見出し画像

『みんなこわい話が大すき』に関する覚書(ネタバレあり)

カクヨムで一月〜二月にかけて連載していた拙作『みんなこわい話が大すき』に関するメモです。
↓本文


見切り発車でプロット等がなかったため、連載中に様々な点が変更されていました。それらを思い出せる限り列挙したものです。設定に関する覚書も加えました。
なお、大いにネタバレがあります。ご注意ください。

===========

・最初は第一章だけで終わる予定だった
・ナイナイの素体は普通に歌枝の腕にする予定だった。それも第一章の中で明かしてオチにするつもりだった。ただ想定していた以上に読んでいただけたので、連載を長く続けてみることにした。欲が出ました。
・中盤まで、最後はナイナイに勝たせるつもりでいた。ひかりと百合エンドにしようと思っていた。
・なので志郎は死ぬ予定だった。殺しやすいように事務所をマンション(の高層階)に設定した。黒木の再就職先がほしかったので、途中で出てくる顧客の不動産屋にわざわざ名前をつけた。
・志郎を白髪にしたのはホラーっぽいかと思ったため。全盲で鏡を見ることができないので、適当に縛れる長さにした方が楽に身支度できるのでは?と思い、途中で髪が伸びた。
・志郎の破門の理由は特に考えていなかった。よみごの本拠地でない場所にいるからには何か事情があるのだろうと思い、とりあえず破門にした。二章を閉じるに当たって何か事件を起こす必要があると思い、師匠の葬式イベントが発生した。
・ナイナイの素体については第二章の初めから変更を考えており、「セフレと揉めて云々」は伏線になるかと思って入れた。
・神谷はどういう人物かほぼノープランのまま登場した。とにかくナイナイ関連の件を志郎に持ち込む人物が必要だった。名前は人名メーカーで作った。彼女の発する「厭な雰囲気」とギャップがあった方がいいなと思って、書きながら美人設定ができた。書きながら猪突猛進の性格になっていった。
・志郎以外の視点人物が欲しかったので黒木を登場させた。「シロさん」と対比になった方が覚えやすいと思い、名前に「黒」を入れた。下の名前は人名メーカーから。
・詰まってきたら視点人物を変更した。飽きたらエタると思って恐怖していた。
・図書委員の話をやってるあたりで、この規模の話をバッドエンド(ナイナイにとってはハッピーエンド)で納得いくように締めるのは難しいと思い始め、志郎生存ルートが発生した。
・それに伴ってナイナイの素体の名前を突き止める必要が出てしまい苦悩した。過去編で「二人目ができたら名前つけていいよ」という台詞があるが、伏線になるかと思って入れた。ただ、歌枝みたいな人物が素直にその名前をつけることないだろ、と思ったので活きず、ただのピロートークになった。
・神谷家の柴犬のコウメは何となく出した。柴犬飼ってそうだなと思った。
・ナイナイの名前の特定方法がなかなか思いつかず、何年かかけて名前辞典を総当りすることも考えた。終わらないと思ってやめた。コンクリ詰めも本気で検討したが、すでに志郎が骨折していたのでどうしても黒木の手を借りなければならず、でも黒木はそういうことができなさそうなので却下となった。ありさがマンションに入る時点で誰かに目撃されている可能性が高いので、絶対警察に疑われるだろうという懸念も濃かった。
・最後のひかりの台詞は必死でタイトル回収しようとした結果、志郎生存ルートと共に生えた。
・正直、一月中に連載が終わると思っていた。
・加賀美については過去作にちょっと出てきているため、微妙に設定が生えている。名字は「鏡」からきているので、加賀美家には左右対称の名前の人が多い(長男の名前は一尚)
・志郎が破門の理由に関して加賀美に叱られるくだりは、更新日に突然思いついた。
・児童館で絵を見つける下りも、更新日の前の日くらいに思いついた。ありさを疑う理由を補強したかった。
・神谷を一旦事件から遠ざけようとする下りは当初はなかったが、志郎の性格上必要だろうと思って入れた。ふたたび神谷を合流させる流れが思いつかず苦労した。スーパーの食品売り場をウロウロしているときに、ふと「女子中学生に迂闊に声かけたら不審者扱いされるぞ」という脅しを思いついた。結局高田には普通に話しかけてしまったが……。

===========

今思い出せるのはこんなところです(2022年3月3日現在)
何か思い出したら適宜追加したいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?