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用語解説【しきい値】

こんにちは!JSDのWeb管理人です😊

弊社のHPで良く読まれている「しきい値の用語解説」をリライトしましたので、ぜひご覧ください!

こちらのページは、、、

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【▶HPの用語解説:しきい値 ページはこちら






1. しきい値とは

【Word】しきい値閾値(しきいち)、スレッショルドとも言う
【意味(英語)】threshold

しきい値」という言葉。
普段、あまり聞かないのではないでしょうか?


しきい値とはズバリ
境目となる値」のことです!


しきい値 = 境目となる値




実は様々な電子機器やシステムでは、動作をプログラムで指示するために、この「しきい値」の設定が重要となります。

つまり境目がないと判定できない、ということなんですね。

どんな風に使われるのかについては、次の章をぜひご覧になってみてください。「5つの具体例」をあげてイメージがわくように説明しています^^


ところで、、、
語源は何だと思われますか?

正解は・・・
門の敷居(横木)」です!

元々は「門の敷居(横木)」から出来た言葉で「内と外とを分ける」という意味合いから呼ばれるようになったようです。

なるほど、わかりやすいですね^^


門の敷居から「しきい値」と呼ばれるように



ちなみに電子機器などの工学分野だけで使われるわけではなく、様々な分野で使われています。

生物学心理学の分野では、閾値を「いきち」と呼び、電子工学物理学などの分野では「しきいち」と呼ばれることが一般的のようです。



例えば、こんな風に使われるそうです ↓↓↓

<使用例>

  • しきい値の温度を超えたので、エアコンが自動的にオフになった」

  • 「出荷の合格ライン基準が改訂されたので、判別機のしきい値設定を変更する」

  • 「自分のしきい値を超えて挑戦した結果、新しい世界が見えてきた」

  • 「同じ痛みでも、他の要因(楽しさ、安らぎ、等)により痛みのしきい値(閾値:いきち)は高くなる



へぇ~!色々な分野で使われるけど、
 ●境界
 ●区切り
 ●パラメーター
 ●限界
というイメージで覚えておけば大丈夫だね。

そうね!しきい値って、合格不合格の「ボーダーライン」みたいなのね。




2. しきい値とJSD

弊社の専門分野である【センシング・画像処理技術】においても頻繁に、しきい値を使うんだそうですよ。

例えば、研磨加工検査装置では「結果表示の色」に対するしきい値の設定があります。

✅55以下なら →  緑色  で表示するよ、
✅56~70なら →  黄色  で表示するよ、
✅71以上なら →  赤色  で表示するよ、
と決めてあげるのです。

この境界値がないと、システムは判断する基準が無いので困りますよね!

以下で具体的な装置での「しきい値」の使い方をご紹介してますので、ぜひ最後までご覧ください。



◆◆ 装置での「しきい値」5つの例 ◆◆

【例1】ピッキングロボット

ピッキングの対象物かどうかを判断する際の【大きさの基準】




【例2】パーティクルカウンタ

粒子サイズの計測範囲を決めるための【電圧の値】



【例3】内面レーザ傷検査装置

シリンダ内部が欠陥か欠陥ではないかを判定するための数値
→【光の量】と【NGと判定した面積】



【例4】穀物の検査装置

対象物を抽出する際の【RGBの値】




【例5】木材検寸装置

サイズOK・NGの【許容範囲】




へぇ~、日本システムデザイン(株)が提供している装置では、「しきい値」を使うことが多いのね!

年輪の向きを判定する【年輪方向判定装置】というシステムがあるんだけどね。

この装置も、【例4:穀物の検査装置】と同じように年輪画像を“二値化(白と黒の2階調にする)”という前処理をしてから方向の判定処理を行っていたよ。



最後までお読みくださり、ありがとうございました!



※この記事は、2019年に執筆したものを加筆修正した記事になります。


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