならない。さらに主人公の育ての親についても、他キャラとの支援会話から少しだけ伺えるだけで、何らかの設定がありそうなのにきちんと明かされないのが消化不良だ。

以下はラルヴァについてのわたしの考察。
オープニングムービーで英雄戦争の様子が少しだけ描かれているが、その中にラルヴァと思しき(もしくは同じ能力を持った何者か)の姿が一瞬だけ映る。おそらくラルヴァは英雄戦争の時代からソティス(女神)打倒を目的として戦っていたもので、当時は惜しくも敗れてしまった。だから、ソティスの器である灰色の悪魔を倒し、ソティスの依り代を破壊することにより、現世にソティスが干渉することを阻みたかったのではないだろうか。だから自らに何らかの術をかけ、思念体のような状態になることで何千年もの間存在し続け、自らと適合する魂の持ち主を器として目的を達成することをもくろんでいたのではないだろうか。そしてそれが失敗するたびに時間を巻き戻し、何度も主人公と「運命共同体」となり、灰色の悪魔=ソティスと闘い続けていたのだと思う。だから主人公は最初にラルヴァと出会ったときに「声に聞き覚えがある」と発言した。だからある意味周回プレイをしても違和感のない話づくりになっているとも言えるだろう。しかしこれは完全にわたしの妄想なので、全然見当違いの話をしているという可能性も大いにある。

周回について

今作では、周回するときに、クリアデータからの引継ぎで持ち物・所持金・レベル・支援値・拠点レベルが引き継げる。しかも、すでにクリアした章の戦闘もフリー戦闘から遊べる。つまり、ゲームシステム的にも周回を前提とした設定になっているのだ。

わたしは2周目では青獅子の学級を、3周目では赤鷲の学級を選ぼうと思っている。

ちなみに周回プレイをするときも、主人公と灰色の悪魔の性別と名前はその都度変更できるようになっているが、わたしはループものっぽさを活かすためにあえて同じ設定でプレイするつもりだ。
全ルートクリアした暁には再びレビューを書こうと思う。


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