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【ぽこピー聖地巡礼】一日ビワイチ

自転車で琵琶湖を一周してきました。もう少し正確に書くなら、北湖を一周ですね。この記事ではその感想等を述べていきたいと思います。このあと色々書きますけど総括としては、まじでやるもんじゃないです。少なくとも、1日で終わらせようとは考えない方がいい。


きっかけ

ピーナッツくんにとってはいち動画企画の罰ゲームでしたが、筆者にとっては聖地巡礼の一環です。また、高校生の時に朝井リョウのエッセイを読んだことによって生まれた「自転車で無茶をする大学生」への憧れもありました。仮に罰ゲームが琵琶湖一周ランニングだったらやってないと思います。



出発

あまりにもラフすぎる格好

ビワイチ動画の冒頭の場所での写真。動画と見比べると木がなくなっているのですが、1年ちょいで何かあったんですかね。

自転車はみさき自然公園という施設でレンタルしました。二日で6000円ということで、比較的安く借りれたと思います。ただ後日知ったのですが、もっと安いところもぜんぜんありました(さはなくんのビワイチ動画参照)。

8時半に自転車を受け取ってから説明を受けたり写真を撮ったりなんだりして、最終的には9時にビワイチをスタートしました。

スタートしてすぐ行き止まるピーナッツくん
行き止まった場所を正規のルートから撮った写真


向かい風の東部

東部は割と快適なサイクリングを楽しめました。道は広いし、定期的にコンビニ等があるし、まだ景色を楽しめる余裕があるしと良いこと尽くし。さらに東部には動画で紹介された、ピーナッツくんが立ち寄ったコンビニや道の駅があり、そうした面でも楽しかったです。

ローソン近江八幡島店
めっちゃ緑


道の駅さざなみ
この自転車を掛けるラックがある店は便利

お昼ご飯はピーナッツくんが食べたラーメンを食べる予定だったのですが、それらしきものが見つからなかったので蕎麦を選択。この道の駅に着いたのが12時半くらいなので、スタートから3時間半が経過していました。身体的に普通にしんどかった分、ここでの食事はとてもしみました。めっちゃ美味しかったです。
身体の状態としては、首とお尻(というか、サドルが当たっている部分)が既にきつかったです。なまじ時間をかけて走ってきたので、ここからの展望を想像することができてしまい、ピーナッツくんのように「考えんとこ」となります。

食べたかった
蕎麦ととろろご飯

写真撮るためにいちいち止まるのも結構しんどいです。だから、時間の経過とともに写真は撮らなくなりました。逆に、東部ではまだまだ元気だったので写真をいっぱい撮りました。

途中で寄り道したバームクーヘン屋
それっぽい写真
何故この形なのか、理由は不明
広大な土地
突如現れる大仏
いい季節に行った
こういう畦道を通っての登下校に憧れるよね
それっぽい写真2

一方、ピーナッツくんも言っていましたが、東部は向かい風が非常にしんどかったです。初めは無風か、やや吹いているなと感じる程度だったのですが、昼ご飯を食べた後あたりから前に進むのが困難に感じるくらいの風になっていました。今調べると、その日走っていた地域の最大風速が5~7m/sほど。時間帯が少しずれていることや最大風速であることを加味しても、そこそこきつかったっぽいです。

右端が最大風速
出典:https://tenki.jp/



魔境の北部

魔境

ビワイチを達成したピーナッツくん曰く、びわ湖の上の辺りは魔境らしいです。その理由をピーナッツくんは詳しく語りませんでしたが、「終わらないと思ったよ」という発言を残しています。筆者も完全に同意です。漕いでも漕いでも西側に抜けられないイメージ。距離的にはそうでもないのになぜだろうと疑問だったのですが、ピーナッツくんの動画を見返したことで、自分なりの答えが出ました。

北部では岬を2回通ることで無駄な距離を走らされている感覚があったり、これまでの疲労が蓄積して純粋にしんどかったり、休憩地点がほとんどなかったりなど、魔境と表現される要因はいくつかあると思います。が、一番の理由は「勘違い」ではないかと考えました。

北部の入り口

東側を走っていると上画像の道を通ることになります。左側がびわ湖で目の前が山、この先はカーブになっていて山と平行に走るようになる道です。ピーナッツくんはここが琵琶湖の上だと言っていて、現在地点を示す赤目印も頂点の辺りを指しています。

が、実際の位置は下記図の黄色で囲んだ辺りです。

実際の位置

びわ湖の上の方であることは間違いないのですが、完全な頂点まで来ているわけではないのがミソですね。筆者自身もこの場所に来た時、「遂に頂点まで来た」「だいぶ進んだなぁ」と思いました。しかし、実際はまだまだ北部への入り口に過ぎないため、このあと、予想よりも長く走る必要があります。完全にぬか喜びですね。

