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冬のカヤック~突風編~

自然環境リテラシー学<海XY>
2021年12月27~28日


こんにちは。ひられんです。

またまた自然環境リテラシー実習やってまいりましたので、
報告していこうと思います。

雪で中止!?そして遅刻の一日目


今回の舞台は、紀北町の古里海岸です!

こちらも自分は初めての場所なので、やはり少し楽しみな気持ちを持っていました。
新しいところに行くのは少し楽しみなのは自分だけでしょうか?

今回も朝早くから行くのかと思いきや、
ここで今回、想定外のことが起こります。

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今回も雪!!!

今年度の冬雪多いな!?
リテラシー実習の日は雪が降るという呪いでもかかっとるんか!?

さすがにこの天候と交通の乱れを考慮してか、
1日目には海には出ないという判断が下され、
昼過ぎの集合となったのです。

ここで自分にはさらなる悲劇が...
出発30分前になって、地元の電車が人身事故で止まったのです。

これは呪われてるな。うん...

結果、リーダー、インストラクターの車の時間に間に合わず、
受講者の皆が乗る電車にも乗れず、
1本遅れた電車で向かうことになりました...。

え?なんだ1本遅れならそんなに影響ないんじゃないかって?

三重南部の紀伊本線を舐めないでほしい。
1本乗り遅れたら次に来るのは2時間以上後だったのです。
絶望ですね。

今回は1日目が空いたのでよかったですが、
本数が少ない電車を利用するときにはくれぐれもご注意くださいと皆さんにお伝えしたいです。
結果5時間の長旅を経て現地にたどり着きました。


その後は特に目立ったことなく過ごしました。

皆のテントの合間を縫ってテントを立て、
ご飯はお好み焼きを作っておいしくいただきました。

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この後、柴田さんのありがたいお話を聞くことが出来ました。

その内容は、以前ノルウェーを長期間カヤックツーリングした時のことでした。

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写真も上映してくださって、フィヨルドなどの雄大な自然、景色や、
様々な動物も見せてくださいました。
どれも刺激的で魅力的な写真でしたが、
特に目の前にクマがいるのは驚きでした。
ツーリング中は熊スプレーを常備していたらしいです。怖いですね...

そんな自然の中で、水は自給、食料も時には確保しながら、
カヤックに積んだお米などを食べていたそうで、

あの小さなカヤックでおよそ1か月生き抜いたとのことですから、
本当に驚きがありましたし、すごいと感心しました。

自分はヨットをやっていた時に、
「ヨットで世界一周」とか「太平洋横断」などを聞いたことはありましたが、
この時に使うヨットは非常に大きなもので、中に寝泊まりできるようなものです。
カヤックに積める荷物の大きさで、生き抜いたことがすごいなと、この点からも感じられます。

カヤックは海も通る一方、陸での生活もするもので、
ヨットはひたすら海を行くもの...という違いがいえるかもしれません。
そんなことを考えました。


その後は近くの古里温泉に行きました。

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やはり温泉しか勝たん。
もはや実習の一つの楽しみと化しています。

個々の温泉は少しぬるぬるとしたお湯というか、アルカリ性(?)の温泉で、
肌がしっとりするような感じがしました。
程よい暖かさで、とても気持ちがいい温泉でした。

その後、牛乳と大内山アイスというご当地アイスを食べて撤退。

やはり温泉しか勝たん(2回目)


戻ってからはこの寒い中、焚火を囲んで
騒がしくない程度に話に花を咲かせたり、
柴田さんがパンやお菓子をふるまって下さったりして、
楽しいひと時をすごしました。

明日も早いので、ほどほどで焚火の始末をし、
今回もシュラフ、エアマット、湯たんぽ、カイロの完全防備で寝ました。



2日目 突風で危機一髪のカヤックツーリング


今回も完全防備のおかげでよく眠れました!
アウトドアで睡眠は大事ですし、冬キャンではもう欠かせません。
よく眠れると朝起きるのが冬の苦手なところ...ってのは置いといて

この日も天気が良く、とてもいいカヤック日和でした!

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いつも通り、朝食をとって準備します。

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焼いたお餅がすんごくおいしい。

テントを撤収し、着替えて、
いざカヤックです!

昨日いろいろとお世話になった柴田さん先頭で進んでいきます。

今回の古里海岸の近くは、浜も多く、さらに近くに道がつながっていることも多いため、
仮に何かトラブルが起きても対応がしやすいとのことです

これも冬のカヤックゆえのリスクマネジメントかもしれませんね。
こういう場所選びや、コース決めが出来るガイドさん方、本当にすごいと思います。

また島も多く、今回は島の周りをまわるようなルートで動きました。

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島の場所によっては、強い風が吹く場所があったり、
風が島でさえぎられて穏やかな場所があったりして、
風と島の位置関係から、ここまで違いが出るんだな、と漕いでいて感じました。

その後もとても快適に漕ぐことができてとても満足!

