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6/19 晴れる屋Pauper杯参加レポ

時は6月。

日本選手権も終了しMTGを競技的なイベント中心に参加するジェスカイサカイにとっては一段落つく時期となっていた。

次のスタンダードエキスパンション発売は9月、大型大会チャンピオンシップの予選開始は7月と迫ってはいたものの、このフォーマットはパイオニア。
練習する場所を見つけるのが難しい上に、禁止改訂が行われたばかりということで手もつけにくい環境だった。

端的にいえばこの6月は宙ぶらりんで過ごすことになっていたのである。

そんな中ちょうどよく休みと重なり、前回のニッセン遠征メンバーアリヨシ&じゅんさんも暇してるとのことだったので、大分県民なら誰しも知ってる超人気フォーマットPauperで久々に遊ぶべくいってきました久々の晴れる屋福岡。

デッキはかつて使っていたものを…と思っていたのだが流石に大分で大流行していたあの頃から一切アップデートしていなかったのでやや不安。
「新しいデッキ作ろっかな〜」等と零したところ、すかさず同行する予定のアリヨシから連絡が。

製作期間:1日

パイオニアのイゼットコンといい、なにやら最近俺の使うデッキの「presented by」欄に名乗りを挙げることが増えてきたこの男。
聞けば今回じゅんさんのデッキも併せて用意したらしい。
アリヨシ本人は最近お気に入りのジャンド続唱、じゅんさんは同系で青タッチ型のティムール続唱を使うとのこと。

1000のデッキを持つ男か?

まあ有り難いのは勿論有り難いので、謹んで使わせて貰った。

これが「罠」であることも知らずに…。

〇使用デッキ

デッキはジェスカイブリンク。

ジェスカイブリンク | パウパー | 2022/06/19 | 「晴れる屋」

モダホラ2参入以降登場した、破壊不能アーティファクトランドサイクルと《浄化の野火》のシナジーを活かして土地を伸ばすロングレンジデッキ。

破壊不能ランドを対象とすることでランパン、そして1ドロー。脅威のシナジー。
《浄化の野火》はpauper環境における低速デッキ筆頭のトロンメタにもなっている。

基本は青のドローと赤い火力を除去として運用するコントロールデッキの形をとり、伸びたマナを活用して《儚い存在》で《熟考漂い》や《献身的な精霊術師》をブリンクしアドバンテージを稼ぐ。

基本は悠長デッキなので全部除去・カウンターして《熟考漂い》で殴り倒すという果てしない道すがらを辿らなければならない宿命の遅延デッキなのだが、前日までのじゅんさんとアリヨシに任せていた調整結果としてコンバットがあまり得意でない俺のために、本体にも投げられる火力のみを搭載する形に変更されていた。

積極的にライフを詰められる短期決戦仕様になっており、曰く「あんまりめんどくさくならないよう使いやすくした」ように調整してくれたということ。

今となっては「使いやすくしたぁ!?」とでも言っておくべきだったよ。

『まあ実際コンバット考えるの苦手だしめんどいしなぁ…』等とそれを特に疑うことなく素直にデッキを受け取り、ぶっつけ本番で大会に臨むことに。

これがいけなかった。

〇戦績

参加者は意外と集まってて18名のスイス5回戦+SE3回戦、張り切っていってみよう。

●R1 ボロスキティ(ナガタさん)  〇-〇

長老ナガタさんとは久々の対戦。
前回の福岡遠征時ボロス回していたところをたまたま拝見していたのでデッキが分かっていたのは楽でした。

・G1
《コーの空漁師》と《きらめく鷹》を積極的にカウンターしてアドバンテージ循環を防ぐ立ち上がりから、《熟考漂い》をブリンクで一方的に爆アド。
《道の探求者》に若干粘られるも、《献身的な精霊術師》の無限体制にハメて勝ち。

・G2
お互いに《塵は塵に》にビビりながら土地を伸ばし合うゲーム。そこそこに土地が広がった段階で先にこっちが《塵は塵に》を引いてしまったので、《献身的な精霊術師》での回収も踏まえて先置きされていた2枚の《実験統合機》を飛ばす選択攻める。
が、返しに《大祖始の遺産》でこれが裏目、《熟考漂い》も引けずアドバンテージ回収がおぼつかなくなりゲームが間延びし始める。

