*フィクション* 頭痛薬とコーヒーと。
「薬のんだ時間がまずかったかのかなぁ…
ごめんね。」
久しぶりのデートの日に 頭痛に襲われた私は 出がけに慌てて鎮痛剤を服用した。孫悟空の頭の輪っかの様に 私の頭を締め付けていた痛みが徐々に引き始めたのは ちょうど 彼との待ち合わせの時間だった。
彼に会えた時に痛みが引いてきたのだから 結果的には良さそうなのだけれど かかりつけの病院の処方箋で出されたこの薬は 少々効き目が強く 眠気を伴う。『自動車等機械類の運転・操作はしないで下さい』と注意書きがあるほどだ。
間違