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【人生は常に選択。】~大嶋なつみ 編~

はじめまして!繁殖・パピーグループの大嶋なつみです。
協会職員になって5年目です。
今回は私が日本介助犬協会に関わるまでのお話をさせていただきます。

小さい頃の夢は獣医や動物園の飼育員など、動物に関わることがしたいなぁとぼんやり考えていました。家で飼った動物は犬、鶏、シマリス、ウサギ、、、色々飼っていましたね。
ペットあるあるかもしれませんが、私はかわいいね~と撫でたり遊ぶだけで、ほとんどお世話をしていたのは親でした。

小学6年生の夏、母と一緒に映画館で「盲導犬クイールの一生」を見ました。「盲導犬ってすごいなぁ。犬と人との間にこんな絆や信頼関係ができるんだなあ」と思って隣を見ると母が大号泣していました。それにびっくりしつつ、ぼんやり盲導犬に関わる仕事がしたいなぁと思っていました。

小・中・高と大好きなバスケットボールに明け暮れ、気が付くと大学受験を迎えていました。動物が好きだから獣医学部に行きたい!強い意志を持って受験に挑むも全く届かず不合格!1年間予備校に通い、2回目の大学受験で更に強い意志を持って挑戦。今度こそ獣医学部に行くんだ!
・・・・・不合格!!

気持ちを切り替え、とりあえず自然いっぱいの北海道に行こう!!
生まれ育った群馬を旅立ち、帯広畜産大学畜産学部に入学しました。
北海道の真冬は-20度にもなり肌に突き刺さる寒さ。そんな自然の驚異にさらされながら、搾乳バイトで牛に足を踏まれながら、楽しい学生生活でした。3年生で研究室に配属されるのですが、その時に「盲導犬の研究をしている」と聞いて鈴木宏志教授の研究室に入りました。そこで「盲導犬の数が足りていない。もっと頭数を増やす為には繁殖が重要。」ということを知り、盲導犬の頭数を増やしたいという思いで犬の繁殖や遺伝子の研究に携わりました。
在学中には全国の盲導犬協会さんに実習に行かせていただきました。そこで職員の方やボランティアさん、ユーザーさん、色々な方とお話する機会があり、人見知りの私は人と関わることの楽しさを感じました。犬を介して色々な人との出会いがあるっていいなぁ。こんな場所で働きたい!そう決めました。


就活を始めた時に盲導犬協会の募集は無く、就職先として養豚会社に行く事に決めました。
今振り返ってもなぜ養豚を選んだのか自分でもよく分からないのですが、何となく楽しそうだなぁと思って。
養豚の仕事は、母豚(ぼとん)の交配適期を見極めて人工授精を行うことでした。時には子豚にお尻をハムハムされながら、母豚に足を踏まれながら、学んだことは「豚は人懐っこい。意外に足が速い。鼻を触るとひんやりして気持ちいい」です。
養豚会社に勤めて2年目。かわいい豚たちと仲良くなり始めた頃にやっぱり盲導犬に関わる仕事がしたい!と思ったタイミングに中部盲導犬協会で実習生の募集があり、応募。
約4年間、実習生として盲導犬の訓練、普及啓発、繁殖、色々な業務に関わりながら、ここでも多くのユーザーさんやボランティアさん、イベント先での支援者さんやお客さんと出会い、話をすることの楽しさを感じました。
同じ愛知県ということもあり、補助犬イベントでは日本介助犬協会と一緒になる事もありました。「介助犬の数は盲導犬よりももっと少ないのかぁ。介助犬って使用者さんに合わせて色々な作業があるんだなぁ。日本介助犬協会ってどんなところだろう?」と興味が湧いてきました。そこから介助犬について調べたり、見学会にも参加しました。デモンストレーションで犬たちが楽しそうに作業をしているのがとても印象的でした。大学の恩師である鈴木宏志先生にも相談させていただき、「介助犬をもっと広めたい!」という想いで日本介助犬協会の研修生に応募することに決めました。そして研修生として1年間楽しく学ばせて頂き、今に至ります。

今の私があるのは今まで出会った多くの人たち、多くの動物たちのおかげです。ありがとうございます。

人生は常に選択。これまで生きていた中で色々な選択をして、その決断は決して間違っていなかったと信じています。遠回りをしたような気もしますが、ここに来るまでに全てが自分にとって必要なことでした。これからも一つ一つの出会いに感謝して、自分にできる事を精一杯やっていきたいです!これからもよろしくお願いします。

介助犬1組の育成には240万円~300万円ほど費用がかかります。 みなさまのご支援をよろしくお願いします!