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研究討論会を終えて

令和三年度土木学会全国大会にて、「土木分野におけるDXの展望」として研究討論会を開催いたしました。開催の概要は以下の記事をご参照ください。

今回の研究討論会は、以下のような理由から多くの方にご視聴いただきました。誠にありがとうございました。(瞬間最高視聴者数は470名でした!)

 ・オンラインでの開催であったこと
 ・参加費が無料であったこと

このように、多くの皆さんに気軽に参加していただけることがオンライン開催のメリットと感じる一方で、留意すべき点も学ぶことができました。

 ・資機材の手配や準備など事前に必要となる作業が多くなること
 ・機材トラブルへの対応なども事前に想定しておく必要があること
 ・感染症防止対策 エトセトラ・・・

また、

 ・当日の音声の聞こえ方に少し問題があった
 ・今回使用したツール(zoomおよびVimeo)に慣れていなかった
 ・視聴者からの質問が受け付けられなかった

など、次回までに改善したい点も多いです。

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△△左右から見守られる、操作に慣れていない私(中央)w△△

使ってみてやっぱり便利だなと感じたのは、スタッフ間の当日の連絡用ツールとして採用した、LINEのグループチャットです。「音声どう?」「顔は映ってる?」など、結局、簡単な連絡はLINEが一番便利!と実感しましたし、たまに送られてくる大きなスタンプにほっこりして緊張がほぐれたり。

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△△LINEはいいですね。△△

それでは、大白熱の当日の模様を振り返ります。ヒァウィゴー!

1.森戸 貴善 様(国土交通省)

土木分野におけるDXについて、国としての展望を「行動」「知識・経験」「モノ」の観点でご説明いただきました。
個人的には、国土交通省から公表されている、「インフラ分野のデジタル・トランスフォーメーション施策」(以下リンク)に関する勉強会を仲間と開催しているので、大変興味深く拝聴しました。

2.元村 亜紀 様(株式会社大林組)

デジタルツインを活用した、施工管理のためのオープンプラットフォーム構築の提案、として、施工管理の生産性向上のための取り組みをご紹介いただきました。DX時代、IT企業ばかりが利益を生み出して、建設業は?という視点には合点がいきました。
(余談ですが、元村様は非常に美しく、かわいらしくて聡明な方で、同じ女性土木技術者として憧れます!)

3.後閑 淳司 様(鹿島建設株式会社)

AI配筋検査システムが活用できる環境構築として、若手職員が現場で最も時間をかけているであろう工事写真や検査書類に関する話題をご提供いただきました。現場に配属されている若手職員にもぜひ聞いて欲しい内容でした。

4.玉石 修介 様(玉石重機株式会社)

玉石重機様は、土工事の無人化施工や、ICT技術を活用した施工機械の導入にいち早く取り組んでおられる、福岡を拠点とした土建屋さんです。中小企業の視点から、DXに期待する点についての話題をご提供いただきました。実務でのお金に関するお話や、実際の工事での省人化に関するお話をうかがい、何のためのDXなのか、改めて議論を深める必要性を感じました。

5.家入 龍太 様(株式会社建設ITワールド)

この手(どの手?)の世界ではとても有名な建設ITジャーナリストの家入龍太さんです。

幅広い知見からのお話は興味深かったです。建設DXを成功に導くカギは「利他主義」とのお話でした。たしかに、各社が別々の方向を向いて技術開発を始めてしまうと汎用性のないものがそれぞれに発展してしまう事態、ガラパゴス化を招き兼ねないな、と感じました。

6.総合討論

討論会vimeo

以下の2つのテーマについて討論を行いました。

 ① 誰もが使えるデータプラットフォームが必要なのでは?
 ② 今後土木技術者に必要となるスキルは?その育成法は?

じつは土木分野におけるDXは、言葉の定義もあやふやで、それぞれが違うものを想像していることも少なくありません(座長はその状態を「同床異夢」とおっしゃっていました。)。
そのような中で討論を行うと、例えば「データプラットフォーム」についても、どこまでのものを想定しているのか、今回お招きした5名の中にもギャップがあるように感じました。「技術者に必要となるスキル」についても同様です。
いずれにせよ、建設業界の目指していくDXの明るい未来のためには、今後更に議論を深めていく必要があるのではないかと感じました。
5名の登壇者の発表は非常にわかりやすく視聴者の皆さまからは高い評価を得ることができました。特に、総合討論は多くの関心を寄せるものとなり、好評のうちに閉幕しました。

最後に、今回ご登壇いただきました皆さま、視聴者の皆さま、お聞き苦しい箇所もあったかと思いますが、ご参加いただき誠にありがとうございました。

今後、このようなテーマの討論会を聞いてみたい、というご意見もお待ちしております。

現場からは以上です!

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