見出し画像

【歩き遍路】傾向と対策 [巡拝] 白衣

高松空港について先ず驚いたのが「白衣着替え室」があることだった。

お遍路正装(いっぽ一歩堂)

遍路に出かける前に「いっぽ一歩堂」のネットで「新・軽爽白衣 背文字入り 袖付き」¥3,300 を購入。「吸汗・速乾」「UV加工」「軽量」が魅力だった。袖付きは前面にジッパー付きの大きなポケットがついている。遍路地図が入る大きさであることを電話で確認して購入を決定。大きさはLを選んだが少し大きかった(身長170cm)。重さ210g。

新・軽爽白衣

【使ってみて】
失敗だった。歩いていると蒸れる。せっかく下着に吸汗性のものを着用していても、この白衣が汗を止めてしまって蒸れるような気がした。風通しが悪い、という感じだ。とにかくこれを着ていると暑いのですぐ脱いでしまった。ただし、汗でべったり貼り付くようなことはない。素材はさらさらしていてべとつくことはなかった。

袖付きも失敗だった。歩いていると袖がばさばさとうるさい。腕を常に振り上げているので、袖が引っかかっているような気がして落ち着かない。歩き遍路の先達も袖無しの笈摺(おいずる)が多かったし、スタイル的にもまとまるような気がする。

袖なし

ただ畳むと小さくまとまるので、普段歩いているときは小さくまとめてザックのボトル入れに入れておいた。300mlのペットボトルぐらいの大きさに小さくまとまる。札所に着いたときに巡拝用に羽織っていた。汗冷えを防ぐためにもすぐ取り出して着られるのが便利だった

確かに素材は速乾性で、洗ってもすぐぱりっと乾くし、素材の真っ白な色もあせることはない。普通の木綿の白衣のように色あせすることはない。スポーツ衣料のような白さがずっと保たれる。軽量で小さくまとまるところもよい。

地図が入る大きなポケットが魅力だったのだが、実際使ってみるとさんや袋が邪魔になって地図の出し入れが出来なかった。結局このポケットは使うことがなかった。ネットで買うとこういう失敗がある。

落椿のへんろ道

おすすめできるのは「木綿」の「笈摺」(袖無し)だろうと思う。ただし、木綿を着てる歩き遍路も、歩いていると汗でべったりくっついて暑いと言っていた。また木綿は日に当たって色があせる。日焼けした木綿の白衣は、それはそれなりに貫禄がついて格好いいのだがこれは趣味の問題かも。

結論としては、無理に白衣を着ることはない、ということだ。確かに白衣を着ていれば四国の人たちには「お遍路」として認めてもらえるけれども、それだけのために着ることはない。「お遍路サイン」は御杖でも菅笠でも輪袈裟でもいいのだ。

びしっと白ズボン、白衣の白装束を着ているのはたいていバス遍路の人たちだった。歩き遍路は歩いている時のことを第一に考えるので、いつも白衣を着ているわけにはいかない、ということなのだ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?