そうこうしている内にナガタさんがキャントリ連打から息を吹き返し、再び《実験統合機》からトークン出してある程度の手札を保持しつつ殴りかかってくる。
ライフが怪しくなってきたので残り時間10分くらいで「耐えられなくもないけど投了した方が芽があるか…?」と考え出したところでふとナガタさんが墓地と追放領域を確認すると既に《稲妻》も《感電破》も品切れであることが発覚。一縷の希望を託した《間に合わせの砲弾》も《水流破》して、結果的に相手の勝ち手段全部捌いて勝ち。

●R2 スリヴァー  ×-×

まさかのスリヴァーだったし、なんなら赤もタッチされててぶったまげた。

・G1
ロードスリヴァーだけはきちんと弾いて《ボーラスの占い師》で下を止めにいくものの、《横這いスリヴァー》《悪性スリヴァー》が適宜戦線に追加されてしまい中々クロックが止まらない。
最終的に《禁制》構えてるところに《暴走の扇動》撃たれて裏目を踏み、ロードたっぷり補充されて負け。

・G2
G1とほぼ同様の展開。ロード除去する度に《悪性スリヴァー》と《横這いスリヴァー》追加されて地上止まらずに除去が弾切れ、《紆余曲折》でロード3枚ゲットされて負け。

俺「くそっ、《焦熱の連続砲撃》さえあれば…」

ちなみにコモンの2点オールはもう1種ある

アリヨシ「俺もあった方がいいかなー、って最初ちょろっと思ったけどじゅんさんが『本体火力以外いらんいらん』って抜いてったわ」
俺「おいぃ!!?」

そしてこれを引きずるハメになるなどとはこの時夢にも思わなかった。

●R3 エルフ  〇-〇

・G1
ゲーム開始1T目の出来事。

お相手「《本質の管理人》出してエンドっす」
俺「おぃぃ!!!(やっぱ《焦熱の連続砲撃》いるじゃねーか!!!!)」
お相手「えっ」
俺「すんませんなんでもないです」

なおゲーム自体は《ボーラスの占い師》の1/3ボディが強すぎて地上ビタどまりんぐ。
パンプアップ能力のあるエルフだけしっかり焼いて、ドロースペルはきっちりカウンター。
あとは《熟考漂い》で殴って勝ち。

・G2
まさかのサイドボードからいれるもの1枚もなくてメインのままセカンドゲームへ。そんなことある?

そしてこのゲームも《ボーラスの占い師》が強すぎて勝ち。あれぇ?


●R4 カルドーサレッド  ×-〇-〇

あの。

・G1
ゲーム開始1T目の(ry

お相手 「《羽ばたき飛行機械》出します、これをサクって《カルドーサの再誕》です 」
俺「おぉいっ!(やっぱ《焦熱の連続砲撃》いるじゃねーか!!!!!)」
お相手「えっ?」
俺「すんませんなんでもないです」

なおゲーム自体はこちらダブマリマナスクして普通に負け。

・G2
ゴブリントークン祭りに対してエルフ戦同様《ボーラスの占い師》のガッチリガードに加えサイドインした《孤独な宣教師》含め《儚い存在》でひたすら明滅。
手札もライフも全然減らなくて勝ち。

・G3
お相手トリマリ。G2同様ブリンク連打で無敵になって勝ち。
あれ?


なんかこの時点で色々と満身創痍な感じもするが、とりあえずの3-1。大丈夫かなぁ。

●R5 ID(じゅんさん)

まあ順当にID。


というわけで3-1-1で予選は4位抜。

…え?4位?

