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『汝の名』

『汝の名』
明野照葉さん(中央公論新社)

再販の頃にTwitterで未来屋書店の福原さんがお薦めしていて(帯コメもだね!)気になって買っていたのだけど、すぐ読まなくて読み始めてからドラマ放送中だということを知ったりしてなんだかタイムリーね、なんて思ったり。

人と人との繋がりは変わっていくし、愛は強すぎると歪みが生まれる。
歴史に名を残さなくとも、悪女って至る所にいるのかもしれない。こわい。

通勤時に読んでいたのだけど、朝読むには胃がキリキリする……でもおもしろかった。

人間の闇。陶子か久恵か、両方か。
でもほとんどの人が両方の闇を併せ持っていると思う。
ただ、よりどちらかに寄っている面はあると思うので、どちら派かはわかれるだろなぁ。
私自身、性格はどちらかというと陶子寄りかと思う。
利用できるものは利用し、とにかく自分の人生を自分の好きなように生きるあたり。

しかしまあ、愛と憎しみは紙一重というのをまざまざと見せられた。
この2人の関係はいつまで続くのか。
ラストの恐ろしさよ。

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