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中野先生との授業伴走


 一目惚れした中野先生の授業。中野先生の授業を見て、私も、「子どもが前のめりになる授業」ができるようになりたいと思いました。
 大尊敬する中野先生との授業伴走ストーリーを書きます。ぜひ最後まで読んでいただけたらありがたいです。

1.授業伴走応募のきっかけ


 授業伴走応募のきっかけは、タツローさんに声をかけていただいたからだ。自分の中で応募したい気持ちはあったけれど、管理職にも掛け合わなければいけないと、躊躇していた。そんな時に、声をかけていただいて挑戦してみようと思った。あそこで声をかけていただけていなかったら、このストーリーは始まっていない。授業てらすという素敵な居場所にも出会わせてくれたタツローさんには感謝しかない。

2.授業伴走を経て、なりたい自分の姿

 指導書どおりの授業もできない。子どもに一方的に教えている。子どもがつまらなさそうにしている。ノリで授業をやっている気がする。
 毎日の授業がしんどくて変わりたくて応募することを決意した。
 この授業伴走を経て、「子どもが前のめりになる授業」を作りたい。「授業が楽しい」って思ってもらえるような授業を作りたい。と思った。

3.教材決定と指導案作成

 伴走が決まった3月。すでに新年度の学年が決定していたので、5年物語教材「なまえつけてよ」で行うことをすぐに決定した。勤務校でも国語の研究を進めているので学校の研究の一環として行うことにした。
 教材が決まったものの、いつも指導書をすぐさま見てしまう自分がいた。でも変えなければと今年度からは心に決めていたので、まずは自分で教材を読み深めることに決めた。
 「なまえつけてよ」を読んで、最初に思ったことは、「勇太はなんてシャイなんだ。」 「勇太って不器用だな」ということだった。
 教材を何度も読み返すと様々な感想を持った。そこから、まずは自分が教材に興味を持つことが大切だと学んだ。
 何度も読み返すことで、「なぜこんな表現で書かれているんだろう」「題名の意味ってなんなんだろう」ってたくさんの疑問が自分の中で湧いてきた。中野先生の教材を見る視点でもある、①設定②語り手③構成④表現⑤変化 に着目して自分なりに読んだ。また、登場人物、題名、キーワードなどにも着目して読み進めた。
 そしてその教材と子どもに身につけさせたい力を明確にし、指導案作成をした。単元のゴールを決めてからどういうふうに流すか自分なりに考えた。
 だがどうもつながりがみえない。ゴールがこれでいいのか。たくさん悩んだ。何度も作り直し、何度も確認したがそれでも納得がいかなかった。


 

4.中野先生とてらすメンバーとの指導案検討

 授業伴走1ヶ月前に、中野先生、てらすメンバーと、指導案検討を行った。忙しい時期にも関わらず多くの方が参加してくださった。
 中野先生をはじめ、素敵な先生方に自分の授業を見てもらえる嬉しさと同時に緊張でいっぱいだった。
 指導案検討では、自分の思いをしっかりと伝えることができた。
 そして多くのご指導・ご助言をいただくことができた。とてもありがたかった。
 指導案検討会で学んだこと
①ゆさぶり発問について
・限定的なゆさぶり発問は子どもと共有がとれていないと意味がないこと
②教材と教師と子どもの関わり方
・あくまで主役は子どもと教材。促し活性化させるのが教師。だから、適切なタイミングで手立てを講じる必要がある。
③子どもからどんな言葉が出てくるかを予想しておく。
・問う以上、子どもからどんな反応があるのか予想しておく必要がある。
など様々なことを学んだ。
 学んだことの他にもC児の手立ての仕方、課題提示の仕方、題名読みの問いの仕方など、授業に向けて練り直すことがたくさん見つかった。
 一ヶ月後の研究授業に向け、再度指導案を練り直した。

5.授業伴走当日

 6月5日、5年2組の子どもたちと授業を行った。中野先生に直接授業を見ていただいた。本校の職員も全員参観での研究授業だった。私も子どもたちもそわそわ。
 実は授業の流れを三日前に再度練り直した。授業のつながりを意識した結果、メインの発問ではない方がいいと考え、主発問を二つにして授業を行った。結果は、、、
 当日子どもたちが、文章に立ち返りながら課題について考える姿が多く見ることができた。また友達の意見に反応をしながら自分の意見を繋げたり、時には反対意見を言ったり。グループ学習では、友達に寄り添い意見を聞き出してあげる優しい姿、「〜ってこういうことだよね」と解釈してあげる姿。子どもの素敵な姿がたくさん見られた授業だった。
 私の授業を振り返ると、たくさんの反省点が上がった。
 ・単元を通して一貫した課題設定で行ってたのに、子どもたちの中に課題が落ちていなかった。・発問のつながりが全く見えない。・グループでの話し合いが取り上げられずみんなが同じ方向に向かっていない・意味のない机間指導・黒板・ICTの活用など、、、まだまだたくさん挙げられる。
 

 
 

6.授業伴走「授業公開」

 「授業公開」も、忙しい日に、多くの方が参加してくださった。メンバーからは温かい言葉をたくさんいただけた。
 ・板書について・課題について・教室環境について・話し合いが空中戦になっている・共有の時間の発言していない子の学びは・全員参加の授業ではない・子どもの思考がとまっている、、、
 授業を見ていただくことって大切だなと感じた。授業を行って振り返るが自分では気づかない部分がたくさんある。そしていろんな視点からご指導いただくことで自分の引き出しが増える。授業てらすでの「授業公開」は、授業てらすに改めて入ってよかったと感じた時間だった。

7.授業伴走を終えて

 伴走が決まった、授業公開まで約三ヶ月、授業に向き合った。こんなに一つの授業に時間をかけて指導案を作成したことは初めてである。授業の作り方、教材の読み方も新しく学ぶことができた。
 さらに複数の指導案検討をうけてどうしたらよいのか真っ白になった期間もあった。でも一番は「子どものために」そこはぶれてはいけないと改めて考えさせられた。
 中野先生をはじめ、てらすメンバーにたくさんのことを教えていただいた。温かく、そして優しく、厳しいご指摘をたくさんいただくことができた。
 この授業伴走を経て、もっともっと授業がうまくなりたいと思った。そして、また中野先生やてらすメンバーに成長した姿を見てもらいたい。
 「子どもたちが前のめりになる授業」タツローさんに言っていただいた、「深みのある授業」をつくりたい。
 そのためには学び続けなければならない。インプットしてアウトプットして反省して、改善して、その繰り返しだ。
 授業てらすに入って6ヶ月、毎日が充実している。子どもと過ごす日々が、子どもが少しづつ変わる姿が目の当たりにできている。自分自身をそして子どもを変えてくれる授業てらすに、そして大尊敬する中野先生からこれからもたくさん学ばさせていただきたい。
 一番苦手で嫌いだった国語が、
 一番好きな国語に変わり、得意になりたいと思う。
 がんばります。


授業てらす ひとみん
 


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