角度の変更・真面目さ

 学校にいる間は真面目さというのが本当に大切になる。真面目であればあるほど評価され表彰される。真面目であれば、先生に褒められ親にも喜ばれる。逆にそうしないと学校に居場所がなくなってしまう。
 しかしね、真面目であるということを別の言い方をすると、真っ向から向かい合うということになる。実にいい響きに聞こえるけれど、これが多くの苦しみとかの源になる。真っ向から向かい合うとき、つまり自分に対峙する何かー人間関係やら仕事やら宿題やらーに正面から向かい合う時、相手の力が強ければ、即負ける。負けるというのは現実世界において例えれば、鬱っぽくなるとかに繋がる。周辺の加わる力に対して真っ向から対峙しようとすることを指して真面目とここでは定義する。学校や家で身につけたこの真面目という習慣(そう、これは習慣なのだ!)を会社とか社会で暮らす場面で同じように繰り返すと、もう本当にとんでもないことになる。真面目な人は日々起こる嫌なことに対して真っ向から対峙しようとする。そして当然負ける。勝ったとしてもとても疲れる。
 真面目さとは対象に対して真っ直ぐ向きあう心の習慣なのだ。これだと、相手が自分より強かったら即敗退です。じゃあどうするか、相手の対峙する角度を変更すればいい。逃走という手段もあるけれど、ここではぶつかった時の方法を考えてみたい。斜め横にズレる。真横にズレる。そうすると相手が自分より強くても制することができる(相手=突然降りかかる、悩みの種とかそういうのね)。真面目という強制力を持った習慣から角度の変更という知恵を持った技法への転換が求められるということ。
                                                  2024.7.20
             

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