zoomウェビナーに新しく追加されたブランディング設定を確認してみた。
土木学会事務局です。
コロナ禍の中で、学会の各種行事も様変わりしました。
会場に集まってテーブル三人掛けで熱気ムンムンの中、遠くに見えるスクリーンの文字がよく見えないのでモノクロで印刷された配付資料を見ながら話を聞くようなレガシースタイルは、何年やってないでしょう。
代わりに定着したのがオンライン行事。会場からの配信はコロナ前もポツポツ行っておりましたが、会場とリモートを組み合わせたスタイルのオンライン行事は機材不足の中で実施した2020年6月のインフラ健康診断報告会。今見ると、委員のみなさまが企画される質の高い内容からすると、映像や音声でいろいろとアレでした。
それから約二年。オンライン関連の環境は日進月歩でアップデート、学会事務局もそれにあわせ機材を揃え環境を整え、試行錯誤をしながらさまざまなノウハウを積んできました。その過程ではいろいろな人が発信した情報に助けられました。
この二年でzoomのウェビナーも定着し、設定もルーチン化していたのですが、4月のアップデート後、ウェビナーのブランディング設定に見慣れない項目が追加されていました。今回、その設定を検証したので、これまで助けていただいた方からの恩を次の方に送るため、簡単ですが整理しました。
どなたかの参考になりましたら幸いです。
従来のブランディング
デフォルトではウェビナーをスケジュールするだけだと、「ウェビナー登録」と表示されている文字だけの味気ないページです。が、スケジュールした後に設定ページに表示される「ブランディング」の項目を設定すると見た目の更新が出来ます。
従来、設定項目にあったブランディングは登録ページを装飾するものでした。装飾できた項目は「タイトル」「バナー」「ロゴ」「講演者」「テーマ」です。設定項目と装飾箇所の対応を図に示しました。
一手間かけて、これを設定するだけでも結構イベントっぽいページにすることができるのでお薦めです。
バナーは、Canvaでサイズを指定して作成すると楽。
パワポで作成する場合、推奨サイズの640px×200pxとするには、デザインタブから「スライドのサイズ」を選択し、幅・高さにそれぞれ640px・200pxと入力してOKとするとサイズが変更できます。
zoom(5.10.3)で追加されたブランディング項目
2022年4月のアップデートで追加された項目は、「ウェビナーバックスプラッシュ」「バーチャル背景」「名前タグのデザイン」の3つ。
ウェビナーバックスプラッシュ
バックスプラッシュは、出演者ビデオの外側の背景部分に画像を表示させる機能です。これまでは黒一色で、画像入りの背景を設定するにはOBSなどを使う必要がありました。
設定は、使用したい背景を16:9で作成し、JPEGまたはPNGファイルで用意し、アップロードするだけ。作成はやっぱりCanvaが便利。
バーチャル背景
バーチャル背景は、パネリストの背景をホストがあらかじめ指定したものにすることができるという機能です。これまではパネリスト側に設定してもらう必要がありましたが、この機能を使うとパネリスト側に手間をかけていただかなくても設定することが可能になります。
名前タグのデザイン
名前タグのデザインは、それぞれのパネリストの表示名の化粧ができるものです。これまでは左下隅に小さく表示されていて、練習セッションや本番がスタートしてから表示名をホストまたはパネリスト本人で修正していたりしましたが、この機能を使えば予め設定しておいた項目がそれぞれのパネリストに自動で表示されます。
あとから変更することもできます
参加者パネルから、変更したい方の名前を右クリックして「パネリストの外観を変更」で、あとから変更することも可能です。
こんな感じで見えるようになります
参加者側からは、こんな感じで見えます。
注意点
この機能を使うには、パネリスト側のクライアントバージョンが最新(5.10.3以上)である必要があります。(5/7時点の最新は5.10.4)
また今回の検証はWindowsでのもので、Macでは未検証です。パネリストがiPadやスマホで参加する場合も未検証です。今後確認したいと思います。
またバックスプラッシュや名前タグが有効になるのはzoom内のみで、YouTube等へストリーミングしている画像には現時点では反映できないようです。
これからも
メタバースでの開催とか世の中はどんどん進んでいます。土木学会でも時代に合ったアップデートをしながら、これからもさまざまな行事をお届けしてまいります。ご意見ご要望、事務局にお知らせください。
土木学会本部の行事開催予定は、以下のページでご案内しています。
国内有数の工学系団体である土木学会は、「土木工学の進歩および土木事業の発達ならびに土木技術者の資質向上を図り、もって学術文化の進展と社会の発展に寄与する」ことを目指し、さまざまな活動を展開しています。 http://www.jsce.or.jp/