●SE1 ティムールカスケード(じゅんさん)  ×-〇-×

4位-5位あたりでまさかのSE1で激突。
前述の通り、じゅんさんもアリヨシ作のデッキなので大分勢身内当たりかつA(アリヨシ)-ブランドミラーという謎のマッチアップが実現。

実はいちろー君の卓がIDしなかったため順位が妙なことになった結果として成立してしまった身内あたりでもある。
そしてこのラウンドでついに明かされる衝撃の真実とは。

・G1

先手。土地2キープしたら3ターンくらい土地引かなくてもにょる。それを尻目にじゅんさんは2T目《浄化の野火》で最高のスタート。

とはいえ、比較的カウンターがたっぷりあったのである程度遅延できるやろーとか思ってたんだが、ここで登場するのはニューカペナの新鋭《宝石泥棒》。

あれ?なんか普通に3/3きちぃな?

こやつの警戒・トランプルという文字列と自分の盤面の《ボーラスの占い師》、そして手札の《儚い存在》を順番に見比べ、この瞬間初めて湧き上がるこのデッキを調整した身内二人への疑念。

(もしかしてこのデッキ身内二人に不利じゃない…???)

冷静に考えて軽い呪文でいなして上からのんびり殴るみたいな悠長デッキが激重サイズの生物出してくる相手に普通は有利なわけないのである。
※アリヨシのデッキはジャンド続唱

結果的に一応土地は伸びたものの、《宝石泥棒》にライフ詰められた結果カウンターを構えきれない盤面になり、《献身的な精霊術師》で除去を拾わざるを得なくなってマナを寝かしたところに《苛立つアルティサウルス》が登場してうげーっ!

苛立たしいのはこっちだよいい加減にしろ

このサイズに続唱つきで半ば打ち消し耐性ついてるのは地獄!!
ていうか続唱云々抜きにして6/5到達を除去る手段デッキに入ってねーじゃねーか!!!
負けだバカ!!!!


そしてサイドボーディングしながらようやく気付く、当初アリヨシがレシピ持ってきた時にはサイドに4枚だった《塵は塵に》が2人の手による調整を経て3枚になっていたその意図に。

瞬間盗み見た、対面のじゅんさんの顔面こうなってた。

※イメージです

こ、こいつ…ッ!!!
※あくまで筆者から見たイメージです


・G2
仕組まれた策略に今更気づいたが時すでに遅し。
よろしいならば戦争(ランデス)だ。

破壊不能アーティファクトランドへの究極回答。3枚に減らされてたけど。

手始めにじゅんさんの《浄化の野火》を《水流破》で咎めるところから始まり、続けてお望み通りとばかりに《塵は塵に》を《敬虔な精霊術師》のブリンク絡めて3連打して土地を枯らして勝ち。

後ろのギャラリー陣も「や、やりすぎでは…」みたいなざわつき方してた。当然の結果です。

問題は後手だよ。

・G3
後手。じゅんさんは相変わらず2T目《浄化の野火》で爆速発進。
マナ伸ばす過程を咎めることはおろか自分の土地が詰まり気味になる始末、《定業》連打で土地を探す羽目に。

《宝石泥棒》にガツガツ殴られつつなんとか粘るも、やはり《苛立つアルティサウルス》が登場して負け。

ゲーム終了後、俺の背後で観戦していたアリヨシがニタニタしながら登場。

アリヨシ「いや~このデッキ重い続唱相手は不利なんよね~www」
俺「でしょうねえ!」
じゅんさん「SEで当たる可能性を考慮して正解だったな」

〇結果

SE1没。
晴れる屋ポイント1000ポイントゲット。

策略者じゅんさんは無事優勝してました。チクショウメ!

当方1没後、フリプしに絡んできた晴れる屋店員ハヤシとの会話の中でも畜生な一幕が。

ハヤシ「いやー、しれっと普通にTOP8に残るあたりちゃんと大分勢強いっすね」
アリヨシ「そう、我ら大分からの刺客『続唱三銃士』!」
俺「俺だけ違うーーー!」
じゅんさん「大会に出るときは自分でデッキを調整しような!」
俺「うるせーーーー!」

大会当日に渡されたデッキは二度と使いません。

バカにしやがってーーーーーーーー!!!!

覚えとけよ!!!!

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お前なかなかおもろいこと書くやんけ、と思って頂けたらなんか下のボタン押すと僕にジュース奢れたりとか、記事のオススメとかできるっぽいです。何卒。