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*フィクション*

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フィクションだけど、どこかリアル…
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記事一覧

*フィクション* 「好き」が減ってゆくとき。

また そうきたか…。 キミの話し方は いつもそうだね。 いつからだろう。 楽しそうな話をしな…

*フィクション* 僕が変わればいいんだからさ。

__「話しかけた時には、ちゃんと返事してって 前にも私 、言ったよね?」 自分でも少し驚く…

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*フィクション* 哀しい 仕返し

もう二度と あなたに 笑顔を見せてあげないの。 あなたに背中を向けているとき あの人を思い…

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*フィクション* 最後のハグ(7秒)

「最後の1秒は あなたが決めてね。   いぃち  にぃい  さぁん  しぃい  ごぉお  ろぉく…

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*フィクション* もどかしい彼女

もし仮に 彼女のことを想う 心の強さを計る道具があったら 俺は使ってみたい。 一度 自分の気…

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*フィクション* 好きと言うより…

久しぶりの飲み会に 参加することになっちゃった。 ずっと いろいろと理由をつけて不参加を決…

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*フィクション* 頭痛薬とコーヒーと。

「薬のんだ時間がまずかったかのかなぁ…    ごめんね。」 久しぶりのデートの日に 頭痛に襲われた私は 出がけに慌てて鎮痛剤を服用した。孫悟空の頭の輪っかの様に 私の頭を締め付けていた痛みが徐々に引き始めたのは ちょうど 彼との待ち合わせの時間だった。 彼に会えた時に痛みが引いてきたのだから 結果的には良さそうなのだけれど かかりつけの病院の処方箋で出されたこの薬は 少々効き目が強く 眠気を伴う。『自動車等機械類の運転・操作はしないで下さい』と注意書きがあるほどだ。 間違

*フィクション* 何か 読んであげようか。

__「先に寝るね。」 私は 彼の背中に声をかけた。  23:06 pm 振り返った彼は 口角をちょ…

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*フィクション* 明日、キミと。

月曜から また 仕事が始まる 職場には キミも来るだろう フレックスも使わず 半休も使わず 私…

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*フィクション* 今 あなたは 本当に 幸せですか

この思いは きっと続かない 続けては いかれない種類のものだから 終わりを決めるのは わたし…

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*フィクション* 寒い夜の打ち上げ花火

「今夜仕事終わったら、連れていきたいところがあるんだけど、時間いいかな?」 オレ的には珍…

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*フィクション* (吊り橋の袂で、待ってるね。)

彼女が 先週の火曜日、俺の部屋に来たんだ。 いつも通りだ。 二人がけのソファーに座ってテレ…

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*フィクション*記憶の中の大好きだった人-(2)

__「お散歩行こっか。」 あなたからのお散歩のお誘いは、いつも突然。 ホントに突然で、時…

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*フィクション* 記憶の中の大好きだった人-⑴

__「幸せになれよ。」 彼からもらった最後の言葉は、今も耳に残ってる。 今にも泣き出しそうな笑顔と一緒にね。 こんなにすぐ思い出せる私は、きっと身体のどこかで、まだ彼を好きなんだろう… ずっとずっと前にお別れしたはずなのに、季節はとっても寒くって、時間は遠い昔で、周りは真っ暗な夜で、場所は港の端っこだった。 続けようと思えば、なんとか頑張れば、どうにか続けられる関係だったんだ。 無理を通せば、なんとかなるはずだったけど、いつか必ず終わりが来るんだって、二人ともが分か