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自分は一応リーダーなので、できるだけ端をカバーしたり、隊列が縦に伸びたら仲介してつないだりしましたが、
みんなもうカヤック上手ですし、今回は漕ぎながら景色を楽しむ余裕がありました。

空の雲とか、周りの風とか、時には飛んでいる鳥を見ながらカヤックするのは楽しいですよ。

風に関しては、海面を見れば少し「見る」ことが出来ます。
風が吹いている下の水面は荒れているというか、しわが出来るようになります。
自分がヨットをやっていた時によく見ていたことで、よく吹いているときには「ブロー」とかいったものです。
カヤックでも、風が来る前に身構えられますから、少し役に立つように思います。

2時間程度ツーリングを楽しんだ後、
古里海岸から東方向にある浜におり、お昼ご飯にしました!
待ってました!

今回は袋めんです!

持参したバーナーでお湯を沸かし、麺を入れるだけでできるキャンプ飯の王道(?)

後は自分はウインナーをバーナーであぶったり、一緒にゆでてたり、
さらに朝に食べ忘れた卵スープも作りました。

画像いただきます!

やはり美味しいですね。
運動した後のおなかすいた状態で自然の中で食べるご飯は美味しいに決まってます。
すぐに完食。
もっと持ってこればよかった。ごちそうさまでした!


さて、その後は古里海岸に戻っていきますが、
この午後に事件が起きます。

とりあえず古里海岸まで海岸沿いに戻り、
一部の人を海岸に残し、元気な人でもう少し東側をツーリングしていきます。

そして30分くらい経った時、
急に突風が西方向から吹いてきました。

明確な大きさはわかりませんが、10m/sは超えていたと思います。

さすがの柴田さんはこの環境でも、少し驚きつつも冷静、一人向きを変え、私たちの心配をしてくださる余裕がありましたが、
私は強烈な風で向きを変えるのもやっとで、何とか沈しないように耐えるので精一杯でした。

その様子を見てか、すぐに柴田さんは私たちに風下の崖の裏に回るように指示を出しました。

結果、全員が避難でき、1人も沈せず集合し、事なきを得ました。

その後、柴田さんは海面を見に行ったり、全員で一回帰ろうともしましたが、
また強風が吹いてきたりで、この人数で帰るのは難しいと判断。

一度近くの漁港に上がらせていただきました。


私はこのことから、改めて自然の厳しさと柴田さんのガイド力を学んだと思っています。

この日は朝から天気が良く、予報でもそこまで強風が吹くと出ていなかったと思います。
そんな状況でも、急に突風は吹きました。

実は同じような経験をヨットでもしていました。
その時は春で、急に最大風速20m/s以上の突風が吹き、
ヨットの帆走が不可能となったのです。

幸いにも目の前に海上保安庁があったために、様子を見た海保が救助しに来てくれて、助かった過去があります。

このように、天候の変化など、自然は時に牙をむく、
時には危険が訪れることを改めて実感しました。

その一方で、危機が発生した時に対処をできることや、その方法はあると思いました。
それを柴田さんは一瞬で判断し、実行しました。

まずは早急な対処として、風の影響が少ない風下の岩陰に私たちを集め、
その後戻れるかを、遠くの海面を見たり、自分で漕いだりして確かめ、
当時の隊の大きさと現状を踏まえ、近くの港へ避難しました。

その地域の地形や港などを熟知しており、実力と知識と経験も踏まえ、
最悪の事態を想定して率いる人の安全を考える姿は、さすがガイドの人だなと実感しました。

その後は強風が吹くことは無かったり、カヤックの運搬が面倒になったりしたものの、
自然の不確定さを考えたら、この判断は間違ってなかったのではないかと感じました。

私たちはあの風でも焦げる自信のある人は少数でカヤックで戻る班と、
陸を歩いて帰る班に分かれて古里海岸へ戻りました。
道がそばにあることがすぐに活きるとは。

柴田さんのような判断力、行動力、実力や知識など、できるだけ自分も伸ばしていきたいと感じました。

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おわりに


いろいろドタバタだったり、ゆったりだったりと忙しい回でしたが、
ハプニングから学ぶことも多い回でした。

しかしこれをこうやって学びとした形にできたのは、
カリキュラムを作って下さった先生方や、
そして何より、本当に様々な面でお世話になった柴田さんのおかげです。
ありがとうございました!

そして自分が遅刻したことに対し、柔軟に対応してくださったインストラクターの方、先生方にも感謝しております。助かりました。

危険なこともある自然ですが、その危険に対処する方法もあり、
その危険な中にも学び、成長があったり、その先に楽しさがあると実感した回でした。


ここまで読んでくださってありがとうございました。

また何か活動したら、何か投稿するかもしれないので、
その時は読んでやると泣いて喜びます。

ではまた、どこかで!



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