新人研修(平成初期*笑い用)
令和になった今では、まったく参考になりません。
へぇ〜wと
読み飛ばして笑って下さい。
3月下旬の連休明けに、春物の生地のスーツに
スプリングコートを羽織って初出勤したら、
同期の半数は冬物のコートを着ていた。
なんだ、冬物でもOkなのか。
面接じゃないから、もう季節感を気にしないのか。
ふ〜ん…。
広めの部屋に集められ、名刺交換からお辞儀の
仕方、電話のかけ方に書類の回し方まで
聞いた事ない事務用語がポンポン飛び出しては
右から左に通り過ぎていく。
ちょっと待てって。
来週から配属だろ?
なに?偉くなればなるほど 回覧書類に記入する
苗字が省略されるだと?
暗号か?はぇ?その下に部署略語?何個あんだよ‼︎
おぉ?ラスボスは漢字じゃない?どういう事だよ‼︎
諦めた。自分はここで仕事が続けられる気が
全くしない。
自慢じゃないが、45人クラスで覚えられたクラスメイトは5人だ。
こんな同じ作業服で同じ帽子で同じオジさんの顔が
覚えられる訳がない。
最終日、研修担当者がホンネを言った
「いいですかぁ〜、
あした、貴方達を配属先の人が
引き取りに来ます。
その人について行って下さい。」
ヒキトリニキマス…ヒキトリニ…
(♪ドナドナド〜ナ ド〜ナ〜♪)
脳内再生中
使えないロバ達を引き取りに来る商人が
明日ここに集まる。
(子牛だったかな?ロバが好きだから、
ロバってことで進める)
ロバ達は、三々五々に散っていくんだ。
なんて儚いんだ…ロバ達の人生は…
そう思っていたのは自分だけではなかった様で、
「その言い方はひどいですね!」
という声があがった。拍手。
担当もすぐ頭を下げた。拍手。
無事に新入りロバ君たちは配属先に到着して、
新しい生活が始まった。
この大きな農場はすぐに去ってしまったが、
お世話になった人が多かった。
偶然に、高校の同級生が別会社から出向していて
同じグループにいた。
道は違えどどこかで交わり、また離れることも
本当にあるんだな。
皆さん大変お世話になりました。