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学生さんに送りたい一言 人生の設計図(2/2)

私は、こういった人生の大きな見方は知らなかった。終始、目の前の仕事に追われ、人生を通した軸のないまま、その大半は終わってしまった。この考え方を定年退職後知ることとなる。結果は分からないものの、ちょっと悔しい。

「修身教授録」からの引用です。人生二度無し。2~3日の旅行でも、いろいろ準備しその計画を立てるでしょう。 50年~60年に及ぶ人生を無計画というのはあまりにも無謀です。
まず人生を大きくとらえます。人生は40歳をもって半ばと考えてほぼ誤りはありません。山登りに例えると40才はちょうど山の頂上、山の頂上に立ってみますと自分が来たほうも振り返ることができるとともにまた後半生をどう生きたら大体の見当はつくものです。
皆さんが、将来社会に出て真に働くには40代から50代、少なくても国家・社会の役に立つのは40才以後のことと言っていいでしょう。ここで最も大切なことは、40代まではもっぱら修養時代と心得なければならないということです。人間の活動を大体60才までと考えますと、15才から20才くらい(卒業時)までは志を立てる時代、以後の20年は、志を達成するため、40歳代からの活動の準備期といってよいでしょう。この20歳から40歳までの20年間の準備いかんがその人の後半生を左右するといってよいでしょう。自分がやっと社会的に活動するようになって、過去20年間の準備不足に気づき始め、一種の悔恨として気付くわけであります。学校の卒業などは、旅にあたって草鞋を履いた程度のことなのです。皆さんの人生の旅は卒業と同時に始まります。20年後の40歳前後の本舞台の準備に入るわけです。したがって、卒業後の20年間は、40歳からの本舞台を視野に置いたものでなくてはなりません。人生60年を俯瞰し、40歳からの本舞台を目指し、20年間の積み上げを生かした素晴らしい人生を歩んでいただくことを祈ります。
(修身教授録 要約・抜粋)

在学中の皆様、是非「修身教授録」を一読されんことをお勧めします。
当時は人生60年、現代は、人生100年時代を迎えようとしていますが、このパタ-ンを応用すれば、人生計画の枠組みを作ることができるのではないでしょうか。

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