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咲-Saki- 第230局[猛進]感想―やめられないとまらない―

ヤングガンガン 2021年 No.09(2021年5月7日号)を買いました。
今回の咲も素晴らしいモノになりそうです。

宥姉はいったいなに飲んでるんでしょう?

今回の扉絵は松実姉妹と宥姉の日常感があっていいですよね…。でも松実姉妹も憧ちゃんも吉野山の上に家があるのにわざわざ上市の方まで降りてるのかわかりませんが。灼ちゃんのところにでも遊びにいくのか出迎えでもしてるのか。

三人で学校終わったあと遊びに行ってるシチュエーションだったらそれはそれで面白そうな気もしますねー。

何より宥姉何飲んでるんだろう。宥姉のことだからあったかいものでも飲んでるのかな。咲日和の映画の巻においては暖かめのコーヒーかココアを好んでいるようでしたが。

あまりに強すぎるんですが松実姉妹

松実宥さん、菫さんの癖攻略からのシャープシュートすらかわして点数を取り戻してるし、なんならオリると見せかけてタンヤオドラで和了るし白糸台との点差をだんだん詰めてきてるわけですが。

そりゃ玄ちゃんほど打点が高いわけでないにせよ宥姉のトリッキー戦術が思ったよりも効果覿面というか。描写されてる限りの試合でほぼプラスの成績で終わってる実力は伊達でないというか。

玄ちゃんからして実力を発揮すれば劇中屈指の支配力と火力を持ったバケモノですが、宥姉も柔軟性に長けた能力とそれを生かし切ったトリッキーで戦略的な打牌を持っているのでこっちもこっちでバケモノですね。

松実姉妹のシナジーについて言及した臨海の監督さんの言葉を「偶然でしョウ」と切って捨てたときのコマに映ってた赤土さんの表情がちょっと困りげだったのがちょっと面白いですねー。何分赤土さんは雀士として見れば「偶然」に一番翻弄された人なので、仮に松実姉妹のシナジーについて面と向かって褒められても表現に困りそうですし、本人自身も戸惑い気味に「偶然ですから」と返しそうなんですよね。

さらにあのすこやんすら「松実姉妹と相性が良い選手なんてほとんどいない」と評価する始末。松実姉妹個々ではなく組み合わせとシナジーを含めた実力という感じの評価。阿知賀編の描写を踏まえると最終的に松実姉妹がこのまま選手としてのキャリアを積んでプロを視野に入れるかわからないですが、それにしても末恐ろしいんでしょうねー。

人間 ヒロセスミレ

今回は弘世菫さんの回想がさらに追加されていたのですが、今回の菫さんは宮永照という「怪物」に対する「凡人」という立場が強く出ている印象でした。咲-Saki-シリーズではよくある怪物に揉まれる凡人の描写がここでも。

弘世菫さんは中学まではおそらく東京、いや全国有数の実力者で客観的に見るならば現在時点でもそれは変わらないと思われますが、本人の認識としてはそうでないようで。

宮永照という怪物が出現して、それに認められるために自分も怪物になろうとするあたり、単純なコンプレックスとか嫉妬心ともまた違ったものが見えるというか。

人間なのに怪物を
愛してくれる
そんな親切な人が
いるって…

照は照で自分のことを怪物だと思ってるようで屈折した感情を抱えてるようですが、彼女はあくまで「人間である弘世菫」に好意を持ってるようで。最初に出会ったときに親切に接してくれただけでなく自分を受け入れてくれた菫に愛を向けてるようで。

でも結局のところ菫さんは怪物になれず、怪物になることを諦めてしまったようで。なんだかんだで菫さん、怪物になることに未練があるし、照を愛することにも未練タラタラでは?

心の底では照を愛したいし救いたいけど、今の自分にはいや自分ではその資格を満たせないと思い込んでそうなあたり、ちょっと拗らせたものを抱えてますね菫さん。

でもなんだかんだで照との最後の大会で結果を残したいけどうまくいくのかな菫さん。この次鋒戦のメンツのなかでは正直活躍ができてない感がありますが、がんばってほしいですね。

次回と巻末コメント

次の咲-Saki-は前回から一ヶ月空いた明日5月21日発売のNo.11に掲載される予定ですが、立先生のHP、dreamscapeの更新が今日ありました。

牌譜では合ってたんですが最終的に入れ替えるの忘れてた感じで…
単行本では修正版に差し替える予定です。

ページを見れば詳細はわかりますが、描写ミスがあったようで。次回読むときもそれを考慮した方がよいですね。

冷凍たこ焼きを満遍なく温められる電子レンジがほしいです。

冷凍たこ焼き、なかなかうまく暖まらないというか加減が難しそうな印象はあります…。


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