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まずは、何よりも書いてみよう!

 noteを読んでいただきありがとうございます。
文章を書いて生きていきたい!と宣言はしたものの、業界未経験で、小説みたいなものは書いたことがありません。なので、一度書いてみようと思います。
 目標はまず、完成させること。内容もありきたりですが、初めてなのでご容赦ください。書かないと上手くはならないですからね。タイトルは、まだ決めてませんが、書いているうちに決まればいいかなと思います。お時間ある人は、読んでってください。それではどうぞ。
 
 朝、起きて、スマホの画面を見ると、 「次の動画を再生しますか?」 とたいてい問われる。大して再生したくはないのだが、いつもより早めに起きてしまったので、再生を押す。
 『一度も転職せずに、同じ会社のとどまり続けた男の末路!』 『会社や知り合いにこういうヤツがいたら※要注意※』 動画再生履歴を開くとだいたいこんなので埋め尽くされている。
 僕の名前は朽田健人。今年▲✕商事に入社したが、どうもいまいちやりがいを感じない。あと一年くらいしたら、転職でもするか。なんてことをここ数か月の間ずっと思っている。
 僕は、まだ実家暮らしをしているが、将来は、大都会で一人暮らしをするくらいのバイタリティはある。それは、家族の誰よりも賢く、そして優れているからだ。
 小さな町工場で働いている父。人当たりがよく、いつも来客にはへこへこしている。僕は、そんな態度が気に食わない。母は、午前中に喫茶店でパートをしている。高校卒業後五年くらいどこかの会社で事務をしてたというが、所詮小さい会社だろ。僕を叱るんだったら、もっとバリューのある経験してろよ。と感じている。
 そして、一番アホだと思うのが三つ離れた姉。美容師をしていて、もう五年目だそうだ。こいつは、いっつもテストで赤点を取って帰っては、母に叱られている。でも、姉には、響いていない。
 僕は、アホな姉に聞いたことがある。 「ねえ、なんで何とも思わないん? 将来どうするとか考えたことないん?」 と。そしたら姉は 「なんとも思ってないし、将来どうするかなんてその時にならないとわかんないんじゃない?」 
 と、まるで自分がアホであることを正当化してきた。その時に、姉には何を言っても無駄だと感じた。そして、この家族は僕が一番まともだと思ったし、こんなところ早く出て行ってやる。そう決意し、勉強に勤しみ、地元の名の知れた、私大に入学し、そこそこ大学生活を楽しみ、そこそこ就活もがんばり、現在に至る。
 ああ、なんて僕は、要領のいい男なんだ。僕はきっと成功する。そして、家族も羨望の目線で僕を見るだろう。当然、羨んだって、僕は、何もしてやらないけど。
 ただ、そんなにとんとん拍子に人生は上手くいかない。就職してから半年後に、思いもよらぬことが起きてしまった。

続く


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