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文鳥のP君とC君の話⑥

P君は白文鳥の男の子でした。

文鳥の男の子は、求愛のためにダンスを披露することがあります。
求愛でなくても、テンションが上がった時や気分がいい時、好きなパートナー(飼い主)が近くにいて『大好きだよ♡』を伝えたい時など、とても素直に歌(さえずり)とダンスを披露してくれます。

P君も、よくさえずりとダンスを披露してくれました。
なにを隠そう、P君のさえずりは、私が教えたメロディが半分以上使われていたのです。

なぜそんなメロディーが出来上がったかと言いますと…
子どもの頃、C君という白文鳥の男の子を1羽飼いしていました。
この子はひとりで歌を創作して、練習をいっぱいして上手にさえずる事ができました。文字に起こすとこんな感じです。

♪   ピチ ピチ ピチ ピチュピ  チュウィ チュウィ
フィチュウ  ピーチ ピーチ  チュウィ
フィチュウ  
ピーチ ピーチ  チュウィ  ♪

鳴き声の文字化(⁈)は難しいですね😓

そして大人になりお迎えしたP君。店員さんに大切に手乗りとして育てられ、体は大きめのドッシリタイプの割に、大の甘えんぼさんでした。

お店にはセキセイインコさん達が一緒にいましたが、歌の参考になる様な文鳥の成鳥がいませんでした。
それが原因かどうかは今となっては分かりませんが、なかなか歌の創作活動が上手く進みませんでした。そっと見守っていても、まるで女の子の様に短音で終わってしまって、長い歌になっていかないのです。これは大変!時期を過ぎたら本当に歌を歌えない男の子になってしまうかもしれないと思った私は、子どもの頃に飼っていたC君の歌を思い出して、口笛で何度も繰り返してP君に聞かせました。
すると、歌い出しはC君と同じで、半分くらいの所からP君のアレンジを効かせた歌が出来上がったのです。
文字に起こすと難しいのですが、

🎶 ッピ ッピ ッピ  ピチュピ   チュウィ チュウィ
フィチュウ   ピーチ ピーチ  チュウィ  フィチュウ
ピーチ ピーチ  チュウィ 
ルルルル〜 ッピ♪

↑こんな感じです😓分かりにくくて申し訳ないです。太文字にした所が、C君とP君のさえずりが同じメロディーのところです。音程もほぼ同じでした。
私が口笛で吹くC君のさえずりを覚えて、ちょっと
だけアレンジを加えて、自分用にしたP君。
本当は、お父さんや仲間の声を真似るはずなのに…。
P君がC君の生まれ変わりとは思いませんけれど、いずれどこかでみんなで会えた時は、すぐに仲良くなれるんじゃないかなぁって思えるんです。
   さえずりですぐに確認できますから🤭ね。