第16回 うた
昨日の夜、ふじくんが家に来た。
鍋でもするか、と誘って、もつ鍋。やっぱり鍋は1人じゃなくてみんなでするもんだ。
最近歌をうたっている、と、僕が勝手にウクレレを弾き出し、合唱もやっていたふじくんと、1時間近く知っている歌をヘラヘラ歌い続けた。
上の階の人にはいつ怒られるだろう。すんません。
でも、上手い下手ではなく、自分の手で何かをとにかくやる、作る、自分の娯楽は自分で生み出す、というのは、僕が実は子供の頃から持っていた感覚じゃなかったか。
小さい頃は、ぬいぐるみで遊ぶのが好きで、お話を作ってはテープに録音し、それを自分で何度も何度も聞いていた。それが娯楽だった。
自分の作り出したものを反芻するのが、一番ピンポイントで脳を刺激する。
今、ひとつのチャレンジをまた、しようかと思っている。
それは、ジャグリング本の翻訳である。
放っておくと絶対僕はやらないので、何か強制的にやるような装置を作る。
小さなグループを作り、その中で僕が毎週やる翻訳を、定期的に回覧するというのがいいかもしれない。
なにより、そのグループの人の役には少なくとも立つはずだ。
そもそも、ここまで海外のジャグラーと交流がある日本人で、かつ英語が翻訳できるくらいのレベルで使える人間というのはそういないのだ。
いや、いるだろう。僕なんかより英語が上手い人はゴマンといるし、翻訳のうまいジャグラーもいるだろうし、かつ、僕なんかよりもっと海外のジャグラーと密な交流をしている人は必ずやいるだろう。
でもその両方をそれなりのレベルで兼ね備えている人というのはほとんどいないのだ。
それで僕は、今職業翻訳家だ、っていうんだから。
これは、もう僕の負うべき使命だよね。
そんなにうまくないかもしれないけれど、やっていく。
大事なのは、やる気がなくても続くような仕組みを作ることだ。やる気は、必ずや無くなる。やる気が無くても全然いい、という前提で、続くようにしよう。
しばらく、PM Jugglingのだいごさんあたりに読んでもらおうかな。
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