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2024年5月の記事一覧

『本のエンドロール』を読んで: 愛だね

『本のエンドロール』を読んだ。 一冊の本が世に出るまでにどういった仕事が存在し、どういった苦労があるのかが丁寧に描かれていてとても面白かった。 主人公は印刷会社の営業マンで、「本を造りたい」という理由で食品パッケージの営業担当をしていた会社から今の印刷会社へ転職してきた。 上からの無茶な要求とそれを請け負う工場の人たちとの板挟みになったり、出版社や作家のこだわりと価格のトレードオフに苦しんだり、様々な困難にぶち当たりながらも、色々な場所を駆け回って、仕事で関わる人たちの「