勘違いをしたとピーナッツくんは明言してはいないので推測ではありますが、北部を魔境と感じる理由の一つになっていると思います。少なくとも筆者はそう思いました。

勘違いゾーン
延々と続く田舎道
きれい



恐怖の西部

季節にもよりますが、一日でビワイチをやり切ろうとすると西部は日が落ちてから走ることになると思います。筆者が西側に着いた段階では、日がほとんど落ちかけていました。そうなると、ほとんど真っ暗になってしまいシンプルに走るのが怖いです。

街頭が極端に少なく、車も人も通らない、もちろん店もない、人の営みを全く感じられない道を長時間走っていると、孤独を感じるようになります。この時、人生で初めて寂しいという感情を覚えました。

精神的に不安定なまま自転車を漕ぎ続けると、視界に入るもの全てが幽霊やそのたぐいに見えるようになる、枯れ尾花のフィーバータイムが始まります。ふと横を見たら何かが並走していると心底おびえたのですが、よくよく観察すると自分の影でした。流石に疲れすぎ。

また、別ベクトルとして、事故の恐怖があります。一部ですが、車道を通らなければならない区間がありました。日が出ている時間帯ならまだしも、夜はかなり怖いです。車の往来も激しかったので、もしビワイチをするのなら気を付けてください。

真っ暗
夜の飛び出し坊や、死ぬほど怖い


ゴール

見たことあるここ・・・
Ω

街頭のない道を抜け、筆者も動画で見覚えのある場所に着きました。聖地巡礼という意味でももうすぐゴールという意味でも、感動です。

分かる

ラストの琵琶湖大橋は意外と長いです。「やっと終わったぁ」が「まだあるのか」に変化します。あと最初の傾斜がめっちゃきつい。けど、ここで自転車を押して歩くのも違うと思い、なんとか気合でのぼりました。

そしてついに、


諸々の感想など

だいたい10時半くらいに琵琶湖大橋を渡り終えました。9時からスタートしたのでだいたい13時間半ほど。筆者は寄り道してこの時間、ピーナッツくんは12時間半だったので、自転車に乗ったことない初心者がビワイチを一日で行ったらこのくらいの時間に収束するのではないでしょうか。

身体的には、とにかくお尻が痛くなります。お尻というかサドルが当たってる部分が死ぬほど痛い。これは走り始めて30分もすれば痛くなります。サドルのクッション的なのも借りたんですけど、それだけじゃ足りないです。サイクリング用のパンツがあるらしいので買うべきですね。あとは首も同様に痛いです。これは姿勢の問題だと思います。勉強するか詳しい人に教えてもらうべきかなと。太ももとか足全体に関して、きついはきついんですけど、それ以上にお尻と首が痛すぎてあまり気になりませんでした。

今回のビワイチは、ピーナッツくんのやったビワイチを追体験しようという思いから始めました。一泊二日ではなく、一日でやりきることにしたのはそのためです。

一日ビワイチを体験したことで、ビワイチ動画のすごさに改めて気づきました。この苦行をしながら動画の素材になるようにカメラを回すピーナッツくん、そしてその素材を20分にまとめたぽんぽこさん、もちろんそれが彼らの生業ではあるのですが、その仕事っぷりにはどちらもすげぇと感心するばかりです。

死ぬほど疲れていたのでこの日はホテルで爆睡。翌日はあがりゃんせに行き、一日のんびり過ごしました。

学生として自由な時間がある最後の機会にビワイチをすることが出来て良かったと思います。もう一度やろうとは、少なくとも一日でやろうとは思いませんが、いい思い出になりました。

学生という身分である3月中に投稿したかったのですが、遅れてしまいました。あと8時間もすれば入社式が始まっていることを考えると笑えないです。これから社会人としてどうなっていくかはさっぱり分かりませんが、このビワイチの思い出は今後の人生を助けてくれると思います。


やらかし話

この日はヤンキーがいなかった

スタート=ゴール地点で撮った写真なのですが、スタート時の写真と比べておかしな点がひとつあります。

そう、ヘルメットがないのです。被っているけどスタンプで隠れているとかではなく、ゴール時に筆者はヘルメットを持っていませんでした。完全になくしました。

西側を走っていた時、ヘルメットをしていないことに気づきました。被っているヘルメットを落とすわけがないので、どこかで休憩したときに置き忘れてしまったようでした。候補の店は二つあったのですが、今更戻れる距離でもなかったのでそのまま進み、ゴールしてしまったのです。

ヘルメットほどの大きなものを無くしたという事実は結構ショック、かつ見つからなかった場合は弁償しなければならないという心配もあり、自転車を漕ぎながら頭の片隅はヘルメットに占拠されていました。翌日、置き忘れ候補の店に電話をすると無事あることを確認。レンタルした施設の方と話し合った結果、郵送してもらうことになり、事なきを得ました。滋賀県民は良い人ばかりです。



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