「向山型給食システムの応用。当番決定方式」

1年生担任です。
本来は6月末に行う予定だった。
コロナで欠席の子が増えたため、金曜日に行った。

①なぜ当番があるのか(趣意説明)
みんなが安心して過ごすためには、クラスで様々な仕事を行う必要があります。

これまでは、利田先生が、「これやってくれない?」「あれやってくれない?」とお願いをしていました。

今度からは、先生に言われずに仕事を皆さんにやってもらいます。

一人一つの当番を決めます。
どの当番も大切な仕事です。

みんなには、全ての仕事を一生懸命に取り組んで欲しいです。
これから「給食のおかわり」と同じように、ジャンケンで決めていきます。

万が一、負けてしまって、自分が希望するお仕事になれないことがあります。

「私は負けちゃったし、やりたくねえ」

そんなことを言って、クラス全体の仕事が回ると思いますか?

(回らない)

そうです。再度、言います。

どの仕事も大切な仕事です。
自分がなった仕事に全力で取り組んで欲しいと利田先生は願っています。

②現在の当番を検討
当番一覧が書かれた紙を配り、みんなで当番を検討。

子供に配布し、一つ一つの仕事内容を説明。
質疑応答を行う。

さて、4月から過ごしてきて、

「この仕事は必要かな?」
「こんな仕事もあるといいよ」

というものをみんなで考えます。

すると、
「先生、○○当番があってもいいと思う。」
「この仕事とこの仕事は一緒じゃないかな?」

1年生でも、趣意を説明すれば必要な当番を見つけ出すことができた。

1年生。4月に行わずに、今の時期に意図的に行った。

それは、
「ある程度学校の仕組みや流れ」が理解できてくるからだ。
ここまで1時間。

最後に、次回の学活で仕事を決定するから、3つくらい決めておくことを伝えて終わりにした。

③欠席者への連絡。
その日の午後、欠席者への連絡する。

「第3希望まで決めておいてね」と伝えた。

④最終決定の日
後日、改めて紙を配った。

「今から30秒ほどで、自分がやりたい仕事を決めてください。」

⑤向山型給食おかわりシステムの応用

❶黒板に1番から35番までの番号を振った。

(本来は当番名も書いた方がいいが、面倒になってしまった)

❷分布の確認

「給食のおかわりと同じような方法で、決めていきます。希望するところ1箇所に手を挙げなさい。途中で変わっても構いません。」

1番「窓」の人?

2番「朝司会」の人?・・・

❸本番

「ここからは本番です。1番『窓』の人?1人ですね。決定です。」

と言ってネームプレートを持ってこさせ、黄色でネームプレートと名前に丸をした。

「2番『朝司会』の人?3人ですね。このままいけばジャンケンです。負けた人は後から他の仕事を選びます。」

(ぼくやっぱり、やめます)

「残る2人はどうしますか?やりますか?」

(やります。)

「ではジャンケンです。」

(子供がジャンケンをする)

「勝った人は、ネームプレートを番号の下へ。」

「負けた人は、ネームプレートをこちらへ。」

と言って、負けた人用の枠にネームプレートを持っていった。

これを繰り返し行っていった。

およそ25分くらいで終わった気がする。

思ったよりも早く済んだ印象。

オンラインチームとも希望が重なることなく進んだ。

❹1年生だから口頭で

本来は、複数名で一斉にプレートを黒板に貼り付ける。

しかし1年生は黒板に手が届かないことと、いちいち子供を動かすと煩雑になると判断した。

そのため今回は、手元のプリントと、口頭でのやり取りにした。

思いの外、スムーズに進み、子供も納得した模様。

❺自分の仕事を覚えなさい。

全員の仕事が確定したことを確認した。

「全員起立。自分の仕事内容を覚えた人から座ります。」

以上のように行えば、子供たちも安心して当番活動に取り組める。

向山洋一先生から学んだことは数多くある。

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日本教育技術学会にて、
向山洋一教育賞が新設されました。

詳しくは、下記をご覧ください。
https://mukoyama-award.com/

応募・推薦期間は、2022年8月31日まです。

なお、応募論文は学会員であることが条件です。
【学会への加入】はこちら
https://jses1987.jimdofree.com/

【日本教育技術学会静岡大会へ参加】はこちら
2022.12.11(日)13:00〜16:00
https://peatix.com/event/3108283/view

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